山田涼介主演、土屋太鳳共演『大怪獣のあとしまつ』の監督・脚本の三木聡は、万人にお勧めできない!その理由とは?

2022/2/10 18:00 龍女 龍女

今回のコラムの主役は、放送作家・脚本家・舞台演出家・映画監督の三木聡(1961年8月9日生れ)である。


(前作『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』の映画マガジン FILMAGA インタビュー記事から引用 イラストby龍女)

最新作の映画『大怪獣のあとしまつ』が2月4日に公開されたので、特集を組むのに良い機会なので取り上げることにした。

公開当日、ツイッターでは、悪い評判の方がトレンドになっていた。
「クソ映画」とか「令和のデビルマン」である。
まず、「クソ映画」についてだが、説明するまでもないだろう。
「令和のデビルマン」と言う比喩は、まずデビルマンは何をさすか?
ある程度の邦画好きなら分かるだろう。
2004年に公開された永井豪原作の漫画の実写版の『デビルマン』であることは間違いない。
筆者もこの映画は観ているから、いかに酷かったか理解している。

ちゃんと自分の目で確認することにした。
筆者は、2月6日にTOHOシネマズ府中で観賞してきた。

結論から言うと、筆者から言わせれば的を射る表現ではない。
デビルマンの場合は、シナリオの完成が難航した。
更に主役の配役のミスとダメに転がる要素が大きかった。
原作の世界観の深刻さを損なう演技力のなさがシラケさせる。
邦画史上に残るダメ映画になった原因が違う。
ただし、けなしているツイッターの指摘を散見すると、三木聡の作風について行けなかった面が大きかったようだ。

そこで筆者なりに三木聡の作家性について紹介して、考察してみよう。

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