カラフルな色使いのヒミツとは…自閉症の男の子が描く数字のイラストがかわいすぎる(2/4)

2018/2/16 13:50 フレネシ フレネシ


● 悠斗くんのお母さんに10の質問 ● 

フレネシ(以下フ):こんにちは、フレネシです。では早速ですが、悠斗くんのお母さんに10の質問に答えていただきます。

悠斗くんのお母さん(以下母):よろしくお願いします!

―――フ:【質問その1】悠斗くんはいつから絵を描くようになったのですか?

母:実はハッキリは覚えていませんが、年中くらいからだと思います。

悠斗が小さい頃は東京の江東区に住んでいて、年子の兄の3才児健診のとき、一緒に連れて行った悠斗の様子を心理士の先生が見て療育を薦められ、2才前からこども発達センターに通い始めました。そこで粘土や絵の具を使った活動を多く体験しました。

その頃は、何をするのも嫌がって泣いてばかりでした。絵を描くのも自分でクレヨンや筆を持って描くのを嫌がって、最初は一緒に持って描いていましたが、だんだん自分で描くようになりました。

年長のときに、主人の実家がある上越市にUターンして一年間保育園に通い、描く機会が増えたと思います。そのせいか、年長からたくさん作品をとってあります。


―――フ:【質問その2】最初に描いたのはどんな作品ですか?

母:最初は グルグルと丸を描いていたと思いますが、年長のときはもう数字やアルファベットやひらがな表を描いていました。

こちらの2の下の絵は 『お母さん』です。保育園の頃、同じ色あいでよく描いてくれました。




―――フ:【質問その3】一番好きな数字は何ですか?

母:本人に聞いたら「1 2 3 4 5 6…」と言われました。1~6までがセットになっているようです。1~12も、ひとつの区切りになっています。

作品で「2」をデフォルメしてるものが多いので、私は2が特別な感じはします。


↑「2、100こ できました…200点…はなまる…」と言って 描き上げたという作品。『はなまる』と『200点』が隠れているのだとか。

―――フ:【質問その4】カラフルに彩られた文字や数字がステキですが、色にはどういった意味があるんでしょうか。

母:悠斗の描く数字は 色が決まっています。

幼少期からお兄ちゃんが見ていたピングーのビデオジャケットの色と数字の組み合わせです。



1はブルー、2はグリーン、3はピンク、4はオレンジ、5はパープル、6はイエロー。グリーンの布団に、いつの間にかマジックで2と書いていたり、空を見ても数字を書くそぶりをしたり、常に色と数字を組み合わせて世界を見ていたんじゃないかと思います。



母:時々違う色を使うこともあり「冒険したね~」と思ってしまいます。

実はピングーのビデオは7と8も後から出てうちにもあるのですが「ピングーは6まで!」と言うので「6までだね」と返事を返します。(そう言ってほしい) 自分の中では6までと決まっているからいやなんだと思います。


病院の先生に「忘れられない障がい」だと言われたことがありますが、幼少期の記憶が今も生活に色濃く影響していると思うことがあります。


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