【錯視】見えているのに見えていない!鏡に映るのは何?

2019/8/11 09:00 Tak(タケ) Tak(タケ)
エッシャーも描いた無限階段こと「ペンローズの階段」。



段差があるはずなのにぐるぐると周回を重ねるだけの摩訶不思議な階段です。実際には存在しませんが、目の錯覚「錯視」を利用すれば、二次元上では描けてしまいます。

こうした錯視は我々の生活の中にもさり気なく紛れ込んでいたりします。

道路上に大きく書かれた「止まれ」の文字も実は錯視を応用し、ドライバーが遠くからでも認知しやすいように書かれているのです。

また、サッカーなどの中継でもゴールネット脇の広告の看板が視聴者の角度からは見えるようになっています。



補助線を引いただけでも前後同じはずの物体に大小が生じて見えてしまうのと同じ原理です。

このように、中年のおじさんが若い女の子にすぐに騙されてしまう以上に、我々の目は簡単に物事を見誤ってしまうものです。

冒頭に紹介したエッシャーも描いた無限階段こと「ペンローズの階段」を明治大学先端数理科学インスティテュート (MIMS)所長・杉原厚吉特任教授は数学を使って目の錯覚の仕組みを調べる研究を行っています。


杉原厚吉(すぎはらこうきち)

明治大学 研究・知財戦略機構先端数理科学インスティテュート 特任教授、工学博士、同インスティテュート所長。1973年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、電子技術総合研究所、名古屋大学、東京大学などを経て、2009年4月より現職。専門は数理工学。

ロボットの目を開発する研究の中で、不可能図形のだまし絵を立体化する手法を見つけ、立体錯視の分野へも研究を広げてきた。さまざまな不可能立体を創作し、立体錯視アーティストとしても活躍している。国際ベスト錯覚コンテスト優勝3回(2010年、2013年、2018年)、準優勝2回(2015年、2016年)。



杉原先生の手にかかれば、無限階段も不思議な絵ではなく、数理的解析により、こうした三次元の物体となり、存在するものとなってしまうのです。



また錯視を用いると便利なはずの階段も、とても使いにくいものになってしまうことが以下の立体錯視模型からも分かります。


歩きにくい階段

タイルの貼り方によって段差が認知しにくかったり、ステップが揺れて見えたりします。こんな階段駅などにあったら大変なことになりますよね。

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