ダンスは芸術の表現の中でも根源と呼ばれているモノであり、俳優の表現の一要素に過ぎない。
しかし、俳優にはもう一つ大事な要素である台詞を喋ること、発声がある。
発声を排除した表現であるダンスは、それ以外の肉体全体を使った表現である。
総合的な表現をする俳優とは違った難しさもある。

その中でも古い歴史を持つジャンルの一つであるバレエは、プロスポーツの世界と同様にふるいにかけられて厳選された人だけの世界だ。
バレエダンサーを断念して俳優に転身した人はオードリー・ヘップバーンを始めとして世界中に多い。

日本人では、


桃井かおり、



米倉涼子もその中に入る。
しかし、若い頃にバレエを学んでいたことは無駄に終わっていない。
幅広い演技力の源泉に、踊りは欠かせない。


一方で俳優業と並行してダンサーを続けている人は、ダンスのジャンルがバレエではないことに注目してほしい。
ダンスは芸術の根源であり、バレエの世界のように規定技術にこだわらない形式を選んだ踊り手はダンスを追求する自由を獲得している。
日本を代表するダンサー兼俳優は

麿赤兒、


田中ミン（氵に民）、


森山未來がいる。

土屋太鳳の志向するダンスのジャンルは、多岐にわたっている。
おそらく遠くない将来には
「俳優、ダンサー」と肩書きされるかもしれない。
はっきりわかるようになるには、本人が選択したと同時に観客がそれを観たいか？
両方の認識が一致してのことだろう。


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