トム・クルーズの出世作の続編、『トップガン マーヴェリック』は何故こんなにヒットしているのか?それは〇〇の集大成だから!

2022/6/2 22:00 龍女 龍女

『トップガン』の面白い要素とは何なのか?
具体的に幾つか挙げてみよう。


海軍の戦闘機の迫力が凄い

トム・クルーズ演じる海軍の戦闘機のパイロットのピート・ミッチェルはコールサインをマーヴェリックという。
これが続編の副題にもなっている。


(『トップガン マーヴェリック』の1シーンから引用 イラストby龍女)

トップガンとはアメリカ海軍戦闘機兵器学校の通称で、かつてはカリフォルニア州ミラマー海軍航空基地にあった戦闘機搭乗員養成機関であった。
前作はそこで教育を受けた若き候補生の訓練の様子を描いた内容であった。
マーヴェリックは今回はトップガンを卒業した若いパイロットたちの教官として登場している。
Fー14トムキャットが大活躍する。
続編の今回のメイン機は、F/A-18スーパーホーネットだが、1993年に退役したはずのトムキャットも再び登場してくる。
戦闘機が急激に高度を上げる時に高いGがかかる。
その時の圧迫感が俳優の表情とエンジン音と息遣いで伝わってくる。


ライバルと競い合う。

マーヴェリックのライバルのパイロットとして
アイスマンことトム・カザンスキー海軍大尉(ヴァル・キルマー)が出ていた。
今回は海軍大将に出世して、マーヴェリックを教官として招聘する上官として登場していた。


(『トップガン』の1シーンから引用 イラストby龍女)

もう一人の主役と言っても過言ではないのが、前作で戦闘中に戦死してしまった相棒ニック・“グース”・ブラッドショウ 海軍中尉の息子、
ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉を演じるマイルズ・テラー(1987年2月20日)である。


(『トップガン マーヴェリック』の1シーンから引用 イラストby龍女)

そのライバルは、ジェイク・“ハングマン”・セレシン海軍大尉(グレン・パウエル)。


(『トップガン マーヴェリック』の1シーンから引用 イラストby龍女)

某国のウラン製造施設を破壊するためにわずか2~3週間の訓練を重ねていく。
その任務をどっちが命ぜられるか競い合うのである。


恋愛要素がある。

海軍の軍人が常連のバーの店長として、登場するのが、マーヴェリックの元恋人の
ジェニファー・コネリー(1970年12月12日生れ)演じる
ペニー・ベンジャミンである。


(『トップガン マーヴェリック』の1シーンから引用 イラストby龍女)

この登場人物は前作には登場してこなかったが、台詞では言及されていた。
まだくっついたり、離れたりしていたんかい!
とツッコミたくなるようなクスッと笑える要素でもある。


続編の企画が上がったときは、2010年でまだトニー・スコットが存命であったそうだ。
2012年に橋から飛び降りて亡くなった。
後の監督に決まったジョセフ・コシンスキー(1974年5月3日生れ)はプレッシャーだったろう。
『オブリビオン』(2013)でトム・クルーズと組んで、決まったそうだ。


(ジョセフ・コシンスキー。 イラストby龍女)


出演者たちが実際に戦闘機に乗って体を張った映像は大画面の映画館でこそ観てわくわくするモノである。
改めて映画の醍醐味を味わった。
大きい乗り物は、誰もが乗れるわけでは無く、憧れる対象だ。
それに乗った気になる体験は映画の本質が何かを如実に教えてくれるのである。


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