古墳の中のワンダーワールドがすごい!

2020/8/13 21:30yamasanyamasan

こんにちは、古代にタイムスリップするのが好きな「いまトピアート部」のyamasanです。

前回のコラムでは1300年前の奈良の平城宮(710-784)にタイムスリップしましたが、今回はもう少し前の時代に造られた高松塚古墳キトラ古墳の壁画を紹介したいと思います。

(参考)yamasanの「タイムスリップもの」コラム一覧

【進化する世界遺産】1300年前の都にタイムスリップ!

【自宅で楽しむ海外のミュージアム】古代の世界にタイムスリップしてみませんか。

国営飛鳥歴史公園館


館内には高松塚古墳やキトラ古墳を含む国営飛鳥歴史公園と周辺の遺跡などの写真パネルや明日香村周辺の立体模型(ジオラマ)などが展示されています。入館無料。

飛鳥の古墳といえば、何といっても有名なのが高松塚古墳

1972年に極彩色の壁画が公開されたときはマスコミに大々的に報道されて、大きな話題になった高松塚古墳の壁画は、なかでも色鮮やかな女子群像が日本史の教科書に載るようになったので、日本中の多くの人に知られる存在になりました。

しかし、その後はご案内のとおり、現地保存されていた壁画はカビの発生などにより劣化が進んだため、現在では、飛鳥歴史公園館の奥にある高松塚古墳壁画修理作業室に移され、修復作業が行われています。

その修理作業室では、毎年定期的に壁画が公開されていて、今年7月の公開に事前申込みをして、抽選に当たったので見に行ってきました。

国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開
会 場  国宝高松塚古墳壁画修理作業室
     (近鉄『飛鳥駅』から徒歩約10分)
見学料金 無料
見学所要時間 紹介ビデオの観賞を含めて約30分(修理作業室の見学は10分)
応募方法 事前に往復はがきかインターネットによる


これは今回(第30回)のチラシですが、今後の公開の情報や応募の詳細については事務局のサイトでご確認ください⇒『国宝高松塚古墳修理作業室の公開』事務局

また、歩いて5分ほどの場所に、壁画発見当時の現状模写ほかが展示されている高松塚壁画館がありますので、お時間のある方はぜひお立ち寄りください。




飛鳥歴史公園館隣のブースで検温、手指の消毒を終え、受付を済ませ、入館証とチラシをいただいて指定の時間まで待ちます。


時間になると建物内に入って高松塚古墳の紹介ビデオを見たあと、修理作業室に案内されます(修理作業室内は撮影不可です)。

修理作業室内は上のパンフレットのようになっていて、ガラス越しに壁画を見ることになります。

遠くの壁画は見えにくいのですが、手前の女人群像、青龍、白虎はよく見えました。オペラグラスを貸出していますが、使い慣れた単眼鏡を持っていくといいかもしれません。

中央に置かれているのは教科書に載っているあの女人群像!

ふくよかな表情の女性、手前の女性の衣装の鮮やかな色分けなどがアップでくっきりと見えて、ようやく本物に出会えることができたという喜びとともに、しばし古代の美の世界にひたることができました。

こちらは見学の終わりにいただいた絵はがき。古代の美がお持ち帰りできます。



次は高松塚古墳に続いて日本で2番目に発見された大陸風の壁画古墳、キトラ古墳

国宝キトラ古墳壁画公開
会 場 キトラ古墳壁画保存管理施設
    (キトラ古墳壁画体験館(四神の館)1階)
    (近鉄『壺阪山駅』から徒歩約15分)
公開壁画 南壁「朱雀」、東壁「青龍・十二支 寅」
見学料金 無料
見学所要時間 約20分(壁画展示室の見学は約10分)
応募方法 事前に往復はがきかインターネットによる


これは今回(第16回)のチラシですが、毎年、高松塚古墳とほぼ同時期に公開されているので、今後の公開の情報や応募の詳細については事務局のサイトでご確認ください⇒『国宝キトラ古墳壁画の公開』


キトラ古墳の壁画は壁に掛けてあるので、ガラス越しですが目の前で見ることができました。

壁画見学後は少し時間があったので、キトラ古墳壁画体験館(四神の館)の展示室も見学してきました(入館無料、本物の壁画は撮影不可ですが、こちらは撮影可)。

展示室は地下1階にあるので、まるで古墳の中に迷い込んだような気分。


こちらは石室の原寸大模型。


正面に見えるのは玄武。


そして天井にはキトラ古墳の天井に描かれている中国式の星座が輝いています。


このキトラ古墳の天文図は、現存する世界最古の科学的な天文図とのこと。高松塚古墳の星座図との比較のパネルも展示されています。


村人がショウガを貯蔵するための穴を掘ったことが発端となって発見された高松塚古墳。その後、こんもりとした小さな丘の付近の住民から「近くに似たような古墳がある」と知らされたことが発見のきっかけとなったキトラ古墳。

のどかな田園風景が広がる明日香村の奥底にひっそりと眠るワンダーランド。今回の壁画見学で神秘の世界の一端を垣間見たような気がしました。

今回紹介した施設の位置関係はこちらです。