ポケベルのお葬式!?……ポケットベルの終了をしのぶ声【平成レトロ】(1/2)
■ グッバイ、ポケットベル
2019年9月30日をもって、とうとう50年近く続いたポケットベルのサービスが終了いたしました。ほとんどが「まだポケベルのサービスは続いていたの!?」という印象だったようですが、実は続いていたんですね。
先月頭には私、山下メロがライムスター宇多丸さんのラジオ番組、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』でやっている「レトログッズで振り返る平成」特集のテーマがポケベルでした。是非こちらもあわせてお聴きください。
アトロクのポケベル特集
ポケベルのサービスは昨日いっぱいで終了しました。今日からはポケベルのない世界……というわけでTBSラジオ ライムスター宇多丸さんの「アフター6ジャンクション」#山下メロ 担当のポケベル特集を聴きましょう。
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) October 1, 2019
番組サイトの記事の中で聴けます→https://t.co/L3fTSFkWt0 #utamaru #平成レトロ
そして、暴走族関連が多かった投稿雑誌『ティーンズロード』でもポケベルが紹介されていました。
街で見かけたポケベルGAL!! 渋谷編 pic.twitter.com/Ofp7xb3F31
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) December 3, 2018
■ ポケベルの負の側面
そして前回の記事で書きましたが、ポケベルでメッセージを送りあうのが流行した1990年代中ごろ、あまりに女子高生がボタンを高速で押しまくるので、想定外の負荷に公衆電話の故障が相次いだという話です。
ポケベル打ちまくる女子高生によって公衆電話の故障が相次いだ記事を出した日に、近所の公衆電話が故障してた pic.twitter.com/XdS4H3F1iu
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) September 27, 2019
なんと前回の記事を出した日に、近所の公衆電話が故障していました。
さらに驚くべきエピソードが送られてきました。
ぼく(78年生まれ)の高校では校内の公衆電話の「米印」のボタンが抜かれてました
— Sakazaki Motohiko 坂﨑基彦 (@Tokyo_Seoul) September 27, 2019
これ意味分かりますでしょうか。ポケットベルはメッセージの送信時に「*2*2」を必ず入力します。「*」ボタンが押せないとポケベルに送信できませんので、休み時間に学校の公衆電話に行列ができる「ポケベルあるある」を防止する策だったのでしょう。強引なやり方の是非はともかく、学校で攻防が起こるくらいのトレンドだったのですね。
それにしても、母音として使う1~5のボタンの数字が押されすぎ、字の色が消えてしまいボタンの仕様変更を余儀なくされるなど、とにかく公衆電話には受難が続きました。
そして、テレホンカードの需要も高まりすぎて、当時問題になっていた偽造テレホンカードに手を出す若者も多かったようです。
↑ 偽造テレカのレプリカ品
さて、いろいろと負の側面もあったポケットベルですが、終了に際して秋葉原で「お葬式」が行われたことが話題になっています。