本木雅弘、松田翔太…最新作『青天を衝け』の草なぎ剛まで。大河ドラマで徳川慶喜を演じた俳優を振り返る!

2021/2/17 22:00龍女龍女

今年の大河ドラマの主人公は渋沢栄一。(1840~1931)。
それなのに、何故徳川慶喜を取り上げるか?

渋沢栄一は、幕末は徳川幕府の家臣だった。それだけではない。
「結局、徳川慶喜ってどんな人だったの?」
の答えのヒントをくれるのは、渋沢栄一のお陰
なのだ。

歴史学で、一番信用できる文献を一次史料と呼ぶ。
本人に直に聴いた話を晩年に書き留めて、
渋沢栄一の名義で、『徳川慶喜公伝』という本を出している。
今でも読める。
ドラマの脚本作り、特に史実を基本にするモノには史料が欠かせない。
裏方にとっても、渋沢栄一はありがたい存在だ。

しかし、今回、徳川慶喜を取り上げた真の動機は単純だ。
徳川慶喜役を演じる「草なぎ剛のチョンマゲ姿が描きたい!」

SMAPはジャニーズ所属のグループで一つ抜けていた。
元々筆者は中学時代にジャニーズファンの同級生が嫌いで偏見を持っていた。
しかし、SMAP×SMAPが一番面白かった頃は、家族で毎週欠かさず観ていた。

母と1997年頃に話し合って、意見が一致した予想がある。
「SMAPのメンバーが30代以上になったら、一番出世するのは草なぎ君」
果たしてこれは的中するだろうか?
今回の抜擢はその試金石になるだろう。

草なぎ剛が演じる徳川慶喜は、今までどんな人達が演じてきたか?
面構えを観て欲しい。
長い歴史のある大河ドラマなので、取り上げた人の中には亡くなった人もいる。
イラストに俳優の生年と大河に関する簡単な解説を加えた。
俳優の大河ドラマ列伝です。
オンライン上のプチ展覧会としてお楽しみ下さい。


第一部 大河ドラマ黎明期



初期は、歌舞伎俳優が演じている。即戦力だったからだ。
『竜馬がゆく』の主役は、北大路欣也
彼の父は日本映画全盛期の時代劇スターの市川右太衛門。
市川右太衛門は梨園ではないが歌舞伎俳優から転身した。
北大路欣也は父が幹部だった映画会社東映所属の俳優からフリーになったばかりだった(現在はホリプロである)。
今回の『青天を衝け』では徳川家康役として語り手をする。




津川雅彦は、日本映画の父マキノ省三の孫で芸能一家であった。
筆者は一度だけ新宿駅の地下で歩いているところを目撃したことがある。




『花神』の主役、大村益次郎役の中村梅之助も歌舞伎出身。
江戸から明治にかけて芝居と言えば歌舞伎のことだった。
新劇とは歌舞伎より新しい芝居。
西洋の翻訳劇を演じた劇団を差していた。
やがて、歌舞伎とは様式の違う日本語の創作劇に発展した。

選ばれる出演者のスキルは、歌舞伎・映画・新劇で訓練されていた事が分かる。

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