『ドライブ・マイ・カー』で大注目、『カムカムエヴリバディ』出演中の三浦透子が今度『鎌倉殿の13人』に出演できた理由は小池栄子と尾野真千子にあった!
筆者は『素敵なダイナマイトスキャンダル』に注目した。
公開当時、観に行きたかったがタイミングがなかった。
最近、予告編を見直して、三浦透子の印象が『カムカムエヴリバディ』の役とぱっと見似ていた。
実際はどうだろう?
この機会にAmazon Prime Videoのレンタルで課金して観賞した。
(映画館で観に行けなかった『ドライブ・マイ・カー』も同様に配信で観賞)
映画の内容は、元白夜書房取締役編集局長で、今は作家・サックス奏者の末井昭(1948年6月14日生れ)の前半生を描いた映画である。
末井昭(柄本佑)がエロ雑誌の編集長として仕事の軌道が乗り始めたときに、新人社員として入社した笛子を三浦透子は演じている。
岡山出身の末井は7歳の頃に母(尾野真千子)が隣の家の息子(若葉竜也)とダイナマイト心中した。
その出来事が、トラウマになって末井の前半生における女性関係のだらしなさに繋がっている。
何人もいた愛人の中で、まるで自分の母とそっくりな存在として出現したのが笛子なのである。
映画本編では直接的描写はないが、笛子が自殺したことはほのめかされている。
笛子が初登場するシーン。
白夜書房編集部がある二階から降りていって会社から帰宅するときに、末井昭は笛子を追いかけてデートに誘う。
その後、笛子は性病にかかったのをきっかけに、統合失調症の症状の一つ幻聴が観られたり(例・実際に会っていない相手から電波を受け取った)精神を病んでいく。
初登場の時、ただ歩いているだけで魅力的な動きをする生き物なのだ。
末井昭のまえで裸になったときの姿は、ドイツのルーカス・クラナッハ(1472~1553)が描く女性像にそっくりであった。
(『素敵なダイナマイトスキャンダル』公園でのデートのシーンから引用 イラストby龍女)
実際は『カムカムエヴリバディ』の役とは違って、映画の世界観に存在する男が幻想を抱く女性像に寄せて演じていた。
さて今放映中の『カムカムエヴリバディ』では、2代目のヒロインるい(深津絵里)を京都へ導いたベリーこと野田一子(市川実日子)の娘で、三代目ヒロインひなた(川栄李奈)の親友、野田一恵を演じている。
野田一子を演じた市川実日子はファッションモデルとして姉の市川実和子とともに90年代のミューズの一人である。
典型的な美人ではないが、茶道の師匠の娘として文化を身にまとった知的な女性の雰囲気を出している。
非常に興味深いのは、これらの役柄の共通点として、三浦透子自身の個性が際立つわけでない。
先輩の俳優の雰囲気に寄せにいくカメレオンぶりに驚くばかりである。
(『カムカムエヴリバディ』の野田一恵。 イラストby龍女)
この異色の朝ドラは、初代の安子(上白石萌音)と三代目のひなたは、オーディションで選ばれた。
それに対し、2代目のるいは、脚本家のオファーである。
公表はされていないが、朝ドラのヒロインの友人役で出演している俳優も、元々はヒロインのオーディションを受けて最終選考に残っている人たちだ。
ヒロイン役に選ばなくても最終選考の結果、友人役をしている俳優は将来有望揃いなのである。
三浦透子もおそらくヒロインオーディションを受けたであろうと想像される。
実は『ドライブ・マイ・カー』の中で、二代目ヒロインるいのある過去が、三浦透子演じる渡利みさきと同じなのである。
『カムカムエヴリバディ』を観て、『ドライブ・マイ・カー』を観ていない人は是非、何らかの方法で両方を観ることをおすすめする。
他にも共通項があるので、探してみてほしい。
さて、三浦透子の最新作は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』である。
決して大きな役ではないが、『素敵なダイナマイトスキャンダル』と『ドライブ・マイ・カー』の出演により導かれた事は想像に難くない。
その理由を詳しくみていこう。
公開当時、観に行きたかったがタイミングがなかった。
最近、予告編を見直して、三浦透子の印象が『カムカムエヴリバディ』の役とぱっと見似ていた。
実際はどうだろう?
