【検証】駅から遠い魅惑の美術館は、シェアサイクルでアクセス可能か⁉

2020/8/14 09:00虹



毎日シャレにならないほど暑いですね。
家から駅まで歩くだけで汗だくになるわ、皮膚が赤くなるわで、梅雨が明けた途端にここまでやらんでも……と夏の力に慄く日々です。
そんなわけで、この季節になると二の足を踏みそうになるのが、駅から遠い美術館の存在。
歩けない距離ではないけど、この日射しと暑さだったらバスで行きたい。でも悲しいかなバスはタイミングの悪いことが多い。そしてタクシーは最後の手段に使いたい──という私のような方におすすめなのが、シェアサイクルです!



▲以前寄稿したシェアサイクルの記事

以前いまトピに寄稿したのが、こちらのシェアサイクルの記事でした。
あれから早くも2年が過ぎましたが、実はこの2年の間にかなりの数のポート(駐輪場)が増え、シェアサイクル界は驚くほど便利に成長していたのです!
そんなわけで今回は「続・シェアサイクル編」として、駅から遠い魅惑の美術館は、シェアサイクルでアクセス可能か⁉ について書いてみようと思います。



■板橋区立美術館
▲板橋区立美術館「狩野派学習帳」会場風景(8/10で閉幕)

2019年6月にリニューアルオープンし、がらりと印象を変えた板橋区立美術館。
惜しくも閉幕してしまいましたが、8月10日までは「狩野派学習帳」と題した展覧会が開催されていました。こちらなんと驚くべきことに無料! しかも写真撮影OK、なんといっても優品が多数出ているということで行ってまいりました。

「不便でゴメン」という、パンチの効いた自虐キャッチコピーを持つ同館。
西高島平駅からであれば徒歩13分なので、歩くのに躊躇する距離ではありませんが、いかんせん暑い。
公式ホームページを見るとバスやタクシーの案内もあるのですが、そこで登場するのが「自転車」という選択肢です!

▲左:ドコモ・バイクシェア 右:HELLO CYCLING

現在首都圏にはシェアサイクルの2大勢力がありまして、ひとつは以前の記事で紹介した「ドコモ・バイクシェア」、もうひとつが「HELLO CYCLING(以下、ハローサイクリング)」というサービスです。

ざっくり言うとドコモ・バイクシェアは山手線を中心にポートを構えており、ハローサイクリングは山手線内もカバーしつつ、近郊の沿線にもポートを置いている、というかんじ。それぞれのシェアサイクルは関東以外にもサービスを展開していて、小豆島などでも利用可能なのです!
料金はドコモ・バイクシェアが最初の30分150円、延長30分ごとに100円。ハローサイクリングは15分ごとに70円となっています。



それぞれのアプリでマップを開くと、今自分がいる場所の近くにポートがあるかどうか、そして目的地にポートがあるかどうかがアイコンで表示されます。
今回は成増駅から行ったため、成増周辺をチェック。

▲こちらはブラウザ用の画面ですが、スマホアプリ上でも同じマップを開くことができます。

お、ハローサイクリングのポートがいくつかありますね。
人気のあるポートは利用できる自転車が全て出払ってしまうこともあるので、事前に予約しておきましょう。30分前から予約が可能です。
ちなみにハローサイクリングは利用前に注意点があります。それは返却時、ポートがいっぱいだと返却ができないということ。これ、地味に厳しくて、返却できるポートを探しているうちに時間をオーバーしてしまったこともありました(泣)。
そんなわけで、予め利用したい返却ポートの「返却可能数」をチェックしておきましょう。自転車をレンタルしたタイミングで返却ポートに「返却予約」ができるようになるので、予約しておきます。これで大丈夫!

▲目的地のポートには、1台返却可能(駐輪可能)であることがわかります。

説明が長くなりましたが、多少のアップダウンはあるものの、板橋区立美術館までは10分ほどで到着しました。ちなみに借りられる自転車は全て電動のため、坂道も楽々です!



板橋区立美術館は美術館の正面にポートがあるのがありがたいですね。「不便でゴメン」? いえいえ、そんなことはありません。快適でした!



