花の名前が瞬時にわかる! 噂のアプリ【ハナノナ】を使ってみた
■【ハナノナ】が持つ 特徴的な2つのモード
実際に使ってみて一番に感じたことは、iPhoneを花に向ければ名前が表示されるというシンプルなつくりのため、使い方で迷うことはないということでした。
とはいえ、アプリ内には2種類のモードが用意されています。それぞれ特徴的な使い方ができるので、そちらをご紹介したいと思います。
●サーチモード
ハナノナには「サーチモード」と「撮影モード」という2つの機能があります。
サーチモードにするには画面下にある「+」のアイコンをタップします(アイコンが青くなれば、無事に選択されているということになります)。
サーチモードは画面の中の複数の花を認識し、それぞれの名前を表示してくれます。このとき、カメラアングルから外れた花の位置も3次元的に記憶していたりするので、画面上が名前でいっぱいになってしまうことも。これを一旦リセットするのが、右上の丸い矢印ボタンです。
花の名前の下にあるパーセンテージは、画像と花の名前の一致する確率を表しています。画面下にあるフィルター精度はこの一致率の表示に関わっており、AIがどれくらい自信のある答えを出力するかを制御する役割を担っています。
アプリをかざしてもなかなか答えがないときに、「ヒントが拾えるかもしれないから、とりあえず何らかの名前が欲しい」と思ったらフィルター精度を下げてみましょう。すると「自信はないけど、もしかしたらこれかも……?」といった具合に、AIが(自信がないなりの)答えを表示してくれます。
逆に70%以上の自信がある答えだけ知りたいときは、精度を70に設定すればOK。それ以下は表示されない、といった使い方ができるのです。
●撮影モード
撮影モードではiPhoneのカメラに写っている1つの花の名前を表示し、それを撮影することができます。撮影モードにするには、画面下のカメラのイラストのアイコンを選択すればOKです。
画面の中で撮影したい花をタップすればそこにピントと露出が合うように作られているため、暗すぎ・明るすぎや、ピントがボケてしまったなどといったことを防ぎ、きれいな写真が撮れるようになっています。また、ピンチイン・アウトを使ってズームの調整も可能です。
撮影ボタンを押すと、撮影された写真に花の名前が付された画像が生成されます。さらに決定ボタンを押せば、保存またはSNSやメールでシェアすることができます。
ハナノナを開発されたステアラボの竹内彰一さん曰く、「撮影モードとサーチモードをどう使うか作法はありませんが、強いて言うなら、1つの花の名前を調べたいときや、花の写真を撮ったり、SNSに画像をシェアしたいときは撮影モードを。花束など複数の花が混じっているときはサーチモードが面白いと思います」とのこと。
たしかに花束をもらった時に使えば記念にもなるし、面白そうですよね!
■【ハナノナ】を実際に使ってみた
使い方を確認したところで、実際に家の周りを歩いてみることにしました。
「いやあ、花の名前、本当に知らないな……」と苦笑しつつアプリをかざします。
おお、この花が「ヤグルマギク」だったのか! ……とまあ、私の知識の少なさはこういうレベルなのですが、実物と名前が紐づけられると得も言われぬ感動があります。
このかわいい白い花は「クロニンジン」。
一致する精度は67%だったので、もしかしたら別の花かもしれませんが、クロニンジンの花に似ているということが分かれば調べる手掛かりがつかめます。
「セイヨウノコギリソウ」もかわいいなあ♡
こういった一群を見かけると「なんて調べ甲斐があるんだ!」と小躍りしたくなってきます。すごい、これは今まで味わったことのない興奮だ……。
こんな調子で気になる花を見かけては名前を確認していると、「家の近所」という狭い範囲にこれほどまでに多様な花が存在していたことに驚きます。
ちなみに我らがいまトピアート部の部長・Takさんがハナノナで愛犬の写真を撮影してみたところ、「ワタスゲ」と「シソ」という結果に(笑)
花以外のものを花として識別するならば……? というAIならではの意見を聞くことができるのも面白いですね。
ハナノナは千葉工業大学 ステアラボ(人工知能・ソフトウエア技術研究センター)によって開発されました。
2017年に最初のバージョンがウェブサービスとして公開され、同年グッドデザイン賞を受賞。今回ご紹介したハナノナAPPは、その進化版だそうです。
現在分類できる花の種類は770種。2017年のバージョンから、360以上も増えているというから、今後のアップデートが楽しみになりますね!
ちなみに東京スカイツリータウンには、千葉工業大学の最先端技術を体験できるスペースがあります。現在は休館中ですが、ハナノナをはじめ、300インチ3Dシアターなど、迫力ある展示を楽しむことができるようになっているようですよ。
少しずつ行動の自粛が緩和されてきたとはいえ、まだ油断は禁物。よって散歩も、人の少ない早朝に行くなどしていますが、朝の静かな光に照らされた植物には格別の美しさがあります。
いつの日か新型コロナウイルスが落ち着き、気軽に野山に足を延ばせるようになったら、もっとたくさんの花の名前を調べてみたい ────ハナノナは、未来に向かってそんな気持ちにさせてくれるアプリです。ぜひ皆さんも試してみてくださいね!
