仕事帰りにちょっと一杯、その前にぶらっとミュージアム

2019/10/15 20:25 yamasan yamasan
10月といえば日本でも全国各地ですっかり定着したオクトーバーフェスト。
仕事帰りに気が置けない仲間たちとジョッキを傾ける機会もぐっと増えているのでは。

去年の横浜オクトーバーフェストの様子


いきなりビールというのもいいのですが、職場でON状態になっているモードをOFFに切り替えてゆったりとアートを楽しんでから飲みに行きたいというアートファンもいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、仕事帰りにミュージアムを楽しみたいアートファンにうってつけの美術館を紹介します。




それは、横浜駅東口の「そごう横浜店」6階にある「そごう美術館」です。
そごう美術館なら展覧会開催中はほぼ無休(※)、それに毎日夜8時まで開館しています。
(※)ほとんどの展覧会は会期中無休なのですが、そごう横浜の定休日にあたって休館になることもあるので、休館日の有無や開館時間などは公式サイトでご確認ください。

現在開催中の展覧会は「不思議の国のアリス展」。
(こちらは会期中無休ですが最終日は午後5時閉館です!)
不思議の国のアリス展
会期   9月21日(土)~11月17日(日) 会期中無休
開館時間 午前10時~午後8時(最終日は午後5時閉館)
     ※入館は閉館の30分前まで
入館料  大人 1,500円ほか(「ぐるっとパス」で入場できます)

関連イベントもあります。詳細はこちらをご参照ください→そごう美術館「不思議の国のアリス展」公式サイト

「不思議の国のアリス展」はその後、福岡、静岡、名古屋、新潟に巡回します。
詳細はこちら→「不思議の国のアリス展」公式サイト



展示室内は撮影スポットもあるので、ぜひ記念にパチリ!
地下2階の大食品館にある展示も凝っています。トランプがアリスのまわりをひらひら舞い、時計が逆方向に回るという凝ったつくりになっているので、しばらく眺めていました。


ミュージアムショップには、最近では展覧会でよく見かけるガチャガチャも。


『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルが挿絵を依頼したジョン・テニエルのコレクションと、後世の画家たちが手がけたアーティスト・コレクションのバージョンがあって、それぞれ10種類の挿絵がラインナップされています(1個400円)。
ガチャガチャ・ファンを自認する筆者としては通り過ぎることができず、何枚もの百円玉が機械に吸い込まれました。

さて、そごう美術館とはどういった特徴をもった美術館なのでしょうか。
ここで、今年これまでに開催された美術展を振り返ってみましょう。

2019年
1月1日(火・祝)~27日(日) 「URUSHI 伝統と革新」展
2月2日(土)~17日(日)   再興第103回 院展
3月2日(土)~4月14日(日)  高野山金剛峯寺 襖絵完成記念 千住博展
             -日本の美を極め、世界の美を拓く-
4月20日(土)~6月2日(日) サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の
            壁紙展-美しい生活をもとめて-
6月8日(土)~7月7日(日) 水木しげる 魂の漫画展
7月12日(金)~21日(日) 第74回 春の院展
7月27日(土)~9月1日(日) 令和元年記念 北斎展

再興院展と春の院展はいつもこの時期に巡回展で開催される定番メニュー。他にも和あり洋あり、漫画ありとバリエーションに富んでいます。

一番最近の北斎展は、リ・クリエイト作品(複製画)の展覧会。リ・クリエイト作品で富嶽三十六景と富嶽百景102図が勢揃いして見応えのある展覧会でした。リ・クリエイトといっても出来栄えはみごと。それに写真撮影可なのもうれしいです。


リ・クリエイトといえば過去にはこういった展覧会が開催されました。
まずは2018年に開催された「フェルメール 光の王国展 2018」。
リ・クリエイトなので、盗難に遭って所在不明の作品まで見ることができました。

