梅雨の鎌倉-アジサイとミュージアムめぐり

2018/6/14 21:10 yamasan yamasan

梅雨空が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
じめじめしてうっとおしい季節は外に出る気がしない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういう時だからこそ屋外で楽しめることもあります。



そうです、アジサイです!

鎌倉は今がアジサイの見ごろ。出かけないともったいないです!

ということで、さっそくアジサイでよく知られる北鎌倉の明月院に行ってきました。

この日(6月9日)は週末の晴れた日ということもあって、明月院に通じる狭い道は明月院に向かう人と北鎌倉駅に戻ってくる人でいっぱい。さらに正面入口の近くまで来ると、入場待ちの人の列!まるで人気の美術展のようです。

庭園内の散策路も人また人の大渋滞ですが、みんなアジサイをバックに写真を撮ったり、他の人のカメラのシャッターを押してあげたりで和気あいあいの和んだ雰囲気。
庭園内はどこを見てもアジサイでいっぱい。





アジサイだけではありません。枯山水庭園も落ち着いた雰囲気ですね。



こちらは本堂の円窓から見る本堂後庭園。



円窓の正面から写真を撮るなら長い列に並ばなければなりませんが、私は時間があまりなかったので、横からひょいっと撮らせてもらいました。
もちろん列に並んだ方が、円窓の全体が撮れますし、円窓をバックに自分の写真を撮ることもできるので、時間がある方はトライしてみてください。

帰り道には涼しげな竹林も。



明月院は北鎌倉駅から徒歩10分の距離ですが、アジサイの時期は途中の道も混んでいて、入場待ちの列もあるので、時間の余裕を見てお出かけになるのがよいかと思います。

明月院
住所 鎌倉市山ノ内189
拝観時間 9:00-16:00(6月は8:30-17:00)
閉門日 なし
拝観料 500円 小・中学生 300円(本堂後庭園は別途500円)
本堂後庭園(季節限定公開) 6月上旬=花菖蒲開花期 12月上旬=紅葉期
アクセス JR北鎌倉駅から徒歩10分


季節ごとの花で楽しませてくれる鎌倉ですが、素敵なミュージアムもあります。
私がときおり訪れているのは、美人画では西の上村松園に対して「東の清方」と言われた鏑木清方の作品を展示している鏑木清方記念美術館。
5月26日(土)から清方生誕140年記念特別展「清らかに、うるわしく-清方の美人画ー」が始まったので、さっそくオープニングの翌日に行ってきました。



旧家のお宅にちょっとおうかがいするといったオシャレな入口。
人通りの多い小町通りから一つ路地を入っただけですが、鎌倉雪ノ下の鏑木清方旧居跡に建てられた鏑木清方記念美術館は閑静な住宅地の風情を残しています。

鏑木清方記念美術館について(同館展覧会チラシより)
鏑木清方(1878-1972)は明治から昭和にかけ活躍した近代日本画の巨匠。粋と品格をあわせもつ美人画で知られ、市井の人々の生活や文学に取材した作品も多く描きました。平成10年(1998年)、晩年を過ごした鎌倉雪ノ下の旧居跡に記念美術館が開館しました。



今回の特別展は「清方の美人画」なので、着物の色のあでやかな美人を描いた作品が中心ですが、大正のはじめ「美人画家」の枠に押し込められることに抵抗を感じて描いた金沢(←横浜の金沢です)や大磯の風景画もあって、とても興味深い展示内容になっています。
日本舞踊イベント、日本画ワークショップ、さらには鎌倉の紫陽花と清方作品鑑賞プログラムなどの関連イベントもありますので、詳細は鏑木清方記念美術館公式ホームページをご覧ください。

(参考)
近代日本画については、以前にコラムを書いたので、こちらもご参照ください。
近代日本画の世界へようこそ

鏑木清方美術館でとても楽しそうなイベントの案内を見つけました。

鎌倉駅周辺の4つのミュージアムがタイアップした「ミュージアムめぐりスタンプラリー」です。


さっそく台紙に鏑木清方記念美術館のスタンプを押していただきました。



鎌倉文化ゾーン ミュージアムめぐりスタンプラリー
実施期間 2018年4月7日(土)~12月16日(日)(景品引換期限も12月16日)
対象ミュージアム 鏑木清方記念美術館、鎌倉市川喜多映画記念館、
    鎌倉国宝館、鎌倉歴史文化交流館
景 品
  スタンプ3つ以上を集めて絵葉書セットや各館のオリジナルグッズをゲット
  もしくは、4館すべてのスタンプを集めて鎌倉歴史文化交流館特製オリジナル
  エコバックをゲット(数量限定)


「ミュージアムめぐりスタンプラリー」は実施期間が長いので、4館の公式ホームページで見たい展示をチェックして見に来てもいいですいし、効率よく1日で回ってしまうという作戦もあると思います。

それでは各館の概要をご紹介しましょう。

鏑木清方記念美術館
開館時間 9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合翌平日)、展示替期間、年末年始等
観覧料 企画展 200円ほか 特別展 300円ほか
アクセス JR鎌倉駅東口から小町通りを北に徒歩7分左折


鏑木清方記念美術館ではスタンプカードもいただきました。



6個スタンプを集めると7回目、8回目が無料、8個集めると美術館オリジナルグッズがもらえます。
有効期限はカード発行日から1年間。平成30年度は特別展、企画展あわせて8回開催されるので、皆勤賞だと美術館オリジナルグッズがゲットできる計算です。
いつも毎回来ようと思っているのですが、こういう特典があると来る楽しみが増えますね。

鎌倉市川喜多映画記念館
開館時間 9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合翌平日)、展示替期間、年末年始等
観覧料 一般 通常展 200円ほか 特別展 300円ほか
アクセス JR鎌倉駅東口から小町通りを八幡宮に向かい徒歩8分





沿道には黒い塀が続きます。



鎌倉国宝館
開館時間 9:00-16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜日(祝日の場合翌平日)、展示替期間、年末年始等
観覧料 一般 300円~600円ほか(展覧会ごとに異なります)
アクセス JR鎌倉駅東口から徒歩12分




6月9日(土)から7月16日(祝・月)までは国宝、重文の墨蹟を中心とした「常盤山文庫名品展2018-墨蹟の精華-」が開催されています。 
平常展示「鎌倉の仏像」も同時開催中です。



鎌倉歴史文化交流館
開館時間 10:00-16:00(入館は15:30まで)
休館日 日曜日、祝日、展示替期間、年末年始等
観覧料 一般 300円ほか
アクセス JR鎌倉駅西口から徒歩7分

4館のうち鎌倉歴史文化交流館だけは日曜日、祝日が休館日で、JR鎌倉駅の出口が西口なのでご注意ください。
また、6月15日(金)までは展示替えのため休館で、6月16日(土)から9月8日(土)まで企画展「発掘!かまくら探偵団2018~日本のやきもの編~」が開催されます。

敷地内の沿道はアジサイがきれいです。



古刹に季節ごとの花、それぞれ趣向をこらしたミュージアム。その上、いろいろなイベントもあるので、いつ来ても楽しい鎌倉散策。みなさまもぜひ!

鎌倉から足を伸ばして葉山まで行かれる方はこちらのコラムをご参照ください。

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