【ベルリンだけではなかった!】ミュージアムが集中する国内の「博物館島」に行ってきた。
こんにちは、いまトピアート部のyamasanです。
以前のいまトピのコラムで、ドイツの首都ベルリン市内を流れるシュプレー川の中州にペルガモン博物館をはじめ5つの博物館が集まり、ユネスコの世界遺産に登録されている博物館島(独Museumsinsel)をご紹介しましたが、実はドイツだけでなく国内にも博物館や美術館が集中している「博物館島」があるのです。
今年はちょうどその国内の「博物館島」に行く機会が何回かあったので、その時の様子をご紹介したいと思います。
ベルリンの博物館島の紹介記事はこちらです。
【自宅で楽しむ海外のミュージアム】古代の世界にタイムスリップしてみませんか。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/8186.html
メソポタミアの古代都市バビロンのイシュタル門(ペルガモン博物館)
さて「国内版博物館島」ですが、それは大阪市内にあります。 大阪市の北部、堂島川と土佐堀川にはさまれた中州、あの内山田洋とクールファイブのヒット曲「中の島ブルース」で知られる「大阪 中之島」です。
中之島には国立国際美術館とその隣の大阪市立科学館、向かいに大阪中之島美術館、少し離れて中之島香雪美術館、大阪市立東洋陶磁美術館といった具合に、徒歩圏内にこれだけのミュージアムが立地しているので、1日に2館以上めぐる「はしご」も簡単にできるというメリットがあるのです。
今年(2023年)2月には大阪中之島美術館の開館1周年記念展「大阪の日本画」(会期1月21日~4月2日)を見に行ってきました。
この展覧会は東京ステーションギャラリーに巡回することがわかっていたのですが、「大阪の日本画は大阪で見なくては。」と思い、日程をやりくりして見てきました。
作品の中には大阪の地名や祭礼の名称が頻繁に出てくるので、今同じ場所にいるんだという実感が湧いてきたので、やはり来てよかったと思いました。その上、大阪中之島美術館所蔵の作品ほか一部は撮影可といううれしい特典もあったのです。
大阪市中央区にある大阪美術倶楽部の舞台緞帳、菅楯彦《浪華三大橋緞帳》(株式会社大阪美術倶楽部)も撮影可でした。
大阪で見られなかった作品もあったので、東京ステーションギャラリーで開催された時も見に行きました。いつでも気軽に関西方面に旅行できるわけではないので、東京に巡回してくれるのはもちろんうれしいです。
しかし、東京に巡回しない展覧会は大阪まで行くしかありません。
そのひとつが10月7日から始まる「長沢芦雪」展。
南紀・無量寺の《龍虎図》は現地などで見ているのですが、芦雪の作品がまとまって見られるまたとない機会なので、今からいつ行こうか思案しているところです。
南紀・無量寺と長沢芦雪のご縁もいまトピのコラムで紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。
南紀で何があったのか?【奇想の絵師・長沢芦雪の旅路をたどってみた】
https://ima.goo.ne.jp/column/article/7212.html
大阪中之島美術館の今後の展覧会の予定は公式サイトでご確認ください⇒https://nakka-art.jp/
「大阪の日本画」展を見た日は、ちょうど国立国際美術館で「ピカソとその時代」展が開催されていたので、こちらも見てきました。
「ピカソとその時代」展は東京上野の国立西洋美術館で開催されていた時には行かれなかったので、ちょうどいい機会になりました。
国立国際美術館の公式サイトはこちらです⇒https://nakka-art.jp/
6月から7月にかけて中之島香雪美術館では香雪美術館所蔵が所蔵する中国絵画の展覧会「唐ものがたり」展が開催されていたので、中国絵画ファンの筆者としては見逃すわけにはいきませんでした。
朝日新聞社の創業者・村山龍平氏が収集した日本、東洋の古美術コレクションなどを所蔵する香雪美術館は神戸市東灘区御影にありますが、現在は施設設備の改築工事のため長期休館中です。
阪急神戸線・御影駅近くにあるのでアクセスはいいのですが、大阪・中之島には美術館が集中しているので、ほかの館との掛け持ちができるのがうれしいです。
中之島香雪美術館の公式サイトはこちらです⇒https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/
中之島香雪美術館に行く前には、中之島ではありませんがすぐ近くにある藤田美術館に行ってきました。
蔵の中に入っていくような展示室入口がとてもスリリング!
