朝ドラ『あまちゃん』で予言?母娘を演じた、のん(能年玲奈)と小泉今日子が放送から10年でこんなに変わっていた!?
天野アキ
このキャラクターは、演じている能年玲奈(のん)よりも2歳年上の1991年11月23日生まれと言う設定だ。
天野アキは東京では地味な女子高生だった。
高2の夏に北三陸高校に転校して祖母のなつばっぱ率いる海女クラブの面々に出会って明るくなっていく。
やがて東京に憧れる地元の名士の娘で親友になった足立ユイ(橋本愛)と
「潮騒のメモリーズ」と言うユニットを組み、地元のアイドルとして人気になる。
アキが活動を休止して東京で上野の東京EDOシアターでGMTの岩手代表として活動を始めるが、解雇される。
東京に戻ってきた母春子が、アキのために個人事務所
スリーJプロダクションを設立する。
さかなクンと共演した子供番組「見つけてこわそう」の出演を機に人気が出始めた。
並行して、アキは鈴鹿ひろ美の付き人として俳優修業をしていた。
2010年の秋に「潮騒のメモリー〜母娘の島〜」のオーディションに合格した。
ヒロイン・鈴鹿あき役として鈴鹿ひろ美とダブル主演する。
映画作りと主題歌レコーディングを通じ、両親と荒巻・鈴鹿の因縁を解消し、和解に導く。
2011年3月11日は映画の公開前日だった。
せっかくの主演映画は、1週間で上映中止。
東日本大震災をきっかけに、アキは帰郷して、再び海女および北三陸のアイドルとして復帰し、ユイとのユニット「潮騒のメモリーズ」も復活し、地元の北三陸で芸能活動を再開する。
(あまちゃんポスターから引用 イラストby龍女)
能年玲奈(のん)の地元は兵庫県神河町である。
海ではなく山育ちだそうだ。
兵庫県は宝塚歌劇団がある影響か、女優を多く輩出している地域だ。
直近で朝ドラヒロインを務めた人を挙げる。
『ゲゲゲの女房』(2010年)の松下奈緒(1985年2月8日生れ)は出生地は奈良県の生駒市だが、育ったのは兵庫県川西市である。
『あまちゃん』では春子の若い頃を演じてブレイクし、『ひよっこ』でヒロイン役にオーディション無しでオファーされた
有村架純(1993年2月13日)は、能年玲奈と同い年で、兵庫県伊丹市出身だ。
おそらく『あまちゃん』の最終選考まで残り、春子の若い頃の役がまわったと思われる。
能年玲奈は、この朝ドラのヒロインのオーディション合格が、初主演作品であった。
2006年に第10回ニコラモデルオーディションでグランプリを獲得し、2010年まで専属モデルを務めた。
モデルからキャリアをスタートさせているが、専属モデルの契約が切れた前後から俳優活動に本腰を入れている。
生徒役の一人として映画『告白』(2010年6月5日公開。監督・中島哲也)でデビューした。
能年玲奈が出ていたのを知ったのはたまたまWOWOWで主演の松たか子目当てで観たので、公開から大分経っている。
筆者が初めて観た能年玲奈の出演映画は大泉洋・麻生久美子主演の
『グッモーエビアン!』(2012年12月15日公開。監督・山本透)で麻生久美子の娘を演じた三吉彩花の親友役であった。
『あまちゃん』の後は筆者が小学生の頃に流行った少女漫画が原作の
『ホットロード』(2014年8月16日公開。監督・三木孝浩)の主演を務めた。
第38回日本アカデミー賞の新人俳優賞を相手役の登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)と共に受賞した。
東村アキコ原作漫画の実写化『海月姫』(2014年12月27日公開。監督・川村泰祐)では
同い年の俳優のトップ菅田将暉(1993年2月21日生れ)と共演した。
筆者は大好きな『のだめカンタービレ』と同じ雑誌Kissに連載されていて知っていたので、公開時観に行った。
2016年1月に所属していた大手芸能事務所レプロエンタテインメントとの契約を終了。半年後に芸能活動を開始する際に、芸名を本名からのんに改めた。
現在は芸能事務所ではなく、speedy社というエージェント会社に移籍している。
のんは中学時代からバンド活動をしたり、絵も描いてマルチな才能がある。
大手事務所からの移籍の影響下でTVでの露出は減ってしまった。
しかし、「捨てる神あれば拾う神あり」である。
彼女を応援してくれる人々は、『あまちゃん』を観た映画業界に多くいた。
のん名義での最初の代表作となったのは、片渕須直監督の長編アニメ作品