この機会にAmazon Prime Videoのレンタルで課金して観賞した。
(映画館で観に行けなかった『ドライブ・マイ・カー』も同様に配信で観賞)
映画の内容は、元白夜書房取締役編集局長で、今は作家・サックス奏者の末井昭(1948年6月14日生れ)の前半生を描いた映画である。
末井昭(柄本佑)がエロ雑誌の編集長として仕事の軌道が乗り始めたときに、新人社員として入社した笛子を三浦透子は演じている。
岡山出身の末井は7歳の頃に母(尾野真千子)が隣の家の息子(若葉竜也)とダイナマイト心中した。
その出来事が、トラウマになって末井の前半生における女性関係のだらしなさに繋がっている。
何人もいた愛人の中で、まるで自分の母とそっくりな存在として出現したのが笛子なのである。
映画本編では直接的描写はないが、笛子が自殺したことはほのめかされている。
笛子が初登場するシーン。
白夜書房編集部がある二階から降りていって会社から帰宅するときに、末井昭は笛子を追いかけてデートに誘う。
その後、笛子は性病にかかったのをきっかけに、統合失調症の症状の一つ幻聴が観られたり(例・実際に会っていない相手から電波を受け取った)精神を病んでいく。
初登場の時、ただ歩いているだけで魅力的な動きをする生き物なのだ。
末井昭のまえで裸になったときの姿は、ドイツのルーカス・クラナッハ(1472~1553)が描く女性像にそっくりであった。
(『素敵なダイナマイトスキャンダル』公園でのデートのシーンから引用 イラストby龍女)
実際は『カムカムエヴリバディ』の役とは違って、映画の世界観に存在する男が幻想を抱く女性像に寄せて演じていた。
さて今放映中の『カムカムエヴリバディ』では、2代目のヒロインるい(深津絵里)を京都へ導いたベリーこと野田一子(市川実日子)の娘で、三代目ヒロインひなた(川栄李奈)の親友、野田一恵を演じている。
野田一子を演じた市川実日子はファッションモデルとして姉の市川実和子とともに90年代のミューズの一人である。
典型的な美人ではないが、茶道の師匠の娘として文化を身にまとった知的な女性の雰囲気を出している。
非常に興味深いのは、これらの役柄の共通点として、三浦透子自身の個性が際立つわけでない。
先輩の俳優の雰囲気に寄せにいくカメレオンぶりに驚くばかりである。
(『カムカムエヴリバディ』の野田一恵。 イラストby龍女)
この異色の朝ドラは、初代の安子(上白石萌音)と三代目のひなたは、オーディションで選ばれた。
それに対し、2代目のるいは、脚本家のオファーである。
公表はされていないが、朝ドラのヒロインの友人役で出演している俳優も、元々はヒロインのオーディションを受けて最終選考に残っている人たちだ。
ヒロイン役に選ばなくても最終選考の結果、友人役をしている俳優は将来有望揃いなのである。
三浦透子もおそらくヒロインオーディションを受けたであろうと想像される。
実は『ドライブ・マイ・カー』の中で、二代目ヒロインるいのある過去が、三浦透子演じる渡利みさきと同じなのである。
『カムカムエヴリバディ』を観て、『ドライブ・マイ・カー』を観ていない人は是非、何らかの方法で両方を観ることをおすすめする。
他にも共通項があるので、探してみてほしい。
さて、三浦透子の最新作は大河ドラマ『鎌倉殿の13人』である。
決して大きな役ではないが、『素敵なダイナマイトスキャンダル』と『ドライブ・マイ・カー』の出演により導かれた事は想像に難くない。
その理由を詳しくみていこう。