このキャラ、見覚えある？思い出してほしい、あの万博と「ファンシー絵みやげ」（3/3）

2018/11/30 12:05

■ ライセンス逃れするファンシー絵みやげ

ライセンス逃れといっても、万博のマークや、マスコットキャラを勝手に使うといったものはなく、どちらかというとマスコットキャラを使わずに作られた商品があるということです。ライセンス逃れといった意図ではないかもしれませんが、とにかく花ずきんちゃんという分かりやすいシンボルを使わず、どういった商品展開がなされていたのか見てきましょう。

↑ 「HANAHAKU’90」という文字とパビリオンの写真で構成。開催中に撮影・作成されたのかもしれない。右の四隅に「HA」「NA」「HA」「KU」を配置する大胆さに脱帽。

↑ こちらも「EXPO’90」や「HANAHAKU’90」とだけ書くパターン。左は「花」の下で「赤ずきん」かぶっているようにも見える。左2つは「FLOWER KIDS」と書かれているがテイストが違うので、偶然一致してしまったのだろう。

↑ 謎の「hint Kids」。左上は英字新聞柄の背景。右上はチューリップに顔があるが花ずきんちゃんではない。

↑ 花ずきんちゃんは使ってないし、ぜんぜん違うキャラクター……と思いきや、サンリオのキャラクターに似ているような……。

↑ 大阪が「花の街」という謎のアピールだけするパターン。左の「WELCO ME」という謎の単語分離や、右の「なんでこんなに重いねん！」も気になる。

↑ ざっくりした感のある「WORLD FLOWER’90」。……それよりも下の「THE 20TH CENTURY 1990」という、もはや「20世紀の1990年」という意味の分からないアピール。

はい、こんな風に色んな手段で花ずきんちゃんを使わずになんとか花博の商品と伝えてきたわけですね。花ずきんちゃんだけでも色々な商品が作られ、そしてそれ以外のものも数多く見つかるので、それだけ花博が盛り上がっていたということがよく分かります。

では最後にこちらをご覧ください。

全国的にお城などでよく見かける忍者の手裏剣型キーホルダー。こちらは裏側に地名が印刷されていますので裏側を見てみましょう。

！！！！！！！！！！！！

「OSAKA ’90」！！！！！

とうとう「HANAHAKU」も「EXPO’90」もなく……

1990年の大阪……

単に「OSAKA」でなく「OSAKA ’90」と書いていることで、ギリギリ花博の関連商品だったのだと判断できる…………が…………しかし………

花博と忍者ってあまり関係がないような気が……

では、また次回。

■ 保護のお願い

私は全国の観光地で保護活動を行っていますが、現地から消滅したファンシー絵みやげについては、皆様の家に残されたものが頼りです。もしご実家などの学習机の引き出しの中に眠っているものなどが見つかりましたら、是非ともご一報ください。ハッシュタグ #ファンシー絵みやげでの報告も待ってます。

（文と写真：山下メロ）

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