熊野三山制覇!よみがえりの聖地巡礼ツアー【後編】(3/3)

2020/12/28 08:00 スピリチュアル占い師 CHIE スピリチュアル占い師 CHIE


■熊野那智大社




さて次はラスト「熊野那智大社」です。

熊野三山の中でも最も有名な神社。
世界遺産にも登録されています。
熊野のことを知らない方でも、滝と神社の写真を一度は見たことのある方も多いのではないでしょうか?

私も一番生きたかった聖地です!!!

平安中期から現代に至るまで多くの人が盛んにここを訪れ「蟻の熊野詣」という言葉が広がるほど、特別な地として崇敬されてきた熊野那智大社。

樹齢のある原生林がそびえ立つ中に古道が続き、まるで時が止まっているかのよう。
長い歴史を見守り続けた神々の息吹を感じさせます。


鳥居の先は拝殿に続く石段となっているのですが、もうここに立っただけで異次元の空気。



別世界の入り口のようで、その厳かな空気に圧倒されて言葉少なに背筋が伸びます…!
今まで感じたことのないような、比べ物にならない厳しく力強いエネルギーを感じました。

本当にすごい…!!




玉垣内には正面に5つの社殿を構えていて、正面に主祭神の「熊野夫須美神」を祀る拝殿があります。

この「夫須美」とは、“むす”という生成発展を意味する言葉であり、同時に“結び”という意味もあります。
そこから、かつては「結宮(むすびのみや)」という通称で呼ばれていたそうです。

ここはご縁や願いを“結ぶ”場所。

黄泉がえりの地での結び…それは単に誰かとの縁結びだけでなく、生まれ変わった新しい自分との結びや誓いを立てる場所なのかもしれないと思いました。

参拝できるのは拝殿で、本殿のある最奥の神域へは入ることが出来ません。
拝殿からですが、しっかりと願いを結んできました。


ここにもちゃんと熊野権現の使いの八咫烏もいました!




そして速玉大社のご神木はナギでしたが、那智大社のご神木は樹齢850年の大楠です。



こちらの大楠は幹が空洞化していて、中に入ることができます。
「胎内くぐり」と言われていて、中に入って幹を潜り抜けることにより、これも“生まれ変わり”のご利益が得られるとされています。



中は静かでじんわりと温かさも感じ、大楠のやさしさが伝わってくるようでした。




また、熊野那智大社は神仏習合の歴史を色濃く残しており、横にお寺があります。



こちらが隣接している「那智山 青岸渡寺」

熊野は元々神仏習合の歴史がありましたが、明治維新でお寺がすべて取り壊されてしまい、その後観音堂だけが残り、現代は「青岸渡寺」として復興されました。

お堂にいるのは「如意輪観世音菩薩」。
菩薩のあたたかく優しいエネルギーが伝わって来てとてもいいお寺でした。





熊野那智大社の参拝を済ませ、次が本当のラストスポット!
最後はいよいよあの滝の麓にある神社を目指します。





■飛龍神社




さて最後は熊野那智大社の別宮である「飛龍神社(ひろうじんじゃ)」です。
那智大社から石段をおりて徒歩で15分ほどのところにあります。

入り口からご神気がハンパない!!


正直今回の旅で私が個人的に一番感動したスポットはここです。
大樹がそびえる参道は神秘的な雰囲気で、息を飲みました。



“飛龍”という字も凄いですが、本当にこの先に龍が潜んでいるような感じでした。



遠くから聞こえてくる水の音が近づいてきたと思ったら、すぐ目の前に那智の滝が現れます。




高さ133m、日本一の段差を誇る那智の滝!

飛龍神社は本殿を構えておらず、那智の滝自体がご神体です。


滝が生み出す風と水しぶきが顔まで飛んでくるこの圧巻のスケール。
圧倒されてしばらく見入るようにずっと眺めていました。
おかげで心身ともに浄化され、良い旅の締めくくりになりました。



以上が今回の私の熊野三山黄泉がえりツアーです。

素敵な景色をたくさん見て、本当に心が軽くなったように生まれ変わりました。
日本全国色んな聖地を巡っている私ですが、今回の旅は心底感動し、記憶に残る特別な旅となりました。

一生に一度は訪れてみたい熊野古道。
この記事を読んで惹かれた方は、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか?


(スピリチュアル占い師 CHIE)

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