藤田美術館には、国内に三碗しかなく、三碗とも国宝になっている曜変天目の一つが所蔵されています。このときは展示替えで見ることはできませんでしたが、機会があればぜひもう一度あの輝きを見てみたいと思いました。
藤田美術館の展示スケジュールは公式サイトで確認できます⇒https://fujita-museum.or.jp/
藤田美術館の前庭と隣接する藤田邸跡公園(桜之宮公園)散策もおすすめです。
最後にご紹介するのは、現在、改修工事のため長期休館中の大阪市立東洋陶磁美術館。
公式サイト⇒https://www.moco.or.jp/
こちらは5年前に東洋陶磁美術館に行った時の写真。展示作品は撮影可でした。
再開したらまた訪れてみたいです。
国宝《油滴天目 茶碗》住友グループ寄贈(安宅コレクション)(大阪市立東洋陶磁美術館)
大阪市立科学館はまだ訪れたことはありませんが、浪華の「博物館島」にあるのはどれも個性的なミュージアムばかり。
これからも博物館島めぐりの楽しみは続きそうです。
以前のいまトピのコラムで、ドイツの首都ベルリン市内を流れるシュプレー川の中州にペルガモン博物館をはじめ5つの博物館が集まり、ユネスコの世界遺産に登録されている博物館島(独Museumsinsel)をご紹介しましたが、実はドイツだけでなく国内にも博物館や美術館が集中している「博物館島」があるのです。
今年はちょうどその国内の「博物館島」に行く機会が何回かあったので、その時の様子をご紹介したいと思います。
ベルリンの博物館島の紹介記事はこちらです。
【自宅で楽しむ海外のミュージアム】古代の世界にタイムスリップしてみませんか。
https://ima.goo.ne.jp/column/article/8186.html
メソポタミアの古代都市バビロンのイシュタル門(ペルガモン博物館)
さて「国内版博物館島」ですが、それは大阪市内にあります。 大阪市の北部、堂島川と土佐堀川にはさまれた中州、あの内山田洋とクールファイブのヒット曲「中の島ブルース」で知られる「大阪 中之島」です。
中之島には国立国際美術館とその隣の大阪市立科学館、向かいに大阪中之島美術館、少し離れて中之島香雪美術館、大阪市立東洋陶磁美術館といった具合に、徒歩圏内にこれだけのミュージアムが立地しているので、1日に2館以上めぐる「はしご」も簡単にできるというメリットがあるのです。
今年(2023年)2月には大阪中之島美術館の開館1周年記念展「大阪の日本画」(会期1月21日~4月2日)を見に行ってきました。
この展覧会は東京ステーションギャラリーに巡回することがわかっていたのですが、「大阪の日本画は大阪で見なくては。」と思い、日程をやりくりして見てきました。
作品の中には大阪の地名や祭礼の名称が頻繁に出てくるので、今同じ場所にいるんだという実感が湧いてきたので、やはり来てよかったと思いました。その上、大阪中之島美術館所蔵の作品ほか一部は撮影可といううれしい特典もあったのです。
大阪市中央区にある大阪美術倶楽部の舞台緞帳、菅楯彦《浪華三大橋緞帳》(株式会社大阪美術倶楽部)も撮影可でした。
大阪で見られなかった作品もあったので、東京ステーションギャラリーで開催された時も見に行きました。いつでも気軽に関西方面に旅行できるわけではないので、東京に巡回してくれるのはもちろんうれしいです。
しかし、東京に巡回しない展覧会は大阪まで行くしかありません。
そのひとつが10月7日から始まる「長沢芦雪」展。
南紀・無量寺の《龍虎図》は現地などで見ているのですが、芦雪の作品がまとまって見られるまたとない機会なので、今からいつ行こうか思案しているところです。
南紀・無量寺と長沢芦雪のご縁もいまトピのコラムで紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください。
南紀で何があったのか?【奇想の絵師・長沢芦雪の旅路をたどってみた】
https://ima.goo.ne.jp/column/article/7212.html
大阪中之島美術館の今後の展覧会の予定は公式サイトでご確認ください⇒https://nakka-art.jp/
「大阪の日本画」展を見た日は、ちょうど国立国際美術館で「ピカソとその時代」展が開催されていたので、こちらも見てきました。
「ピカソとその時代」展は東京上野の国立西洋美術館で開催されていた時には行かれなかったので、ちょうどいい機会になりました。
国立国際美術館の公式サイトはこちらです⇒https://nakka-art.jp/
6月から7月にかけて中之島香雪美術館では香雪美術館所蔵が所蔵する中国絵画の展覧会「唐ものがたり」展が開催されていたので、中国絵画ファンの筆者としては見逃すわけにはいきませんでした。
朝日新聞社の創業者・村山龍平氏が収集した日本、東洋の古美術コレクションなどを所蔵する香雪美術館は神戸市東灘区御影にありますが、現在は施設設備の改築工事のため長期休館中です。
阪急神戸線・御影駅近くにあるのでアクセスはいいのですが、大阪・中之島には美術館が集中しているので、ほかの館との掛け持ちができるのがうれしいです。
中之島香雪美術館の公式サイトはこちらです⇒https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/
中之島香雪美術館に行く前には、中之島ではありませんがすぐ近くにある藤田美術館に行ってきました。
蔵の中に入っていくような展示室入口がとてもスリリング!
藤田美術館には、国内に三碗しかなく、三碗とも国宝になっている曜変天目の一つが所蔵されています。このときは展示替えで見ることはできませんでしたが、機会があればぜひもう一度あの輝きを見てみたいと思いました。
藤田美術館の展示スケジュールは公式サイトで確認できます⇒https://fujita-museum.or.jp/
藤田美術館の前庭と隣接する藤田邸跡公園(桜之宮公園)散策もおすすめです。
最後にご紹介するのは、現在、改修工事のため長期休館中の大阪市立東洋陶磁美術館。
公式サイト⇒https://www.moco.or.jp/
こちらは5年前に東洋陶磁美術館に行った時の写真。展示作品は撮影可でした。
再開したらまた訪れてみたいです。
国宝《油滴天目 茶碗》住友グループ寄贈(安宅コレクション)(大阪市立東洋陶磁美術館)
大阪市立科学館はまだ訪れたことはありませんが、浪華の「博物館島」にあるのはどれも個性的なミュージアムばかり。
これからも博物館島めぐりの楽しみは続きそうです。