【開業120周年】地元の人たちや観光客から愛され続けてきた鉄道の軌跡

2022/10/29 20:20 yamasan yamasan

こんにちは。いまトピアート部のyamasanです。

鉄道開業150年を記念して今年(2022年)は各地でイベントや展覧会が開催されて盛り上がっていますが、地元の人たちに愛され続けてきたこちらの電車も今年は開業120年を迎えました。


藤沢駅から江の島、湘南海岸を通って古都・鎌倉まで向かう約10kmという短い区間ですが、沿線には見どころも多く、観光シーズンには電車に乗り切れないほどの観光客が鎌倉駅のホームにあふれかえるという光景も見られます。

そんな江ノ電に久しぶりに乗ってみました。

今回の目的地は藤沢駅から5つ目の江の島駅。


鎌倉駅行きの下り電車を降りて、上りホームの待合室に向かいます。



1957年から50年間現役を務め2007年に惜しまれながら廃車となった303号車先頭部分や江ノ電の模型が展示されいる待合室の中はさながら「ミニ江ノ電ミュージアム」。
車両の中をのぞくと運転席の機器まで現役の時のまま残されていました。


江ノ電の模型や、開業120周年のポスターなどと並んで古めかしい木製の扉が見えてきました。


ガラス窓に書かれた文字を読んでみると、なんと「貴賓室」!


民家の軒先を通る庶民的な電車というイメージがあったのですが、明治35年に藤沢駅から片瀬駅(現在の江の島駅)まで開業した当時、一般の3等席に加え、高貴な人たちのための1等席が設けられていて、その間の仕切りとしてこの扉が使われていたのです。

そしてホームには昭和40年頃の極楽寺駅、鎌倉高校駅、江の島海岸の風景を江ノ電ともに再現したジオラマが展示されています。


このジオラマは、江ノ電の運転士になりたいと夢見ていた闘病中の少年の夢の実現を江ノ島電鉄がお手伝いしたご縁で、少年の父親のご友人が寄贈されたもので、子供の頃に見た昭和の情景が広がっていて、とても懐かしく感じられました。

江ノ島電鉄開業120周年の記念行事も開催されています。詳しくは公式サイトをご覧ください⇒江ノ島電鉄株式会社



さて、江ノ電のジオラマを見たところなので、我が家の江ノ電のジオラマも紹介してみたいと思います。


色とりどりのアジサイの中から飛び出してきたような江ノ電のフィギュアは、長谷駅と極楽寺駅の間のアジサイの名所の再現ですね。
長谷駅が最寄り駅の鎌倉の大仏さんと並べてみました。

このフィギュアは海洋堂とケンエレファント社がコラボした「フィギュアみやげシリーズ」の東海道第二弾。
ラインナップは全部で7種類。電車あり、船あり、食べ物ありと、バラエティに富んでいます。

そして、今回はなんと戦艦まで!


日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を破った時の連合艦隊旗艦・戦艦「三笠」です。
現在では、横須賀の三笠公園に記念艦として保存されていて、艦内は一般にも公開されています。
公式サイト⇒世界三大記念艦三笠

横須賀が戦艦なら、箱根の芦ノ湖は海賊船(下の写真右)。
遠景の富士山がいい味を出しています。

左は伊豆急行の「リゾート21」を、下田に来航した黒船に見立てて黒く塗装した「黒船電車」。上からライトを当てたら海面がキラキラ輝いて見えるようになりました。

他にも春の風物詩、銘茶の産地・静岡の金谷の茶摘みや、創業150年以上の老舗・小田原の鈴廣かまぼこもラインナップに入っています。



この「フィギュアみやげシリーズ」は、北は北海道から南は沖縄まで全国各地のご当地名物がカプセルフィギュア(ガチャガチャ)になっていて、実は「東海道第二弾」は鉄道開業150周年の取材でJR桜木町駅に行った時に、駅構内の売店前で偶然見つけたものなのです。
みなさまも、駅の売店などで見つけたらぜひトライしてみてください!
公式サイト⇒フィギュアみやげ

鉄道開業150周年の紹介記事はこちらです。

【祝・鉄道開業150周年】「鉄道発祥の地」は駅そのものがミュージアム!

https://ima.goo.ne.jp/column/article/11714.html

「フィギュアみやげ」京都編は以前のコラムで紹介しているので、ぜひこちらもご覧ください!

【本邦初公開】洛中洛外図屏風が立体になった!

https://ima.goo.ne.jp/column/article/9985.html