偉大な画家は天然!?『5分でわかれ!印象派』で楽しく学ぶ美術
こんにちは、美術ブロガーの明菜です。突然ですが、西洋美術を鑑賞するのに必要な知識とは何でしょうか?
画家が生きた時代の歴史、先人たちの表現や伝統、聖書や神話の物語などなど…あらゆる知識が必要になりそうです。
ですが、絵画を好きになるときに、そんな難しい知識は要らないのではないでしょうか。「この画家キャラが好きだから、この人が描く絵も好き!」と思えるエピソードが満載の、楽しいコミックが刊行されました!
■画家が面白いから、アートも面白い
須谷 明 (著) 青い日記帳(監修)
『5分でわかれ!印象派』で語られるのは、個性が強すぎる印象派の画家たちのエピソードです。
スキャンダラスな絵画を発表していたものの、反抗の自覚が無かったマネは、実は世間からのバッシングを気にしていたり…
貧乏時代、モネはお金が無いのに庭師とメイドのいる広い家に住んでいて、良い酒を飲んで贅沢をやめられなかったり…
晩年は田舎に引きこもって絵を描いていたため、UMA扱いされるセザンヌとか…
須谷さんが描く表情豊かで可愛いキャラクターのエピソードは、『強烈』そのもの。個性的なキャラクターを愛でているうちに、あなたも印象派が好きになる!
■キャラから入ったって良いじゃない!
エドゥアール・マネ《草上の昼食》
著者の須谷さんが画家の漫画を描くようになったきっかけは、アートを見たときに「よくわかんない…なんでこれが何億円もするんだろう?」と思ったこと。数ある美術運動の中から、まずは印象派について本で調べ始め、画家のキャラの濃さに驚き、のめり込んでいったそうです。
少し脱線しますが、筆者はSexy Zoneの松島聡さんが大好きです。彼を好きになったきっかけは、とあるバラエティ番組のとあるコーナーでした。
優しいけど天然が光る内面に惹かれてから、彼の歌やダンスの本業をウォッチするようになり、今では高い歌唱力も大好きです。(松島さんは残念ながら休養中ですが、この記事に少しの応援の気持ちを込めて…)
人の内面に惹かれて、その人の仕事を好きになることは、とても自然な愛し方なのではないでしょうか?美術も同じで、『5分でわかれ!印象派』を読んでお気に入りの画家を見つけてみるのも良いかもしれません。
今まで「この画家の絵はビミョーだな…」と思っていたけど、人柄を知ったら愛おしくなってきた!
なんてことも、あるかもしれませんよ。
■『5分でわかれ!印象派』で知る画家の魅力
歴史に名を残す画家は、だいたい個性が強かった!
『5分でわかれ!印象派』には画家の笑えるエピソードがたくさん収録されています。美術オタクたちも意外と知らないエピソードがあるらしく、著者の印象派へののめり込み度合もうかがえます。
コメディとしても楽しい漫画なので、「美術」という堅苦しいことは一旦忘れて、本書をお読みいただければと思います!
こちらもチェック!→KADOKAWAより刊行となった『5分でわかれ!印象派』の監修を務めさせて頂きました。(青い日記帳)