運動不足解消!自転車で美術館・博物館を回ろう!

2018/4/19 20:00 虹

こんにちは。久々に体重計に乗ったら、前回量った時より7キロも太っていた虹です。
さすがにマズイかと思っていますが、ジムとかね……続かないんですよ。まず家から出るのが面倒くさい。そんな私ですが、自転車に乗るのは大好きだったりします。


きっかけは自転車ブームの火付け役とも言われる名作『弱虫ペダル』。ロードバイクは敷居が高いけど、クロスバイクくらいなら始められるかなと購入したところ、即ハマりました。
快適だわ面白いわで、すっかり虜に。


▲主人公のライバル校で活躍する福富寿一くん。
強く努力家で、純真。なにより愛らしいキャラクターで人々を魅了します。



自転車、特に都内の美術館をハシゴするには便利なので、地元千葉から乗っていくこともあります。……が、運動不足だと往路と鑑賞で体力を使い切るので、帰りがキツい。
けれど自転車でハシゴするのは楽しいし、駅から離れた美術館にも行きやすい。何か良い方法はないかな~?
───と思っていたところに、これ。



▲こちらは千代田区のコミュニティサイクル「ちよくる」


以前から気になっていた「コミュニティサイクル」
近年導入する自治体が増えていますよね。以前金沢で利用したことがあるのですが、観光にとても便利でした。
これを使えば、千葉から電車で都内に出て、都内を自由に自転車で走り、帰りは電車に乗って帰る───なんてことが可能になるわけです。



■コミュニティサイクルのここがすごい!

そもそも「コミュニティサイクル」って何だ?って話ですが、簡単に言えばレンタサイクルの一種です。
ただ、通常レンタサイクルというと、お店で借りてお店に返すというイメージですよね。 このコミュニティサイクルの最大の特徴は、元の場所に戻って来なくても良いということ。
東京都内9区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区)において、すべてのポート(自転車置き場)で貸出・返却することが可能。
つまり、千代田区で乗って渋谷区で返却することもできるのです。

しかもポートはこんなにある!

拡大していくとわかるんですが、本当にびっちりあってですね……。いつの間にこんなに増殖したんだっていう。

「でも港区とか坂が多いし、自転車で登るのはきついのでは?」と思う方もいるでしょう。
あのね、借りられる自転車、全部電動アシスト付きなんですよ……!

ブリヂストン社製のBIKKE。身長145cm以上より。サドル調整可。

いや、クロスバイク最高!とか冒頭で言っておいてアレですけど、電動自転車マジで神。なにあれ、あんなに楽なの?かなり傾斜の激しい坂もカンチェラーラよろしく座ったままスイスイ登れました。

電動自転車ならレンタル料金が高いんじゃない?と思うなかれ。
とりあえずの都度会員なら、最初の30分は150円。その後30分延長ごとに100円という良心価格(税別)。万一怪我をした場合にも、レンタル料金の中に各種損害保険が含まれているので安心です。
→詳しい料金はこちら


ここまで来たらちょっと乗ってみたくなりますよね?そんなわけで、実際に利用してみました。



■どうやったら利用できる?
ポートは基本的に無人。
有人受付でも登録できますが、お目当てのスタート地点に受付がない場合は事前に会員登録が必要になります。

登録に必要なのが以下の3つ

●Eメールの受信可能な携帯電話orスマートフォン(登録・通知受信用)
●クレジットカード(基本クレジットカード払い)
●ICカード(自転車の鍵代わり)

登録自体はパソコンのみでもできますが、返却完了の確認メール等を受信するためのデバイスはあった方が安心です。また、DoCoMoユーザーは「ドコモケータイ払い」での支払いもOK. ICカードは専用のものを発行できますが、SuicaやPASMO等の交通系ICカードでも代用可能です。


では実際に会員登録をしてみましょう。
都内で自転車シェアリングをしている区のサイトに行くと、会員登録をすることができます。(ここでは千代田区の「ちよくる」を使用)




赤い矢印の部分にはICカードのシリアルナンバーを入力しましょう。そうすれば手元のICカードがレンタルした自転車の鍵代わりになります。
登録完了のメールが届けば事前準備はおしまい。さっそく利用してみましょう!



■快適すぎて笑いが止まらない!
この日は東京駅からスタートし、千鳥ヶ淵を通って上野まで行ってみることに。

このエリアだけでもこれだけの美術館・博物館が。駅から離れた場所であろうと、好きなように回れるのが嬉しい!



ポートを発見。こんなふうに街角に突如出現しますので、近くのポートを探したい場合は、あらかじめ専用アプリを入れると便利です。


ICカードをかざせば解錠されます。パスコードの入力が必要な場合は入力を。

普段電動自転車に乗り慣れていない人は、まず漕ぎ出しで驚くと思います。電気の力、すごい。ぐんぐん進みます。
この時はまだ桜が咲いておりまして、春の風に吹かれながらの快適な走行。最高でした。

東京国立近代美術館まで本当にあっという間。現在「横山大観展」開催中!



続いて工芸館も。こちらは「名工の明治」展!




たまらん。天国か。


千鳥ヶ淵をぐるりとまわって、神保町を抜ければ御茶ノ水。
「鉄の処女」をはじめ、数々の拷問・処刑具を所蔵する明治大学博物館。もちろん処刑具以外の展示物もあります。



美しきニコライ堂。日中は聖堂内を見学することもできます。


ここらでお腹がすいたら、かんだやぶそばなんぞも良いですね。


降りたらロックは忘れずに。ロックの解除はICカードをかざすだけです。近くにポートがある場合は、一旦返却して時間を気にせず食事をとりましょう!


外堀通りを上って行けば、あっという間に不忍の池


このあたりで返却して、上野の森に点在する東京国立博物館東京都美術館国立科学博物館上野の森美術館東京藝術大学大学美術館へ行くも良し。さらにペダルを回すも良し!!


ジョサイア・コンドルが手掛けた旧岩崎邸庭園にて花咲き乱れる庭を眺めるのも良いでしょう。



根津駅前のポートで返却し、弥生美術館にて開催中の「セーラー服と女学生」展を鑑賞するも良し。可愛いポスターからは想像がつかないほど、ガチなセーラー服文化史を学べます。おすすめ。



谷根千を散策しながらSCAI THE BATHHOUSEへ向かうのも良いですね。今日一日運動したし、谷中ビアホールでビールを飲んでも罪悪感無し!




たくさん走って楽しかった!電動自転車が快適すぎてまったく疲れないので、途中から「どこまでも行けるんじゃないか?」という気持ちになってきます。ちなみにポートへ返却すると、返却完了通知メールが届きます。月末にはこのようなクレジット明細の案内も。かなりがっつり楽しみましたが、500円いかないとかコスパ良いな!(都度明細はサイトのマイページで随時確認できます)




駅から離れた微妙な場所へのアクセスもらくちんですし、なにより電車やバス移動からは知ることのできない風景に出会えるのが自転車の良いところ。そしてたとえ電動アシストが付いていたとしても、「運動したぞ!」という気持ちにさせてくれるところこそ自転車の魅力であります。

先日千葉市でも試験的にコミュニティサイクルの導入が始まったそうで、こちらは15分60円。駅から絶妙な距離にある千葉市美術館にアクセスするには、ありがたい選択肢となりそうです。(→千葉市シェアサイクル実証実験)

いろいろな楽しみ方ができるコミュニティサイクル。都内在住、都内近郊の方のみならず、遠方からいらした方にも一風変わった観光の思い出になるのではないでしょうか。


自転車はいいぞ!!