ミスドの景品とは少し違う……原田治展とOSAMU GOODS【ファンシーグッズ】(2/2)
■ 原田治のこだわり
OSAMU GOODSにおいて原田治さんはイラスト・デザインだけでなく、素材選びにこだわっていました。これはトークセッションの際に飾られていた土井さんのコレクションを見ながらご本人に語っていただいたことです。
原田治先生に一昨年のイベントでグッズについて聞いたところ、OSAMU GOODSは商品ひとつひとつの素材から何から自分で選んでいるということをお話してくださいました。 #原田治 #OSAMUGOODS pic.twitter.com/40s27xTSvD
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) February 13, 2017
原田治さんは何十年も前の商品を見て「これはこういう製法があってそれで作った」と1つ1つ説明してくれました。本気でモノ作りしていたからこそ、すべて記憶されていたのです。 #原田治 #OSAMUGOODS pic.twitter.com/9q7Mmr1Ywg
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) February 13, 2017
このキーリングひとつ取っても、DUSTY MILLERとOSAMU GOODS の2つが刻印されています。ここにも原田治さんのこだわりが見えます。 #原田治 #OSAMUGOODS pic.twitter.com/7xJHBHbvbd
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) February 13, 2017
1枚目上は日本のキーホルダー、下は原田治さんのキーホルダーだが国内でよくあるチェーン&リングの形ではなく2、3枚目の海外のものに近い。これは輸入品の雰囲気を出そうと、あえて大量生産品でないパーツを探したに違いない。刻印からするとわざわざ作った可能性も。コスト度外視のこだわりである pic.twitter.com/NKe3J39Crt
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) February 13, 2017
原田治さんが、作った時のことを記憶されているのも、単に「ありもの」に絵を印刷してハイ終わり…ではなく、印刷する素材からこだわったモノ作りをされていたから。しかも良い物を使って欲しいという願いがあってのこと。実際にオサムグッズを手に取ると、その素晴らしさが分かります。 pic.twitter.com/bBYyfUUQ1d
— 山下メロ(平成レトロ・ファンシー絵みやげ) (@inchorin) February 13, 2017
いかがでしょうか。OSAMU GOODSの魅力は、そのイラストだけではないのです。ミスタードーナツの景品も「原田治さんのイラストのグッズ」であることは間違いないのですが、本家OSAMU GOODSにはミスドの景品ともまた違った良さがあります。素材選びからデザイナーが携わり、こだわって作られているOSAMU GOODSの良さを世田谷文学館で再確認しましょう。
では、また次回。
(文と写真:山下メロ)
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《イベント出演のお知らせ》
以下のイベントに山下メロが出演・出展を予定しています。
9月28日 りんご音楽祭 いなごステージ in 長野県松本市アルプス公園(トーク)
9月29日 マニアフェスタ in 秋葉原 アーツ千代田3331(ブース出展)
10月12日 泉麻人と山下メロの平成カルチャー談義 in mandaray(講義)
10月15日 娯楽百貨大学 ファンシー絵みやげ民俗学 in 新宿(講義)
10月26・27日 高円寺フェス 高円寺北集会所2F和室「なつかし部屋再現 展+フリマ」
《番組出演のお知らせ》
TBSラジオの番組、ライムスター宇多丸さんの「アフター6ジャンクション」に山下メロが出演いたしました。
9月2日(月) 出演は20時台。レトログッズで振り返る平成「さよならポケベル」特集。お聴き逃しの方は、radikoやTBSラジオクラウドからお聴きください。
これまでの出演時の様子は番組WEBサイトから聴くことができます。
ポケベル特集
スケルトン特集
平成元年特集
《書籍発売のお知らせ》
ファンシー絵みやげ初のガイドブック『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著/イースト・プレス刊)を全国の書店で発売しています。
『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著)
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