鎖国の時代に「U.S.A.」!?……ジョン万次郎と「ファンシー絵みやげ」 (2/4)

2018/11/16 12:00 山下メロ 山下メロ


さて、私はここ数年の間、全国を回ってファンシー絵みやげを探し出して保護する活動を行っておりますが、高知県では坂本龍馬モチーフばかりで、ジョン万次郎モチーフのファンシー絵みやげが見つからないということに疑問を抱いておりました。
ファンシー絵みやげは1980年代から1990年代にかけて日本中の観光地の土産店や施設の売店で売られていた子供向けの雑貨みやげです。動物は擬人化され、人物は二頭身にデフォルメされた漫画風のキャラクターイラストが特徴です。


↑ これがファンシー絵みやげ。



↑ 高知県にはこういった坂本龍馬のファンシー絵みやげが大量にある。

以前、一度高知市の桂浜を訪れたのですが、やはり坂本龍馬のファンシー絵みやげばかりでした。ジョン万次郎の生まれ故郷の近くであり、遭難場所にも近い足摺岬でならジョン万次郎のファンシー絵みやげが見つかるのではないかと思い現地へ赴きました。


↑ やなせ先生の故郷なのでアンパンマン列車がある。高知駅から中村駅へ。

ここでは語り切れない奇跡の展開だったので省略してしまいますが、四万十川流域で運命的な出会いがあり、ジョン万次郎のスピリットを受け継ぐ土佐清水市の志士にご協力いただくことになり、足摺岬ほか関連施設などに連れて行ってもらえました。


↑ もはや決定したかのような文言だが、NHK大河ドラマにジョン万次郎を!という活動。市内には看板も多数。大河の題材にはうってつけの人物である。

結論から言うと、色々な場所で調査と取材を重ねた結果、当時の在庫が発掘されてジョン万次郎の在庫に出会うことができました。現地の風景と保護活動の成果は以下の報告ツイートを参考にしてください。


はい。足摺岬以外にも、前述したジョン万次郎資料館、そして中の浜に復元されたジョン万次郎の生家と施設も多く、加えてNHK大河ドラマへの運動など、土佐清水市においてジョン万次郎は地元が生んだ偉人として愛されていることがよく分かりましたね。では、この後は具体的に保護できたアイテムを見ていきましょう。

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