珈琲駅行の切符(2/2)

2017/9/2 11:00 レモン糖の日々 レモン糖の日々




まず、店名は「駅」と書いて「ステーション」と読むそう。「コーヒーステーション」が正式名称なのです。



珈琲駅(コーヒーステーション)ができたのは昭和57年7月4日(マッチに刻まれています)。その前年に高倉健主演の「駅 STATION」という映画がヒットしたそうで、そこから名前をつけたんだそう。

なんとその頃、近くに駅などなく、珈琲駅と目と鼻の先にある地下鉄野並駅(のなみえき)ができたのは平成6年3月30日。まるで予言していたかのように先に珈琲駅が生まれたのです!

その距離は時々「野並駅ですか?」と間違い電話がかかってきてしまうほど近く。開店当時は駅ができるなんて全く思いもしなかったというのだから、びっくりです。

「COFFEE STATION」の文字。



食器棚には常連さんにいただいたという「駅」と書かれたプレートやアルバムなど、お客様に愛されています。



個人的にはモーニングサービスのトーストの厚み、ゆで卵の湯で加減が黄身が半熟で絶妙、そしてお塩入れが白山陶器製(森正洋デザインの廃盤品!)だったことにもグッときました。



マッチはまだあるそうなので、珈琲駅で憩いのひと時を過ごしに訪れてみませんか?

レモン糖度 88

珈琲 駅 名古屋市天白区野並2-371



次回もお楽しみに。

(文と写真:レモン糖の日々)

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