【絶対行くべき】 天文学、標本、錬金術を専門とする店があった!
東京ディズニーシーで一番好きな場所はどこですか? いろいろ迷いつつ、私はいつも最終的に「メディテレーニアンハーバーのフォートレス・エクスプロレーション」と答えてしまいます。
おそらく同じような方もかなりいらっしゃると思うのですが、占星術や錬金術など、一度でも”そういったもの”に魅せられてしまうと、なかなかその趣味から抜け出すことができないものですよね。
以前いまトピで紹介した[世界を変えた書物]展も、会場の雰囲気からグッズまで「そういったものに魅せられた人」を狙い撃ちする素晴らしさでした。
ああ、またあのような空間を体験したい──日々そんなふうに願っていたところ、とあるツイートが。
て、天文学者の部屋……⁉
天文学者の部屋────ッ⁉
一体どういうことだと調べてみたところ、こちらは「LECURIO(ルキュリオ)」というアンティークショップなのだそう。しかしただのアンティークショップではありません。なんと「天文学、標本、錬金術を専門とするアンティークと作家作品のアートを取り扱うお店です」とのこと。
天文学、標本、錬金術を専門としているだと……⁉
これは行かねばなるまいということで、さっそく行ってまいりました。
JR高円寺駅を北口に降りて「高円寺あづま通り商店街」を進むと、左手に「LECURIO」さんの看板が見えてきます。実は何度かお店の前を通ったことがあるのですが、まさかこの扉の向こうに、あのような空間が広がっていたとは知りませんでした。
やや緊張しつつ扉を開けると……。
わ──────!!!!!!
これだよ、これ! これを求めていたんだよ!!
ここホントに日本⁉ 杉並区⁉
天球儀‼ いろんな種類がある!
しかしこういったものは、博物館や「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)系」の展覧会でしか見たことがないのだけれど、一体どうやって買い付けをするかしら……?
思い切ってお店の方に伺ったところ、そもそも天球儀は稀少価値が高く、コレクターが手放さない限り市場には出てこないとのこと。これらはLECURIOの店主である岡部 孝一朗さんが、長年かけてこつこつ買い集めたものだそうです。
天球儀のそばに置いてあったこの道具。さて、どうやって使うかわかりますか?
こちらは「アストロラーベ」と言って、天体観測器の役割を果たすもの。このアストロラーベはイスラム語版となっており、主にお祈りの際にメッカの方向を知るために使われました。
地域や季節によって見える星座が変わるため、こうやって星座版を入れ替えて天の星と照らし合わせ、方角を調べたそうですよ。
店内には19世紀の望遠鏡も。三つ足で、机の上に置くスタイルのものが主流だったようです。優雅で静謐な佇まいは、当時の天文学が、特権階級と一部の学者のみに許されたものだということを物語っているかのようですね。
こちらは「カレンダークロック」。手巻き式の時計です。
上部に12星座と月が表示されており、時間は下部の横からチェックするようになっています。
1年で1周するそうですが、現代の手巻き時計と違い、何度もねじを巻く必要があるとのこと。よって、1年間時計を止めることなく動かし続けるのは至難の業だということでした。
このほか19世紀のイギリスで刊行された、天体についての書籍なども取り扱っておられました。
およそ200年前の書籍は丁寧に修繕されており、時を重ねた装丁はそれだけで部屋のアクセントになりそうなのですが、このお店の素晴らしいところは古書を単なる飾りとしないところ。
もちろんインテリアの一部として見た目を楽しむこともできますが、せっかく智が凝縮されている書籍の中身を知らないのは勿体ない! というわけで、見た目の美しさに加え、その内容を我々に詳しく解説してくださるまでがセットになっているのがLECURIOの素晴らしいところなのです。
この日も天球儀の歴史や時代背景、使い方に現在の流通の様子など、様々なお話をしてくださいました。
お話が本当に面白く、図々しくも1時間ほど話し込んでしまったのですが、「僕はそのために(説明するために)ここにいるのですから」とにこにこ笑って下さるのが岡部さんなので、お店に置いてある気になるものについて、皆さんどんどん質問しましょう。錬金術師と話しているような気持ちになりますよ!
