鏡に映すと姿か変わる!

2019/8/11 09:00 Tak(タケ) Tak(タケ)

杉原先生のこうした立体視覚は、こんな生易しいものではありません。一見穏やかでやさしそうなお顔ですが、内に秘めている錯視への想いは誰よりも熱いものがあるのです。

さぁ、それでは行きますよ!杉原先生からの挑戦状です!!











鏡に映した姿が違って見える立体を「変身立体」と呼んでいます。

第一の視点からAに見える立体と、第二の視点からBに見える立体の復元方程式を連立させて解くことによって作り出せるそうです。

基本的には筒の形状で、筒の端は空間曲線を描くが、筒の側面の長さは全ての場所で同じように作ってあるそうです。



その結果として、人間の脳は直角を好むので、筒の端の曲線を、筒を水平に切断した平面的な切り口だと思うことで錯視が生じる仕組みです。

尤も説明を聞いてその理由を分かったからと言って見え方が変わるわけではありません。

ある物体を鏡に映すと繋がり方が変わるこの不思議な錯覚をもっと知りたい方は「トポロジー攪乱立体」で検索してみて下さい。

最後にもうひとつ、錯視模型を紹介しておきますね。


不可能モーション立体「何でも反発3方向すべり台と階段」

これは、画像では何が不思議なのか分かりませんが、動画を見るとまさに目を疑うはずです。心の準備をしてからYouTube再生ボタン押して下さいね。


錯覚研究の第一人者・杉原厚吉先生が、驚愕の「変身立体」錯視の謎を解き明かす最新本も6月に出たばかりです。

大きさが違って見えるもの、形がへんに見えるもの、明るさが変わるもの、止まっているはずが動いて見えるものなど、脳がだまされる不思議を体感できる作品を広く集め、わかりやすく解説していまうす。


新 錯視図鑑: 脳がだまされる奇妙な世界を楽しむ・解き明かす・つくりだす

尚、明治大学博物館では9月8日まで、杉原先生の立体錯視模型が実際に観られる特別展「見えているのに見えていない!立体錯視の最前線」を開催しています。



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