◆その数およそ200万点。めくるめく博物画の海へ

それでは実際に、生物多様性遺産図書館のflickrへアクセスしてみましょう！




このページが表示された瞬間、テンションが爆上がりする方も多いはず。
その期待が裏切られることはありません。さあ、じゃんじゃん画像を開いていきましょう！
アルバムには、ジャンルや文献ごとに画像が整理・編集されています。



試しにひとつアルバムを開いてみると……。



ウッ！　ヘッダーからして良さげな予感……。「植物を用いた装飾性」について述べられた、フランスの資料のようです。
ちなみに「Show more」の部分をクリックすると──



このアルバムの説明が表示され、その下にリンクが現れます。



こちらのリンクをクリックすると、生物多様性遺産図書館のサイトへジャンプし、元の資料にあたることができるのです。まさに研究には最適な連動と言えるでしょう。



しかしこのサービスのありがたいところは、これだけに止まりません。学術利用以外にも嬉しい使い方ができるのです。



◆なんと無料でダウンロード可能！　商用利用もOK！

なんとこちらにアップされている画像は全てが無料でダウンロード可能なのです！
個人の利用はもちろん、商用利用も可能というから太っ腹。




ダウンロードの方法はとても簡単。
アルバムの中から好きな画像をクリックすると、右下に「ダウンロード」のアイコンが現れるので、それをクリックするだけです。



画像の下にある詳細を見ると、この画像が「パブリックドメイン」であることが分かります。つまり著作権が切れているということ。だからダウンロードが無料で行えるというわけです。
よって商用利用も可能となりますが、場合により制限が発生することもあるため、詳しくはクリエイティブコモンズのサイトにてご確認ください。
▶クリエイティブコモンズ

こちらにアップされているアルバムは花譜が多めですが、ほかにも様々な博物画が揃っています。
「Photostream」の右端にある検索アイコンをクリックしてキーワードを入れると、膨大な画像の中から、お目当ての画像を探し当てることができます。



きのこや……



花



くだもの



そして骨など、さまざまな画像を探すことができます。ほかにも虫や爬虫類、人体、さらにはイングリッシュガーデンなどの画譜がありました。
また、真っ先に「錬金術（alchemy）」で検索してみましたが、残念ながら生物多様性遺産図書館では、無機物から有機物を作り上げることは「生物多様性」には含まれないようです……。




最近では海外の美術館を中心に、オンライン上で所蔵品や蔵書の無料公開がなされるようになりました。名画を眺めるのも面白いですが、こういった博物画も時間を忘れて没頭してしまう魅力に溢れています。
スライドショー機能を使ってのんびり楽しむもよし、ダウンロードして日替わりで壁紙にするもよし。本来は生物学における知の共有を目的としたサービスですが、これだけ美しくかっこいいとなると、ついつい見入ってしまいますよね。デザインのアイデアを探すのにも適していると思います。



先に述べたように生物多様性遺産図書館の画像はパブリックドメインとなっているため、無料で利用することができます。
ですが当然ながら「中の人」たちの御尽力あっての賜物、商用利用をされる方は、生物多様性遺産図書館のサイトに「ありがとう」と「今後の応援」の気持ちを込めて寄付をするのも良いかもしれません。




好奇心をかき立てる美しい博物画の数々。
私は未だに中二病を引きずっているので、気が付いたら日付が変わっていたほどこのサイトに没頭してしまいました。
とはいえ、美しいものに惹かれるというのは多くの人に共通すること。我こそはという方もそうでない方も、ぜひ一度アクセスしてみてくださいね。