これが三谷幸喜の恩返し?宮沢りえが『鎌倉殿の13人』出演に繋がった9年前のある出来事とは?

2022/9/29 22:00龍女龍女

宮沢りえは舞台俳優としては、野田秀樹の作品の常連であったのだ。
2013年までの出演作とは
透明人間の蒸気(2004年、作・演出)
ロープ(2006年 - 2007年、作・演出)
パイパー(2009年、以下無記は演出のみ)
ザ・キャラクター(2010年)
THE BEE-日本語版-(2012年)
と5作品である。

宮沢りえは三谷作品とは縁が無かったが、野田秀樹とは私生活の相談などもしていた恩師のような存在であったそうだから、引き受けたに違いない。
交友関係のある俳優が出演すると、その舞台を観に行く事は往々にしてある。その為にスケジュールを空けることにしたとか、様々な要因が偶然に重なったお陰だろう。


東京芸術劇場HPには、天海祐希が降板したことにかんして、野田秀樹と三谷幸喜のコメントが掲載された。

野田秀樹 コメント
3ステージ中止となった為に、ご観劇予定であったお客様には、心よりお詫び申し上げます。
天海祐希さんには、まだまだこれから長い役者人生がありますので、何卒みなさまご理解下さいませ。
そして、宮沢りえさんの、わずか二日間での稽古で舞台に立つことを英断してくれた男らしさに感謝します。宮沢さんのおかげで上演できることになった残り4ステージに魂を込めて演じさせていただきます。

三谷幸喜 コメント
僕に出来ることは何だろうか、と考えました。
天海さんと、必ずまた舞台をやること。
宮沢さんに、今回のお礼に芝居を書くこと。
ご迷惑を掛けたお客さまに喜んで頂ける作品にすること。
心筋梗塞にならないこと。それくらいしか思いつきません。


厳密なツッコミをするならば、
「まだ芝居(演劇のこと)書いてないやん!」
と言いたくなってしまうが、今回の『鎌倉殿の13人』で演じた「りく」は権力者に魅入られた女性という意味では、アルヴィーヌ・モントロンと共通した役柄である。
三谷幸喜なりにこの役を宮沢りえに当てたことは美談ではなく大きな借りを返した行為であった。
演じることが好きでなければ、俳優という仕事は過酷である。
しかし命あっての物種なので、天海祐希は次の機会を待つことになった。

天海祐希と三谷幸喜の舞台は『子供の事情』(2017年、新国立劇場 中劇場)で実現した。


宮沢りえはこれまで数々の仕事で、優れた先輩達に可愛がられることで役に恵まれてきた。
「りく」とは板東武者の頂点に立った北条氏の長者北条時政の後妻である。
時政を演じる坂東彌十郎は、りくが可愛くて仕方ないオヤジを表現していた。
それは元々宮沢りえが10代の頃かつてとんねるずやビートたけしに可愛がられて、一緒にバラエティ番組で仕事をしていたのと何ら変わっていない。
次に彼女は誰と一緒に仕事をしたくなるような事をしでかすのか?
これからの楽しみも増えてきた。

参考文献:ブログ2013年05月12日付 『マレエモンテの日々』


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