とうとう最終話『カムカムエヴリバディ』の重要アイテム「あんこ」に最高に合うのはコーヒーだ!?超簡単あんこレシピも紹介

2022/4/7 22:00 龍女 龍女

今回のテーマは4月8日(金)にグランドフィナーレを迎える
『カムカムエヴリバディ』に登場してきたコーヒーとあんこについて、取り上げる。
その前にこれまでのストーリーを振り返ってみたい。

1925年生れの初代ヒロイン橘安子(やすこ)(上白石萌音)


(『カムカムエヴリバディ』の橘安子 イラストby龍女)

和菓子屋たちばなの娘で、雉真繊維の次男・雉真勇(村上虹郎)から「あんこ」と呼ばれている。
安子が勇の兄、稔(松村北斗)とデートするのが、ジャズ喫茶『ディッパー・マウス・ブルース』である。
(ディッパー・マウスとは、サッチモことルイ・アームストロングの他の別名。)
ここで安子が初めて覚えたコーヒーは、まだまだ高級な飲み物だっただろう。
安子は稔と結婚するが、すぐに稔は出征し戦死。
安子は、間もなく生れた稔との一人娘の名前をジャズ・トランペッターのルイ・アームストロングから「るい」と名付ける。
実家のたちばなも空襲で焼けてしまう。
女手一つで実家で覚えたあんこをおはぎにして売り歩く。
しかし、たちばな再建のための貯金通帳を兄の算太(濱田岳)が持ち逃げした。
大阪まで探しに行くが見つからない。
疲れ果てて絶望した安子は、英語の仕事で知り合った一緒に探してくれた軍人のロバートとアメリカへ旅立ち再婚。
母と娘は生き別れる。

1944年生れの2代目ヒロイン雉真るい(深津絵里)。


(サマーフェスティバルの雉真るい イラストby龍女)

高校を中退したるいは、岡山から大阪のクリーニング店で住み込みで働き始めた。
岡山を代表する繊維会社雉真家のお嬢様ではある。
地元が息苦しかったるいは自分の力で社会に出たかった。
就職先のクリーニング店で、奇妙な常連客と知り合う。

大月錠一郎(オダギリジョー)である。


(トランペット奏者時代の大月錠一郎 イラストby龍女)

いつもシャツの左胸の部分に赤いシミをつくっている。
錠一郎がジャズ・トランペッターとして働いているジャズバー『ナイト&デー』。
錠一郎は店長の小暮(近藤芳正)にるいの丁寧な仕事ぶりを紹介して、気に入られた。
大量の服を届けるために店に出入りするようになる。
錠一郎が作っていた赤いシミの理由は大好物のホットドッグのケチャップをこぼしたから。
錠一郎にはベリー(市川実和子)と呼ばれる短大生のファンがいる。
ベリーにライバル心をむき出しにされながら、錠一郎と親しくなっていく。
錠一郎はサマーフェスティバルの時に
ルイ・アームストロングの『On the Sunny Side of the Street』を演奏する。
るいにとって思い出の曲だが、母安子との辛かった思い出の唄でもある。
錠一郎は同郷の出身で、幼少期にニアミスしていたことが分かる。
彼にとっても思い出の歌だった。
錠一郎が東京の芸能プロ主催のコンテストで優勝した。
いよいよプロデビュー寸前になって急にトランペットが吹けなくなる。
錠一郎は大阪に帰る。
絶望して海に身を投げようとしたときにるいに救われる。
るいと錠一郎は、結婚した。
短大を卒業したベリーこと野田一子の地元の京都に移り住み、るいが回転焼屋を始めて、具のあんこを作り始める。

このようにあんこはドラマ全体のテーマを象徴する食品だ。
コーヒーはアメリカでよく飲まれ、あんこは和菓子に欠かせない。
しかし、以外と知られていないのは、このコーヒーとあんこの組み合わせはベストマッチであること。

そこで調理師免許を持つ筆者が、何故コーヒーとあんこの組み合わせは最高なのか?
それを分析してから、コーヒーに合うあんこのお菓子の簡単レシピを紹介しよう。

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