こちらはアメリカ・ボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館が所蔵していて、1990年に盗難に遭ったフェルメールの《合奏》。
盗難の詳しいいきさつは、青い日記帳監修『失われたアートの謎を解く』(ちくま新書 2019)に書かれていますので、ぜひご覧になってください。

『失われたアートの謎を解く』(ちくま新書)青い日記帳(監修)

さらに2016年には「レンブラント リ・クリエイト展2016」が開催されて、暗闇から突如出現した大画面の《夜警》に圧倒されました。



これからもリ・クリエイト展の展開に期待したいところですが、もう一つ楽しみにしている企画があります。
2016年に開催された「福井県立美術館所蔵 日本画の革新者たち展」は、そごう美術館の新たな取り組みとして、日本各地の美術館の名品を紹介するシリーズの第1弾でした。

福井藩士を父に持ち横浜で生まれ育った岡倉天心にちなんで横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山らの作品や、江戸初期に福井に20年ほど滞在した奇想の絵師・岩佐又兵衛の作品を所蔵する福井県立美術館の作品を横浜に居ながらにして楽しむことができるという何とも贅沢な企画。
福井県立美術館公式サイト

その後、第2弾とは銘打たれませんでしたが、2017年にはエール蔵王 島川記念館所蔵の作品展「絵画の潮流展」が開催されました。

こちらは明治から昭和の日本画と洋画の秘蔵の名品展。

日本各地の美術館の名品を紹介するシリーズの今後の展開にも期待したいです。

なお、「エール蔵王 島川記念館」は2013年、宮城県蔵王町に開館したのですが、今年3月に仙台市青葉区に「島川美術館」として移転開館しました。アクセスがよくなった島川美術館には宮城県美術館とセットでぜひ行ってみたいです→島川美術館公式サイト

宮城県美術館は今年7月に書いたコラムで紹介しています。

杜の都で再会した二人の芸術家~カンディンスキーとパウル・クレー~
https://ima.goo.ne.jp/column/article/7258.html

「不思議の国のアリス展」の次は11月23日(土・祝)から12月25日(水)まで開催される「ミュシャ展 運命の女たち」。

現在のチェコ共和国モラヴィア地方で生まれたミュシャの生家の近くに住むチマル博士の3代にわたるチマル・コレクションだけで構成されるミュシャ展は日本で初めてとのこと。こちらも楽しみです。

毎日が夜間開館のそごう美術館。これからも展覧会情報はまめにチェックしたいです。

さて、ここまでこのコラムのタイトルにある「その前にぶらっとミュージアム」を紹介してきましたが、ここからは「仕事帰りにちょっと一杯」の方を紹介します。

みなさん「裏横ネット」という言葉を聞かれたことはありますでしょうか。
横浜駅東口はかつは駅の表口として栄えていましたが、今ではいつも多くの人でにぎわう西口に押されっぱなし。そういった東口近辺を親しみを込めて「裏横」と呼んで盛り上げていこうというプロジェクトなのです。

現在開催中なのは「裏横スタンプラリー」。
1,000円で4か月間、スタンプラリーに参加している27のお店で500円(税抜)以上のオーダーをするとサービスドリンクがゲットできるというとてもオトクなキャンペーン。
前半は9月1日(日)~10月31日(木)、後半は2020年1月6日(月)~2月29日(土)。
スタンプラリー参加店舗やスタンプカードの購入方法・使い方の詳細はこちら→urayoko net

参加店舗は青が基調のバス停が目印です。

こちらは横浜中央郵便局近くの「アソビル」の飲食店街。


新しい建物なのに古い町の裏路地に迷い込んだような雑然とした雰囲気にワクワクしてきます。

今回紹介した見どころの位置関係はこちらです。
画面下の横浜駅の東口を出て東口地下街(ポルタ)を通り抜けるとそごう横浜店。画面中央右寄りの横浜中央郵便局の裏手が「アソビル」。さらに万里橋を渡ると裏横ネット加盟店舗が点在しています。