アノ天才が主役!?今すぐ読みたいアート漫画10選(2/2)

2019/1/1 12:00 Tak(タケ) Tak(タケ)

西洋美術の漫画と比べ、日本美術関連の漫画は江戸時代、浮世絵師を扱った作品が多く存在するのが特徴です。

北斎、広重、国芳、写楽などなど海外でも知名度の高い浮世絵師を、それぞれの漫画でどのように表現し、時に「ネタ」にしているか、読み比べ出来ます。劇画から萌え絵まで様々な作品が描かれています。


『ひらひら 国芳一門浮世譚』
岡田屋鉄蔵(著)

歌川国芳は、北斎や広重に匹敵するほどの高い人気を誇る浮世絵師です。展覧会も数多く開催されいずれも多くの来場者でにぎわっています。

そんな国芳はとても多くの弟子たちに恵まれた「大親分」的な存在でした。そんな国芳門下生の一人に焦点を当てた物語。文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作。

絵も抜群に上手く、当時の江戸人々の様子も手に取るように伝わってきます。テレビで時代劇を放送しなくなりましたが、まだまだ漫画の世界ではこうして立派に生きているのです。

〈あらすじ〉
武家出身の伝八郎は、ひょんなことから浮世絵師歌川国芳の弟子となる。国芳一門の絵師として、伝八郎が成長していく様を描く。




『大江戸国芳よしづくし』
崗田屋 愉一 (著)

『ひらひら 国芳一門浮世譚』を描いた岡田屋鉄蔵が名を改め崗田屋愉一の名で世に放った華麗なる本格時代劇。

何十冊もの参考文献を元に描かれているだけあり、話に破綻がなくしっかりと読ませます。これを読んで国芳展に行けば作品の見方も必ず変わるはずです。それにしても絵が上手い!

〈あらすじ〉
鬼才・歌川国芳――その若き日々を描く大反響の浮世絵巻、待望の単行本化!貧しい絵師・国芳と富裕な商人・佐吉。二人の出会いが浮世絵の歴史を変えていく…!!




『茶箱広重』
一ノ関 圭 (著)

今回紹介する中では最も古い作品(2000年)であり、絵のタッチも劇画調です。新作の『鼻紙写楽』ではなく敢えてこちらを推したのは、一ノ関の原点がこの作品にあるからです。

そして、今の若い人にはこうした絵柄は未知の世界だと思います。逆に新鮮に映るかもしれません。眼の異常に大きな人はひとりも出てきません。

〈あらすじ〉
安政5年、「東海道五十三次」で有名な浮世絵師・一立斎広重(安藤広重)が亡くなった。後を継ぎ、二代目広重となったのは、弟子の重宣(しげのぶ。本名・鎮平)。広重の名を汚さないよう懸命に努力する重宣だが、先代の妻だったお崑、わずか13歳で政略結婚させられたおかや、弟弟子・寅吉らとの間に生じる複雑な人間関係に翻弄される。やがて寅吉は独立し、実際は三代目であるにもかかわらず「二代目広重」を名乗り、生涯それを通した。一方重宣は世人から「茶箱広重」と呼ばれるようになる…




『北斎先生!!(1) 』
城戸 みつる (著)

『富嶽三十六景』や『北斎漫画』で有名な江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎を主人公とした四コマ漫画です。でも、これまで紹介してきた浮世絵師の漫画とはまるで違います。

偉大な「北斎像」に対するズレを思い切り楽しめる四コマギャグ漫画です。

お笑いで言うならボケ役の北斎を、絶妙なツッコミ役として架空の弟子・鈴木庄兵衛がバッサバッサと切り捨てていく爽快感が堪りません。

〈あらすじ〉
稀代の浮世絵師、葛飾北斎。齢90にして到達した究極の「美」…それは「萌え」! 時代を先取りしすぎた萌え絵は、果たして江戸の民に認められるのか!? BLを生み出しちゃった絵師・写楽、天才なのに残念すぎる福澤諭吉、ネコ耳の月岡芳年……。




『仏像のまち 1 』
蒼木雅彦 (著)

仏像ブームと言われて久しいですが、漫画でも仏像を扱った作品が幾つかあります。中でもこちらは気軽に楽しく読みつつ、自然と仏像についての知識が付いてしまう作品です。

1巻から4巻まで通しで読むのもよし、つまみ読み的に読むのもよし。『聖☆おにいさん』ではブッタしか出てきませんが、愛染明王に弥勒菩薩など個性豊かな?!仏像たちが主人公の周りに次々と登場します。

〈あらすじ〉
いつも勉強に励んでいるけど成績は残念な高校生・空人くん。彼は、仏像と会話ができちゃうのだ。彼のもとに遊びにくる仏像たち。心配性の釈迦如来、愛情いっぱいだけど顔が怖い愛染明王、マイペースすぎる弥勒菩薩、乗ってる鳥に全部まかせっきりの孔雀明王などなど。てか、にぎやかすぎて、全然勉強に集中できないだろ!!

さて、如何でしたでしょうか。手元にあるアート系の漫画をざっくりと紹介しましたが、どれもすぐに読んでみたくなる作品ばかりでしょう。

今の時代、紙媒体ではなく電子書籍で読めるのも良いですよね。実家に帰省して「また漫画ばかり読んで!」と親から叱られることも避けられます。

さて、如何でしたでしょうか。手元にあるアート系の漫画をざっくりと紹介しましたが、どれもすぐに読んでみたくなる作品ばかりでしょう。

今の時代、紙媒体ではなく電子書籍で読めるのも良いですよね。実家に帰省して「また漫画ばかり読んで!」と親から叱られることも避けられます。

読むのにちょっと疲れたら、気分転換に今流行りのスクラッチアートで更に日本美術や仏像の美に触れるのもよろしいかと。これやってみると意外とハマるものですよ。


『スクラッチアートで味わう 若冲の世界』

アートに興味を持つきっかけ(入口)は人それぞれ。たとえそれが漫画やスクラッチアートであっても恥ずかしくもなんともありません。普段あまり興味がない画家も漫画を通して読めば見方も変わってくるかもしれませんからね。

今年も沢山の名画、名品に出会える気がしてきました!

《こちらも読んでみて下さい》
・あなたはいくつ知ってる?バラエティーに富んだ「江戸のまんが」の世界


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