小松菜奈との極秘結婚式が報道された『鎌倉殿の13人』源義経役の菅田将暉。20代を駆け抜けた天才俳優の30代はどこへ行こうとしている?

2022/5/12 22:00 龍女 龍女

今回、菅田将暉の源義経は今まで大河ドラマで演じられてきた中で最も個性的な役柄になった。
これまで主人公になった『源義経』(1966年)、『義経』(2005年)では貴公子然としたイメージだった。
今回は、戦でしかイキイキとできないエキセントリックな性格である。

しかも、頼朝の乳母である比企尼(草笛光子)の孫・(三浦透子)に引き合わされた夜に


(『鎌倉殿の13人』で三浦透子演じる里 イラストby龍女)

いきなり閨を共にしてしまうという手の早さ。


(『鎌倉殿の13人』の第13話から引用 イラストby龍女)

京都では、静御前(石橋静河)に出逢った後、河原で釣りをさせていると
川のそばの森で里が覗いているという、のどかな光景に修羅場が展開されている。


(『鎌倉殿の13人』で石橋静河演じる静御前 イラストby龍女)

この三角関係はまだまだ続きがありそうで目が離せない。

筆者が菅田将暉が天才だと思ったのが、里と対面したときの表情に表れていた。
見下ろして、里を凝視するときに、鼻息で深呼吸しただけでどういう感情なのかがよく分かる。
かつて、萩本欽一が小堺一機と関根勤に稽古を付けた時に、殴り込みをしている臆病なヤクザをやれと指定した事があった。
小堺一機が「この野郎」と言って体全体を震わせたが、欽ちゃんはダメ出しをした。
ドスを持っている手元だけ震わせればどういう感情なのか分かると指摘した。
つまり、菅田将暉は顔のアップの時の鼻息の動きに一点集中して、実践できている。


結婚と大河ドラマ出演を機に、菅田将暉は長期休養に入った。
本格的に忙しくなったのが2013年頃だから、20代は駆け抜けた10年であった。
俳優のみならず、歌手活動もあった。

筆者の予想としては、アパレルの仕事もするんじゃないかと観ている。
祖父がテイラーだったこともあって、自ら裁縫もこなす。
何となくオーバーサイズの服を着がちなイメージもある。
古着テイストのブランドを立ち上げたら、なんか受けそうな気がするのだ。
俳優だけではない、菅田将暉の活躍も期待している。

菅田将暉の生れた1993年は俳優の当たり年である。
共演しただけでも『花束みたいな恋をした』有村架純 (2月13日生れ)
『帝一の國』の竹内涼真(4月26日生れ)と野村周平(11月14日生れ)
『海月姫』ののん(能年玲奈)(7月13日生れ)
がいる。

大河ドラマ『平清盛』で義経を演じた神木隆之介(5月19日生れ)は2023年の朝ドラ『らんまん』で植物学者・牧野富太郎(1862~1957)をモデルにした主人公を演じる。

菅田将暉は世代を代表する俳優であるので、数年後には大河ドラマの主役を演じることがあるかもしれない。


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