名画の猫は隠れ上手?!

2020/8/14 19:00 Tak(タケ) Tak(タケ)

赤丸で囲った部分に猫が描かれています。

よくぞまぁ、こんなところに紛れ込ませたものだと感心してしまいます。

【1】

ドメニコ・ギルランダイオ「最後の晩餐」1486年頃
サン・マルコ修道院

【2】

ロレンツォ・ロット「聖母に別れを告げるキリスト」1521年
ベルリン国立絵画館

【3】

ヤコポ・バッサーノ「ノアの箱舟」1570年
プラド美術館

【4】

ヤコボ・ダ・ポントルモ「エマオの晩餐」1525年
ウフィツィ美術館

【5】

カナレット「ピアツェッタ」1733-35年
ローマ国立絵画館

「ノアの箱舟」に多くの動物とともに描かれているのは分かるとして、「最後の晩餐」「エマオの晩餐」「聖母に別れを告げるキリスト」といった聖書を主題とした作品に猫が登場するのは稀なことです。

裏切者のユダと猫が繋がりがあるとの見方も出来なくもありませんが、はっきりとした存在理由は分かりません。

それよりも、シンプルに画家が猫好き(猫派)だったと捉える方が正しいように思えてなりません。

最後に、いたずら好きの猫が描かれている作品を紹介して終わりにしましょう。




ニコラス・マース「祈る老婆」1656年
アムステルダム国立美術館

おばあさん!猫がお食事(鮭)を狙っていますよ!!

さて、この後一体どうなったのでしょうね。名画は描かれていることだけでなく、その先の展開にも物語性を有しているものです。

因みに、美術史家の山下裕二先生は無類の猫好きです。「俺たち猫派展」とか企画してくれないかな~

アーティストの渋谷慶一郎さんもネコ派とのこと。芸術家には猫派が多いのかしら。




カプセルQミュージアム 歌川国芳 猫の立体浮世絵美術館

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