異常に多すぎる!…平成元年の「ファンシー絵みやげ」 (2/3)

2018/11/9 12:00 山下メロ 山下メロ


■ 平成元年の観光地みやげ

私もリアルタイムに改元の時代を過ごしながら、観光地で「平成元年」の商品を見たという記憶はないのですが、今にしてファンシー絵みやげ研究の過程で調査を続けていると、決して少なくない数の「平成元年」商品に出会います。とにかくキーホルダーの数が多いので複数個ずつまとめて紹介していきます。


↑ イブシ加工のメタルなど、渋めのキーホルダーたち。改元の日付や由来となった中国の書経の一節が書かれている。木枠のものは東京の御岳山で購入した。


↑ 金を使った商品が多い。旭日旗のようなモチーフも。そして、やはり日付が入ったものが多い。


↑ 金属プレートに樹脂を乗せた、ファンシー絵みやげに近い仕様のもの。ラメや金箔など非常に凝っている。


↑ こちらは非常に似通っているが、よく見ると微妙に違う


↑ これらにはミニサイズも存在する。


↑ なんと珍しい1990年、平成二年のパターンも。裏側は馬の絵で、単なる干支キーホルダーともいえるが、平成元年と似た仕様で作られている。長野県の鹿教湯温泉で購入。


↑ 珍しい樹脂プレート型。昭和・大正・明治と、大政奉還後の元号が並んでいる。こちらは和歌山県の高野山で購入。


↑ 丸っこい書体のキーホルダー。ただただかわいい。


↑ 平成と書かれた徳利。これは平成元年ではないのかと思いきや、裏側には平成元年一月八日の文字。


↑ 平成元年の木札。表札のようなもので用途は分からない。裏には書経の「地平かに 天成る」だけでなく、史記の「内平かに 外成る」も書かれている。


↑ 静岡県は伊豆半島で購入した平成元年の提灯。


↑ 展示品だったため紫外線により紙が劣化しており、この直後に破れてしまった。

今回は事前に元号が発表されるとしていますが、前回は改元直前での発表にも関わらず、大量に商品が作られたのがよく分かります。大急ぎで作られたということは、それだけ世間が改元に対して祝福するムードがあり、ビジネスチャンスだったのでしょう。
次の改元では、景気も流行、ライフスタイルも変わっていますが、一体どんな商品が登場するのか気になりますね。

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