色々とお世話になったマジックミラーを思い出そう【平成レトロ】(1/2)

2019/5/31 12:00 山下メロ 山下メロ


■ まずはあのマジックミラーから

まずマジックミラーというものを皆さんは知っているでしょうか。もはやすでにあまり見かけることもないのかもしれません。どちらかというと昭和の時代に珍しがられたものだと思います。なので今回は「平成レトロ」なんて言いつつ、ほとんど昭和の話をすることになりそうです。では、なぜ「平成レトロ」なのかといえば、もう男性諸君は分かっているでしょう。そうです。平成8年にそのマジックミラーを有意義に使った映像作品シリーズが始まったからです。


詳しいことは割愛しますが、改造キャンピングカーの居住空間部分(部屋)の一部がマジックミラーになっている車両で、中からは外が見えるのですが、昼間は外から中が見えないのです。部屋の中にいると、まるで外から丸見えのように錯覚しますが、実際に外からは鏡のようにしか見えていません。そういう昭和的な科学技術を駆使した映像作品というのが平成初期に生まれたのです。



■ で、マジックミラーってなんなの?

マジックミラーは一見すると鏡のように見えますが、逆側からはガラスのように透けて見えるという性質を持ちます。具体的には光の反射を利用していて、明るいほうからは鏡に見えて、暗いほうからは明るいほうが透けて見えるのです。ドラマなどにおいて警察の取調室にマジックミラーがあり、被疑者が気づかない状態で目撃者が顔を確認する「面通し」のシーンなどを記憶されている方もいるのではないでしょうか。


身近なところでは、コンビニエンスストアやスーパーマーケットにおけるスタッフ用出入り口の窓などに使われ、事前に中から店内の様子を見られるようになっていたりします。これは記憶している人も多いのではないでしょうか。


というわけで、そんな便利なマジックミラーがどんな風に昭和末期を彩ってきたのか見ていきましょう。

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