『この世界の片隅に』( 2016年11月12日公開)である。
のんは主人公のすずの声優を務めた。
広島出身の漫画家こうの史代原作の映画化で、戦時下のホームドラマとして原爆前後を生きたの一人の女性を描いた画期的な作品だった。
日テレで単発ドラマ、後にTBSで連続ドラマ化されているが、同じ映像化の中ではもっとも高く評価されている。
第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞
第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位である。
のんが主役に抜擢されたのは、やはり東日本大震災によって大きく変わるある地域の日常を描いた『あまちゃん』の主演俳優だったことは大きいだろう。
『あまちゃん』で共演したさかなクン(1975年8月6日生れ)の自伝
『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!~』の映画化
『さかなの子』(2022年9月1日公開。監督・沖田修一)では、本名・宮澤正之からの幼少期のあだ名「ミー坊」から「さかなクン」と呼ばれるまでを演じている。
同年には、コロナ禍で学園祭が中止になった美大の学生を自ら主演・脚本・監督した『Ribbon』(2022年2月25日公開)も注目すべきトピックだ。
前ページで主に取り上げた小泉今日子には『あまちゃん』以降大きな動きがあった。
長年所属していたバーニングを抜け、子会社という形で自らの立ち上げた会社
明後日の社長になった。
この会社は主に舞台のプロデュース公演を行うのが目的である。
表舞台よりも裏方の仕事として後進を育てたくなったようだ。
リアルにスリーJプロダクションの社長のようなことをしている。
のんの方も、初長編映画監督作品『Ribbon』が業界内でも評判がよかったらしいので、第2作が期待されている。
のんがどうなるか想像すると、俳優の比重の方が多い
宮藤官九郎のようなマルチなタレントになるのではないだろうか?
彼女のこれからの10年も目が離せない。
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このキャラクターは、演じている能年玲奈(のん)よりも2歳年上の1991年11月23日生まれと言う設定だ。
天野アキは東京では地味な女子高生だった。
高2の夏に北三陸高校に転校して祖母のなつばっぱ率いる海女クラブの面々に出会って明るくなっていく。
やがて東京に憧れる地元の名士の娘で親友になった足立ユイ(橋本愛)と
「潮騒のメモリーズ」と言うユニットを組み、地元のアイドルとして人気になる。
アキが活動を休止して東京で上野の東京EDOシアターでGMTの岩手代表として活動を始めるが、解雇される。
東京に戻ってきた母春子が、アキのために個人事務所
スリーJプロダクションを設立する。
さかなクンと共演した子供番組「見つけてこわそう」の出演を機に人気が出始めた。
並行して、アキは鈴鹿ひろ美の付き人として俳優修業をしていた。
2010年の秋に「潮騒のメモリー〜母娘の島〜」のオーディションに合格した。
ヒロイン・鈴鹿あき役として鈴鹿ひろ美とダブル主演する。
映画作りと主題歌レコーディングを通じ、両親と荒巻・鈴鹿の因縁を解消し、和解に導く。
2011年3月11日は映画の公開前日だった。
せっかくの主演映画は、1週間で上映中止。
東日本大震災をきっかけに、アキは帰郷して、再び海女および北三陸のアイドルとして復帰し、ユイとのユニット「潮騒のメモリーズ」も復活し、地元の北三陸で芸能活動を再開する。

(あまちゃんポスターから引用 イラストby龍女)
能年玲奈(のん)の地元は兵庫県神河町である。
海ではなく山育ちだそうだ。
兵庫県は宝塚歌劇団がある影響か、女優を多く輩出している地域だ。
直近で朝ドラヒロインを務めた人を挙げる。
『ゲゲゲの女房』(2010年)の松下奈緒(1985年2月8日生れ)は出生地は奈良県の生駒市だが、育ったのは兵庫県川西市である。
『あまちゃん』では春子の若い頃を演じてブレイクし、『ひよっこ』でヒロイン役にオーディション無しでオファーされた
有村架純(1993年2月13日)は、能年玲奈と同い年で、兵庫県伊丹市出身だ。
おそらく『あまちゃん』の最終選考まで残り、春子の若い頃の役がまわったと思われる。