さて、こういうお店が好きな人は、押し並べて「こういう部屋に住みたい」と思っているのではないでしょうか(私は思っています)? しかしそれには、蒐集の時間と財力が必要。今すぐそれは難しい。ならば僅かな時間で構わないから、自分の意のままにこの空間を写真に収めたい……という方に朗報です!
LECURIOさんでは、営業時間外に店内を撮影場所として貸出されています。料金は1時間5,000円なので、2人で借りれば1人2,500円で利用可能です。
「天文学者の部屋」のディスプレイは10月18日(日)まで開催とのことですので、その期間中であればこの神空間で! 思い思いの撮影が! できるぞ~~~‼ というわけで、気になる方はぜひメールかTwitterのDMにて問い合わせてみてください。滅多に手に入らない天球儀を小道具にできるチャンスです。
まさか都内に、ここまで完璧な空間が存在するとは思いませんでした。
高円寺周辺へお出かけの際は、ぜひ訪れてみてください。興奮すること必至です!
▲東京ディズニーシー 矢印の先が「メディテレーニアンハーバーのフォートレス・エクスプロレーション」
おそらく同じような方もかなりいらっしゃると思うのですが、占星術や錬金術など、一度でも”そういったもの”に魅せられてしまうと、なかなかその趣味から抜け出すことができないものですよね。
▲[世界を変えた書物]展 会場風景
以前いまトピで紹介した[世界を変えた書物]展も、会場の雰囲気からグッズまで「そういったものに魅せられた人」を狙い撃ちする素晴らしさでした。
ああ、またあのような空間を体験したい──日々そんなふうに願っていたところ、とあるツイートが。
本日から「天文学者の部屋」開園いたしました。
— LECURIO (@LECURIOarts) September 15, 2020
こんなに天体儀を一堂に会すことはないので圧巻です。
スタジオ利用はもちろん、通常の物販営業時もご覧頂けますので是非お越しください。
スタジオ予約はメール・DMまでお気軽に。
1h¥5000:物販営業時間外のみ解放しております。 pic.twitter.com/Vtk0mE54vQ
て、天文学者の部屋……⁉
天文学者の部屋────ッ⁉
一体どういうことだと調べてみたところ、こちらは「LECURIO(ルキュリオ)」というアンティークショップなのだそう。しかしただのアンティークショップではありません。なんと「天文学、標本、錬金術を専門とするアンティークと作家作品のアートを取り扱うお店です」とのこと。
天文学、標本、錬金術を専門としているだと……⁉
これは行かねばなるまいということで、さっそく行ってまいりました。
JR高円寺駅を北口に降りて「高円寺あづま通り商店街」を進むと、左手に「LECURIO」さんの看板が見えてきます。実は何度かお店の前を通ったことがあるのですが、まさかこの扉の向こうに、あのような空間が広がっていたとは知りませんでした。
やや緊張しつつ扉を開けると……。
わ──────!!!!!!
これだよ、これ! これを求めていたんだよ!!
ここホントに日本⁉ 杉並区⁉
天球儀‼ いろんな種類がある!
しかしこういったものは、博物館や「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)系」の展覧会でしか見たことがないのだけれど、一体どうやって買い付けをするかしら……?
思い切ってお店の方に伺ったところ、そもそも天球儀は稀少価値が高く、コレクターが手放さない限り市場には出てこないとのこと。これらはLECURIOの店主である岡部 孝一朗さんが、長年かけてこつこつ買い集めたものだそうです。
天球儀のそばに置いてあったこの道具。さて、どうやって使うかわかりますか?
