「治療法はありません」に絶句…0歳娘が脳梗塞になった話(その4)【眠ったまま迎えた生後1ヶ月】(2/3)
最悪の予想を聞くことが恐くて、「どうなるんですか?」と聞くことができませんでした。
そして、世の中にはこんなに手立てがないことがあって、それが自分が産んだ娘に起きるんだと呆然としました。
「今のところ菌の報告はありませんが、完全に陰性と結果が出るまで抗生剤は投与していきます…」
と言われましたが、今の段階で何も菌が出ていないということは陰性の可能性が高く、抗生剤の投与は治療としてとても消極的なもの、というニュアンスが先生の話し方から感じ取れました。
でもそれしか方法がないということも理解できました。
何もできない私は、インフルエンザになって、きっともっと「何もできない」と自分を責めているに違いない夫に、いつこのことを打ち明けようか悩みました。
それから2日ほどで夫は隔離期間を終え、再びお見舞いに行けるようになりました。
生後1ヶ月の記念にICUで看護師さんに3人で写真を撮ってもらいました。
1ヶ月検診のことなどもう幻のようでした。