アマビエ様がバブル時代にファンシーグッズ化!?…アマビエチャレンジ【ファンシー絵みやげ】(2/2)

はい、北海道は神威岬のカモメも参考にして2パターンのクチバシを描きました。

そして輪郭と、頬の紅潮。これはカラス天狗にありませんでしたが、ファンシー絵みやげの定番なので入れます。ついでに目も描いてみたところで左側はクチバシに比べて輪郭を小さく描き過ぎたことに気づいたので描き直します。エラは、カラス天狗の耳の上にある物体をそのまま流用してみました。

ちょっとしたバランスで印象が大きく変わることが分かりますね。
次に長い髪の毛ですが、このバブルっぽいワンレングスな感じの参考になるものがあまりないんですね。大体、少女のキャラは結んだ髪型が多いのです。そこで前髪のない真ん中分けヘアーの昔っぽいキャラクターを探しましょう。

秋田県のあきたこまちは前髪バリバリある、京都のお姫様も前髪……三重県は伊勢戦国時代村のお姫様は三段の姫カットながら使えそうなので参考にしましょう。とりあえずアマビエとは違いますが姫カットで描きました。
続いては菱形の目。これは参考になるものが浮かばないので、そのまま菱形をくっつけます。大きさのバランスは適当に。そしてウロコ状の体。魚もまたキャラクターになりにくいので難しいです。ハンギョドンを参考にしても良いのですが、何かないものか……。

はい。このスパークルワールドという魚キャラの、潔く3つだけ描かれたウロコを参考にしましょう。ウロコが尖ってるのが特徴ですね。
そして三本の足。これの参考になるのは三本足のカラス・八咫烏なのですが、和歌山県の那智熊野大社や熊野本宮などでファンシーな八咫烏が見つかっていません。そもそもアマビエの足の先どうなってるんでしょうか。これは再現できそうもないので、ここは二頭身にデフォルメした際にありがちな雰囲気の足を三本描くことにしましょう。

こんな感じでしょうか。アマビエは下半身が黒いようにも見えますので、下半身を工夫しつつ最後に仕上げていきます。

はい、できました。
そういえばアマビエは真横向いてるんですよね。真横バージョンも作ってみましょう。

はい。こちら。足を細く描いてみました。あまりファンシー絵みやげにはない描き方かもしれません。
これを受けて、正面をもう1パターン描いてみました。

点の目を少し縦長にしたり、色々試してみました。菱形の目がファンシー化の足かせになりますね……。
というわけで、バブル時代の観光地でアマビエがファンシー絵みやげ商品のキャラクターになったとしたら、こんな感じでしょうか。また時間を見つけては描いてみたいと思います。ちゃんと清書して着色したらどうなるか、自分でも楽しみです。暇な人はプリントアウトして塗り絵でもしましょう。
では、また次回。
(文と写真:山下メロ)
山下メロのTwitter
《書籍発売のお知らせ》
ドラマ『ハイポジ』のオフィシャルブックが発売されました。こちらに山下メロが部屋再現写真で協力しています。
ハイポジ・オフィシャルブック 80年代、それぞれの青春
《番組出演のお知らせ》
J-WAVE にて AR三兄弟の川田十夢さんがナビゲートする『INNOVATION WORLD』に山下メロがゲスト出演いたしました。
番組Webサイトの記事
《番組出演のお知らせ》
TBSラジオの番組、ライムスター宇多丸さんの「アフター6ジャンクション」に山下メロが出演いたしました。
これまでの出演時の様子は番組WEBサイトから聴くことができます。
スキー特集
ポケベル特集
スケルトン特集
平成元年特集
《書籍発売のお知らせ》
ファンシー絵みやげ初のガイドブック『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著/イースト・プレス刊)を全国の書店で発売しています。
『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著)
《関連リンク》
山下メロの記事一覧