能年玲奈は、この朝ドラのヒロインのオーディション合格が、初主演作品であった。
2006年に第10回ニコラモデルオーディションでグランプリを獲得し、2010年まで専属モデルを務めた。
モデルからキャリアをスタートさせているが、専属モデルの契約が切れた前後から俳優活動に本腰を入れている。
生徒役の一人として映画『告白』(2010年6月5日公開。監督・中島哲也)でデビューした。
能年玲奈が出ていたのを知ったのはたまたまWOWOWで主演の松たか子目当てで観たので、公開から大分経っている。
筆者が初めて観た能年玲奈の出演映画は大泉洋・麻生久美子主演の
『グッモーエビアン!』(2012年12月15日公開。監督・山本透)で麻生久美子の娘を演じた三吉彩花の親友役であった。
『あまちゃん』の後は筆者が小学生の頃に流行った少女漫画が原作の
『ホットロード』(2014年8月16日公開。監督・三木孝浩)の主演を務めた。
第38回日本アカデミー賞の新人俳優賞を相手役の登坂広臣(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)と共に受賞した。
東村アキコ原作漫画の実写化『海月姫』(2014年12月27日公開。監督・川村泰祐)では
同い年の俳優のトップ菅田将暉(1993年2月21日生れ)と共演した。
筆者は大好きな『のだめカンタービレ』と同じ雑誌Kissに連載されていて知っていたので、公開時観に行った。
2016年1月に所属していた大手芸能事務所レプロエンタテインメントとの契約を終了。半年後に芸能活動を開始する際に、芸名を本名からのんに改めた。
現在は芸能事務所ではなく、speedy社というエージェント会社に移籍している。
のんは中学時代からバンド活動をしたり、絵も描いてマルチな才能がある。
大手事務所からの移籍の影響下でTVでの露出は減ってしまった。
しかし、「捨てる神あれば拾う神あり」である。
彼女を応援してくれる人々は、『あまちゃん』を観た映画業界に多くいた。
のん名義での最初の代表作となったのは、片渕須直監督の長編アニメ作品
『この世界の片隅に』( 2016年11月12日公開)である。
のんは主人公のすずの声優を務めた。
広島出身の漫画家こうの史代原作の映画化で、戦時下のホームドラマとして原爆前後を生きたの一人の女性を描いた画期的な作品だった。
日テレで単発ドラマ、後にTBSで連続ドラマ化されているが、同じ映像化の中ではもっとも高く評価されている。
第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞
第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位である。
のんが主役に抜擢されたのは、やはり東日本大震災によって大きく変わるある地域の日常を描いた『あまちゃん』の主演俳優だったことは大きいだろう。
『あまちゃん』で共演したさかなクン(1975年8月6日生れ)の自伝
『さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!~』の映画化
『さかなの子』(2022年9月1日公開。監督・沖田修一)では、本名・宮澤正之からの幼少期のあだ名「ミー坊」から「さかなクン」と呼ばれるまでを演じている。
同年には、コロナ禍で学園祭が中止になった美大の学生を自ら主演・脚本・監督した『Ribbon』(2022年2月25日公開)も注目すべきトピックだ。
前ページで主に取り上げた小泉今日子には『あまちゃん』以降大きな動きがあった。
長年所属していたバーニングを抜け、子会社という形で自らの立ち上げた会社
明後日の社長になった。
この会社は主に舞台のプロデュース公演を行うのが目的である。
表舞台よりも裏方の仕事として後進を育てたくなったようだ。
リアルにスリーJプロダクションの社長のようなことをしている。
のんの方も、初長編映画監督作品『Ribbon』が業界内でも評判がよかったらしいので、第2作が期待されている。
のんがどうなるか想像すると、俳優の比重の方が多い
宮藤官九郎のようなマルチなタレントになるのではないだろうか?
彼女のこれからの10年も目が離せない。
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