11年ぶりにニュー・アルバム『SOFTLY』を発売する山下達郎が、長年こだわってあえてしなかった事とは?

2022/6/9 22:00 龍女 龍女

1980年頃にレコーディングでアレンジャーとして一緒に仕事をしたのがきっかけだった。
1982年4月に竹内まりや(1955年3月20日生れ)と結婚した。
竹内まりやの作品のプロデュースも手がけていく。


(竹内まりやと山下達郎。 イラストby龍女)

他の歌手への楽曲提供も多くなる。
代表曲として
近藤真彦の『ハイティーン・ブギ』(1982年)
KinKi Kids『硝子の少年』(1997年)
『ジェットコースター・ロマンス』(1998年)がある。
3曲とも作詞は松本隆である。

83年に発売されたアルバム『メロディーズ』に収録された
『クリスマス・イブ』は後にクリスマスの定番曲になり、ロング・ヒットとなる。
特にJRのCM、シンデレラ・エクスプレスに使用されたことも大きな相乗効果となった。


ここ数年ほどはYouTubeの普及で、シティー・ポップスブームが起こった。
山下達郎が帝王、竹内まりやが女王とされているようだ。
これは二人が80年代の前半に作ったアルバム群を中心に聴かれているようである。


(山下達郎。 イラストby龍女)


(竹内まりや。 イラストby龍女)


ニュー・アルバム『SOFTLY』
オリジナルアルバムとしては『レイ・オブ・ホープ』(2011年8月)以来となる11年ぶりの発売となる。

ジャケットは『テルマエ・ロマエ』の作者として有名な漫画家のヤマザキマリ(1967年4月20日生れ)が描いた肖像画。
これまでのアルバムジャケットのポップなデザインとは異なり重厚な雰囲気になっている。

アルバム発売直前の6月11日から全国ツアーが始まる。
会場に選ばれているのは、せいぜい大きくてもコンサートホール級の規模である。

山下達郎は、音響に対するこだわりが強いので日本武道館や東京ドームなどのアリーナ級の規模でのコンサートはあえてしない。

筆者は、スティーヴィー・ワンダーのファンで、日本武道館でのコンサートに行ったことがあるが、実際日本武道館の音響はひどくコンサート向きではないと感じた。

レコードマニアでもある山下達郎は、ラジオ番組でかけるレコード盤も良質で保存されて、なおかつリマスターして聴取者に届けるようにこだわって放送している。
この長年の音質に対するこだわり。
山下達郎がファンの信頼を勝ち得ている理由である。

アルバム収録曲には、
TBSの日曜劇場『グランメゾン東京』(2019年10月~12月)の主題歌『RECIPE (レシピ)』。
アニメ映画『未来のミライ』のオープニング曲『ミライのテーマ』。
映画『陽だまりの彼女』の主題歌『光と君へのレクイエム』など15曲が含まれているという。
早く全曲聴きたい。


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