荒木経惟を告発したKaoRiの美貌も話題 波乱万丈な芸術家のミューズたち

2018/4/12 14:00 星子 星子





写真家の荒木経惟(77)の写真モデルを務めていたダンサーのKaoRiが、荒木に関する告発文をインターネット上に掲載し話題になった。



被写体となっていた時期にセクハラ・パワハラ行為を受けていたという内容は物議を醸している。



KaoRiの神秘的な美貌も相まって大きく話題になり、「芸術家のミューズ」という立場も注目を集めた。



素顔のKaoRiは、「昭和の日本の女の子」といったイメージの素朴な童顔がキュートな女性。



奥二重のつぶらな瞳と小さな顔は小動物系でかわいらしく、そんな純朴顔とダンサーらしいしなやかな肢体のギャップがミステリアス。



田中麗奈や多部未華子など、「奥二重の演技派女優」を思い起こさせるシャープなベビーフェイスは「親戚の女の子」や「姪っ子」風の親しみやすさを持っている。



同性受けが良さそうで個性的、ファッションモデルとしても人気がでそうな容姿を持つKaoRi。



公式サイトの写真や動画を見る限り、荒木経惟のミューズという肩書なしでもモデル・ダンサーとして活動できるポテンシャルが感じられる。



恋人関係ではないのに契約書を交わさず「モノのように」撮られ続け、ハラスメントを受けたという告発内容は、世界的ムーブメント「#meetoo」運動にもリンクしておりショッキング。



現在、荒木経惟側のコメントは出ておらずKaoRi側の視点でしか状況を推し量ることができない。彼女の告白文を読む限り、モデルを「芸術家のミューズ」と呼ぶことで起こる弊害についてもうかがい知ることができる。



この「美女コラム」でも過去に何人かの「芸術家のミューズ」をとりあげている。



60年代、同性愛者で画家のアンディ・ウォーホルのミューズとして君臨した   イーディ・セジュウィック は はボブ・デュランとの恋愛をきっかけにファクトリーを追われて薬物中毒に陥り早世した。



彫刻家オーギュスト・ロダンの弟子で愛人でもあった   カミーユ・クローデル はロダンに裏切られるばかりか彫刻家としての才能まで搾取され、30年もの間精神病院の中で過ごし死去する。



芸術家はミューズと呼ばれる存在から、性的なものだけでなくあらゆるエネルギーを吸い上げ創作の糧にしてきた。それに対し女性が声をあげる術を持たなかった時代の「ミューズの悲劇」を見るにつけ、芸術家の仕事に役立つ何かを差し出す際には「忖度することなくその都度契約書を交わす」ことが重要に思えてくる。

(星野小春)