■府中市美術館
▲府中市美術館と言えば「春の江戸絵画まつり」!

府中市美術館も駅から結構……ありますよね。府中駅からバスを使うのが一般的かと思いますが、実は府中駅、かなりたくさんのポートがあるのです。



これまで何度かシェアサイクルを使って府中市美術館へ行っていますが、今のところ借りはぐれたことはありません。
また、美術館からほど近い場所にポートがあるのも便利! 毎年恒例の人気企画「春の江戸絵画まつり」の頃は、周辺の桜並木が見事です。サイクリングを楽しみながら美術館に行くのもおすすめですよ。



■千葉市美術館
▲リニューアルして建物すべてが美術館となり、ますます強さに磨きがかかった千葉市美

今年(2020年)の7月にリニューアルオープンした千葉市美術館は、京成線の千葉中央駅を使うと徒歩15分弱。ですが、JR千葉駅からだと20分ほどかかります。
歩けない距離ではないのですが、同館は圧倒的物量と内容で攻めて来る美術館。体力を温存しておかないと中盤から足腰が重くなるため、酷暑の徒歩で力を失うわけにはいかないのです‼

▲千葉駅周辺もポートが潤沢。一見すると大した距離はなさそうですが、歩いてみるとやや遠く感じます。

そこで千葉駅から自転車を使えば、5分強でアクセス可能♡ 美術館の入り口にポートがあるのも嬉しいですね。
帰りは確実に体力が一桁になっているので、もちろん駅まで自転車を使います!



■東京オペラシティ アートギャラリー
▲「東京オペラシティ アートギャラリー」ホームページより。現在開催中の「ドレス・コード?」展は8/30まで

初台駅からほぼ直結、とてもアクセス良好な東京オペラシティ アートギャラリー! ……しかし、新宿駅での京王新線への乗り換えが非常に面倒くさい! 何度乗っても迷うし、遠い‼

▲ドコモ・バイクシェアは区によってアイコンの色が違いますが、どこで借りてどこで返してもOK!

そんなときはシェアサイクルを使いましょう。こちらはドコモ・バイクシェアが便利ですね。新宿駅を降りたところにポートがあり、オペラシティの手前まで乗車可能。
もちろんあまりにも暑い日や雨天の時は、おとなしく京王新線を使います。



■茅ヶ崎市美術館
▲9月からの展示面白そう! 立地ぴったりですね。この展覧会に限っては暑いうちに行っておきたい!

こちらは「最寄駅から美術館まで」ではなく、せっかく茅ヶ崎にきたのだから「美術館から海岸まで」を自転車で行ってみようというコースです。

▲これぞ茅ヶ崎ならではの楽しみ方!

Twitterのフォロワーさんから教えていただいたのですが、美術館隣接の茅ヶ崎市立図書館にポートがあり、そこからまっすぐに南下すると海に出ることができます。
9月12日からは「ヴィンテージアロハシャツの魅力」展が開催されるとのこと。これは浜辺でアロハシャツを風にたなびかせずにはいられませんね!
一中通りはおしゃれな店も多く、見ているだけでも楽しいですよ。


他にも六本木ヒルズとアークヒルズ(泉屋博古館&大倉集古館)の行き来に便利と教えてくださった方もいました。
▲六本木ヒルズからだと、いろいろな方面に足を延ばせそうですね。


個人的には松濤美術館の近くにポートが欲しいところ……。あと、世田谷美術館も! 中の人、もしこの記事をご覧になっていらしたら、何卒よろしくお願いいたします(切実)。

駅からのんびり歩くのも楽しいですが、自転車で風を切って進むのも気持ちが良いものです。また、バスだと気になるお店や建物、景色を見つけても途中下車が難しい場合がありますが、自転車であれば気軽に寄り道もできてしまいます。
なによりがっつり鑑賞して体力を使い切った身に電動自転車はありがたい! 上で書いたように、千葉市美術館などは心底そう思います。

かなり使えるシェアサイクル。一度登録さえしてしまえば便利以外の何物でもないので、ぜひ一度試してみてください。

※体調が優れないときや、あまりに暑い日は熱中症等の危険もあるため、バスやタクシーの利用をおすすめします。