このキャラ、見覚えある?思い出してほしい、あの万博と「ファンシー絵みやげ」 (2/3)
■ 花ずきんちゃんとファンシー絵みやげ
花博のマスコットキャラクターである花ずきんちゃんは1万点近い応募から選ばれました。その際の審査委員長は、当時いろいろな博覧会のマスコットキャラクターを手掛けていた漫画家の手塚治虫でした。では、具体的に商品の幅の広さと、ファンシー絵みやげとの共通仕様を見てみましょう。

↑ このようにメダル型だけでも複数の種類があるほど商品が作られた。右側の2つはメダルマシーンで裏側に名前と日付が刻印されている

↑ よく見るポーズのイラストは手塚治虫によって立体化されている。さらに他のポーズなどの絵柄も存在する。

↑ 茨城県・水戸市の水戸黄門と同じ、角プリズムの鍵型キーホルダー

↑ 京都府にある日本三景の1つ天橋立の股のぞきキーホルダーと同じ仕様の八角形キーホルダー

↑ 青森県十和田湖のりんごキーホルダーと同じ仕様のカゴ型キーホルダー。十和田湖のほうはエポキ樹脂コーティングでこすると香りがする。

↑ 長崎のKON KON CLUBと同じ仕様の葉っぱ型キーホルダー。「花と緑の博覧会」なのでキツネよりも葉っぱが合っている気がする。

↑ 形は北海道のおコン!キーホルダーと、背景の透かし模様は長野県の伊那の旅ミルキーベアキーホルダーとそれぞれ同じ仕様。

↑ 愛媛県松山市の坊ちゃんと同じ仕様の液晶温度計キーホルダー。
はい。非常にファンシー絵みやげと同じ仕様で作られていることが分かりましたね。そして近年、万博の商品展開については、ちゃんとライセンス承認を受けていることを示す証紙を貼る傾向にあります。まったく無許可で万博の関連商品を作って販売するといった、海賊版を防ぐ目的でしょう。

博覧会協会が証紙を発行しており、さらにそして博覧会記念品協会のシールでは会社ごとではない全体の型番も付与されています。これまでのキーホルダーにも多くが表面に型番をプリントしていました。

↑ A-K-3 から 5 まで連番というのが見つかると嬉しい
このように厳重にライセンス管理されていますが、その分それを逃れようと(?)するメーカーも発生します。どんな手段でその管理をかいくぐったのでしょうか。