実際に使ってみて一番に感じたことは、iPhoneを花に向ければ名前が表示されるというシンプルなつくりのため、使い方で迷うことはないということでした。
とはいえ、アプリ内には2種類のモードが用意されています。それぞれ特徴的な使い方ができるので、そちらをご紹介したいと思います。
●サーチモード
ハナノナには「サーチモード」と「撮影モード」という2つの機能があります。
サーチモードにするには画面下にある「+」のアイコンをタップします(アイコンが青くなれば、無事に選択されているということになります)。
Ⓒ千葉工業大学 STAIR Lab
サーチモードは画面の中の複数の花を認識し、それぞれの名前を表示してくれます。このとき、カメラアングルから外れた花の位置も3次元的に記憶していたりするので、画面上が名前でいっぱいになってしまうことも。これを一旦リセットするのが、右上の丸い矢印ボタンです。
花の名前の下にあるパーセンテージは、画像と花の名前の一致する確率を表しています。画面下にあるフィルター精度はこの一致率の表示に関わっており、AIがどれくらい自信のある答えを出力するかを制御する役割を担っています。
アプリをかざしてもなかなか答えがないときに、「ヒントが拾えるかもしれないから、とりあえず何らかの名前が欲しい」と思ったらフィルター精度を下げてみましょう。すると「自信はないけど、もしかしたらこれかも……?」といった具合に、AIが(自信がないなりの)答えを表示してくれます。
逆に70%以上の自信がある答えだけ知りたいときは、精度を70に設定すればOK。それ以下は表示されない、といった使い方ができるのです。
●撮影モード
撮影モードではiPhoneのカメラに写っている1つの花の名前を表示し、それを撮影することができます。撮影モードにするには、画面下のカメラのイラストのアイコンを選択すればOKです。
Ⓒ千葉工業大学 STAIR Lab
画面の中で撮影したい花をタップすればそこにピントと露出が合うように作られているため、暗すぎ・明るすぎや、ピントがボケてしまったなどといったことを防ぎ、きれいな写真が撮れるようになっています。また、ピンチイン・アウトを使ってズームの調整も可能です。
撮影ボタンを押すと、撮影された写真に花の名前が付された画像が生成されます。さらに決定ボタンを押せば、保存またはSNSやメールでシェアすることができます。
ハナノナを開発されたステアラボの竹内彰一さん曰く、「撮影モードとサーチモードをどう使うか作法はありませんが、強いて言うなら、1つの花の名前を調べたいときや、花の写真を撮ったり、SNSに画像をシェアしたいときは撮影モードを。花束など複数の花が混じっているときはサーチモードが面白いと思います」とのこと。
たしかに花束をもらった時に使えば記念にもなるし、面白そうですよね!
■【ハナノナ】を実際に使ってみた
使い方を確認したところで、実際に家の周りを歩いてみることにしました。
「いやあ、花の名前、本当に知らないな……」と苦笑しつつアプリをかざします。
おお、この花が「ヤグルマギク」だったのか! ……とまあ、私の知識の少なさはこういうレベルなのですが、実物と名前が紐づけられると得も言われぬ感動があります。
このかわいい白い花は「クロニンジン」。
一致する精度は67%だったので、もしかしたら別の花かもしれませんが、クロニンジンの花に似ているということが分かれば調べる手掛かりがつかめます。
「セイヨウノコギリソウ」もかわいいなあ♡
こういった一群を見かけると「なんて調べ甲斐があるんだ!」と小躍りしたくなってきます。すごい、これは今まで味わったことのない興奮だ……。
こんな調子で気になる花を見かけては名前を確認していると、「家の近所」という狭い範囲にこれほどまでに多様な花が存在していたことに驚きます。
ちなみに我らがいまトピアート部の部長・Takさんがハナノナで愛犬の写真を撮影してみたところ、「ワタスゲ」と「シソ」という結果に(笑)
花以外のものを花として識別するならば……? というAIならではの意見を聞くことができるのも面白いですね。
ハナノナは千葉工業大学 ステアラボ(人工知能・ソフトウエア技術研究センター)によって開発されました。
2017年に最初のバージョンがウェブサービスとして公開され、同年グッドデザイン賞を受賞。今回ご紹介したハナノナAPPは、その進化版だそうです。
現在分類できる花の種類は770種。2017年のバージョンから、360以上も増えているというから、今後のアップデートが楽しみになりますね!
ちなみに東京スカイツリータウンには、千葉工業大学の最先端技術を体験できるスペースがあります。現在は休館中ですが、ハナノナをはじめ、300インチ3Dシアターなど、迫力ある展示を楽しむことができるようになっているようですよ。
東京スカイツリータウンにある「ハナノナ」体験スペース Ⓒ千葉工業大学 STAIR Lab
少しずつ行動の自粛が緩和されてきたとはいえ、まだ油断は禁物。よって散歩も、人の少ない早朝に行くなどしていますが、朝の静かな光に照らされた植物には格別の美しさがあります。
いつの日か新型コロナウイルスが落ち着き、気軽に野山に足を延ばせるようになったら、もっとたくさんの花の名前を調べてみたい ────ハナノナは、未来に向かってそんな気持ちにさせてくれるアプリです。ぜひ皆さんも試してみてくださいね!