こちらは「アストロラーベ」と言って、天体観測器の役割を果たすもの。このアストロラーベはイスラム語版となっており、主にお祈りの際にメッカの方向を知るために使われました。
地域や季節によって見える星座が変わるため、こうやって星座版を入れ替えて天の星と照らし合わせ、方角を調べたそうですよ。
▲蓋を外し……
▲自分のいる場所に応じて盤を入れ替えて使います。
店内には19世紀の望遠鏡も。三つ足で、机の上に置くスタイルのものが主流だったようです。優雅で静謐な佇まいは、当時の天文学が、特権階級と一部の学者のみに許されたものだということを物語っているかのようですね。
▲望遠鏡について解説をしてくださる、店主の岡部 孝一朗さん。
こちらは「カレンダークロック」。手巻き式の時計です。
上部に12星座と月が表示されており、時間は下部の横からチェックするようになっています。
1年で1周するそうですが、現代の手巻き時計と違い、何度もねじを巻く必要があるとのこと。よって、1年間時計を止めることなく動かし続けるのは至難の業だということでした。
このほか19世紀のイギリスで刊行された、天体についての書籍なども取り扱っておられました。
およそ200年前の書籍は丁寧に修繕されており、時を重ねた装丁はそれだけで部屋のアクセントになりそうなのですが、このお店の素晴らしいところは古書を単なる飾りとしないところ。
もちろんインテリアの一部として見た目を楽しむこともできますが、せっかく智が凝縮されている書籍の中身を知らないのは勿体ない! というわけで、見た目の美しさに加え、その内容を我々に詳しく解説してくださるまでがセットになっているのがLECURIOの素晴らしいところなのです。
▲カウンターを取り囲むように積み上げられた古い書物たち。この奥にも書棚や羊皮紙に書かれた写本などが。
この日も天球儀の歴史や時代背景、使い方に現在の流通の様子など、様々なお話をしてくださいました。
お話が本当に面白く、図々しくも1時間ほど話し込んでしまったのですが、「僕はそのために(説明するために)ここにいるのですから」とにこにこ笑って下さるのが岡部さんなので、お店に置いてある気になるものについて、皆さんどんどん質問しましょう。錬金術師と話しているような気持ちになりますよ!
▲時にカウンター越しに、またある時は商品を分解などして解説してくださる姿は錬金術師さながら。
さて、こういうお店が好きな人は、押し並べて「こういう部屋に住みたい」と思っているのではないでしょうか(私は思っています)? しかしそれには、蒐集の時間と財力が必要。今すぐそれは難しい。ならば僅かな時間で構わないから、自分の意のままにこの空間を写真に収めたい……という方に朗報です!
LECURIOさんでは、営業時間外に店内を撮影場所として貸出されています。料金は1時間5,000円なので、2人で借りれば1人2,500円で利用可能です。
「天文学者の部屋」のディスプレイは10月18日(日)まで開催とのことですので、その期間中であればこの神空間で! 思い思いの撮影が! できるぞ~~~‼ というわけで、気になる方はぜひメールかTwitterのDMにて問い合わせてみてください。滅多に手に入らない天球儀を小道具にできるチャンスです。
天文学者の部屋
— LECURIO (@LECURIOarts) September 9, 2020
9/15-10/18まで限定で沢山の天球儀や天体模型、天体器具のある、まるで天文学者の部屋のようなディスプレイになります。長年集めた天体模型コレクションがずらりと並びます。
スタジオ料金は1h¥5000
物販店舗営業時間外のみ予約可
ご予約はメール、DMまでお気軽に。 pic.twitter.com/p0FeitIYmm
まさか都内に、ここまで完璧な空間が存在するとは思いませんでした。
高円寺周辺へお出かけの際は、ぜひ訪れてみてください。興奮すること必至です!
LECURIO
東京都杉並区高円寺北2-35-14
営業日:木、金、土、日曜
時 間:14:00~18:00
電 話:090-9200-8966
Twitter:@LECURIOarts
Web : lecurio.jp
営業日:木、金、土、日曜
時 間:14:00~18:00
電 話:090-9200-8966
Twitter:@LECURIOarts
Web : lecurio.jp