ビールまでが子ども向けファンシー化!?……ドライ戦争と【ファンシー絵みやげ】(1/2)

2019/8/30 12:00 山下メロ 山下メロ


■ 夏といえばビール

夏休みもそろそろ終わりますが、みなさんは夏の思い出作りましたか? 個人的には夏といえばビールの季節というイメージがあります。海でビール、山でビール、川でビール、BBQでビール、フェスでビール、花火でビール。どんなことでもビールをくっつければ合うような気さえもしてきます。それは気のせいで、実際には「国語の授業中にビール」のように合わない組み合わせもあります。


↑ キリンビール 新・1番絞り

さもビール大好きみたいに書き始めましたが、私はあまりビールが得意ではありません。「とりあえずビール」で1、2杯飲むのは楽しめるのですが、すぐに悪酔いしてしまいますので、自分からオーダーすることはないのです。しかし、世の中の飲酒のスタンダードはビールで間違いないでしょう。


↑ アサヒスーパードライの昔のPOP。文字が良い。

ビールは非日常空間である日本中の観光地でも昔からたくさん売られています。そんなアイドルであるビールが、なんと子どもの世界であるはずのファンシー絵みやげの世界にも進出していたことをお伝えしなくてはなりません。


↑ ファンシー絵みやげの例

ファンシー絵みやげは1980年代から1990年代に日本中の観光地の土産店や施設の売店で売られていた子ども向けの雑貨みやげの総称です。日本語をローマ字で書き、人物は二頭身で幼く描き、動物は直立の擬人化という特徴の平面イラストを実用品にプリントした商品なのです。


↑ 坂本龍馬の酒器セット

ファンシー絵みやげには、そもそもお酒にまつわるものが多くあります。特に徳利やお猪口といった酒器が多数存在します。子どもが修学旅行に行く際、お小遣いをくれた両親や祖父母に向けてお土産を買って帰りますよね。そのとき、親が飲酒している場合は徳利やお猪口が選びやすいということです。


↑ こんなにかわいい酒器セットまである

喫煙する親でしたら灰皿などを買いますね。そういった子どもが使わない商品にも、親の趣味は無視したファンシーなイラストがプリントされているのです。そして素材も安価で、子どもでも買える値段におさえてあるのです。


↑ バドワイザーのグラス。バドワイザーの商品は現在まで大量に存在していてキリがないので今回は割愛!

というわけで、こんな風に色々と酒器が存在するのですが、ではビールについてはどうなのでしょうか。

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