芸人殺し・黒柳徹子を笑わせた!渡辺直美の能力とは?

2021/1/13 22:45 龍女 龍女

渡辺直美ほど、新年に取り上げるに相応しい人物はあるまい。
彼女が初めてTVの番組で紹介されたのは、2008年1月2日放送の『新春大売り出し!さんまのまんま』。
今田耕司の一押し芸人の一人として登場した。
たまたま筆者も観ていた。その豊満な肉体で
ビヨンセ『クレイジー・イン・ラブ』の音に合わせ踊る姿は衝撃的だった。

その彼女が、2020年の8月5日放送の『徹子の部屋』に出演した。

(イラスト by 龍女)

この番組には数々のお笑い芸人が出てきたが、芸を披露して殆どウケたことがない。
その死屍累々の実績から、黒柳徹子に付いた異名が
芸人殺し である。


(イラスト by 龍女)

ところが、その徹子が直美のあのモノマネで大笑いしたのである!
どうしてだろう?
そこで、黒柳徹子はどんな芸なら笑うのか?
渡辺直美の芸の本質と、これまで笑わなかった芸の違いについて比較してみよう。

渡辺直美は1987年10月23日、台湾の台北県板橋市生れ。

(イラスト by 龍女)

父は日本人、母は台湾人。幼い頃に両親が離婚。母子家庭で母と台湾と日本は茨城県の石岡市を行き来していたそうだ。母は日本語が苦手だったそうで、その影響で勉強は不得手で中学卒業し高校を受験したがどれも不合格。

高校進学を諦めて、和食のファミリーレストラン夢庵でアルバイト。この経験のおかげで社会人としての常識を身につけたという。

中学時代、バレーボール部に在籍していた頃から仲間内ではモノマネなどを披露していたそうだ。アルバイトの貯金を学資に、かねてからなりたかったお笑い芸人になる為に、NSC東京に入学した。

12期生で、同期はぺこぱの松陰寺太勇、ジャングルポケット、さらば青春の光がいる。最初はコンビを組んでいたが、すぐに解散。ピンになってライブで、マライア・キャリーやビヨンセの形態模写を今田耕司が気に入り、さんまのまんまの出演へ至ったのだろう。

モノマネ以外にもコントへの憧れがあった。同期にコントが得意なコンビが多かったのと、尊敬する芸人の一人が岡村隆史というのも大きかったろう。

コント番組の出演は『ピカルの定理』で実現し、絶世の美女の女子高生・白鳥美麗を演じた。



モノマネ芸の傾向は、コロッケの影響が大きそうだ。
コロッケも最初は声帯模写ではなく、形態模写でちあきなおみや岩崎宏美やブルース・リーをやっていて、徐々にモノマネ芸を進化させた。

彼女のモノマネ芸の進化はTVでは、『エンタの神様』で観ることが出来た。声も美しく、歌も上手いのでびっくりした記憶がある。

    次へ

  1. 1
  2. 2