小室哲哉を終わらせた?ニューアルバム『BADモード』が発売された24年後の宇多田ヒカルは、どこに行こうとしている?

2022/2/24 22:00 龍女 龍女

今回のコラムのテーマは、宇多田ヒカル(1983年1月19日生れ)である。


(1999年4月2日LuvLiveで、スチャダラパーをゲストに迎えて『今夜はブギーバック』をカバーした イラストby龍女)

配信先行で1月19日に発売されたニューアルバム『BADモード』のフィジカルが2月23日に発売された。
筆者はCDが最も売れた時代に10代を過ごした。
CDというメディアに思い入れがある。
一般的には配信メディアへの揺れ戻し現象としてLPが売れている。
筆者はCDサイズのジャケットの大きさに愛着がある。
どうしてもCDが買いたくて、初回限定版を購入した。
書いている時点ではアルバム全曲を聴いている最中だ。
したがって今回は、宇多田ヒカルの最新アルバムレビューを細かくするつもりはない。
最後に全体の印象をとどめるくらいにする。

1998年12月に発売されたデビューシングル『Automatic』は衝撃を与えた。
1999年3月に発売された『First Love』は、日本で最も売れたCDアルバムになった。

筆者が考える宇多田ヒカルのJ-POP史における存在意義について、ヒントとなる言葉がある。
小室哲哉の
「ヒカルちゃんが僕を終わらせた」
である。
どういう意味なのか?
歌詞の世界観と働き方を比較して考えてみたい。

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