さてミッドセンチュリー呼ばれる時代のアメリカデザイン界を代表するデザイナーの椅子や日本人デザイナーの椅子もあります。


アーヴィング・ハーパー＆ジョージ・ネルソン「マシュマロソファ」

ジョージ・ネルソンの「マシュマロソファ」。とてもポップでカワイイです。ミッドセンチュリー時代のアメリカはこのネルソンやイームズ、サーリネンなど素晴らしいデザイナーの作品が多いです。


エーロ・サーリネン「チューリップチェア」

ジョン・F・ケネディ国際空港のターミナル5を設計したエーロ・サーリネンの「チューリップチェア」もあります。ネルソンと同じミッドセンチュリー期のデザイナー。



ロン・アラッド「トム・ヴァック」

個性のあるデザインが多いロンドン在住のイスラエル人デザイナー、ロン・アラッド「トム・ヴァック」は休憩コーナーに。



ハリー・ベルトイア「サイドチェア」

ワイヤーをうまく使ったデザインをしたハリー・ベルトイアのワイヤーチェア「サイドチェア」はアンケートテーブルなどで実用的に使われていました。



剣持勇「ホームベンチ」


谷口吉郎「ベンチ」

ベンチタイプのものも。剣持勇「ホームベンチ」、これどこかで見たことありませんか？駅のホームなどにあるものと同じものです。日本人建築家 谷口吉郎デザインのベンチもありました。



左：トールスタイン・ニールセン「トーテム」、右：柳宗理「シェルチェア」

他にも資料室や展示室などに置いてある椅子もデザイナーもの。日本人のデザイナーのものも多く柳宗理、みかんぐみ、グラフ、渡辺力、内田繁などの有名デザイナーのものがありました。

他にもフィリップ・スタルク、チャールズ＆レイ・イームズの椅子などもこちらはコレクションとして持っているので、時期によっては出ていることもあるようです。



黒川紀章「中銀カプセルタワー」

椅子以外の見どころも少しだけ。この美術館の設計者 黒川紀章の建物としては他に中銀カプセルタワーというビルが有名ですが、公園内にあるパブリックアートの一つとしてそのカプセル住居が展示されています。



宮島達男「Number of Time in Coin-Locker」

また、美術館のコインロッカーにある宮島達男作品のデジタルカウンターもパブリックアートの一つ。決して忘れ物でも爆弾でもありません。こんな風に公園内や館内のあちこちにアートが展示されているので、是非、探し回ってみてください。


実は……都内の美術館にもその様な施設があります。六本木の国立新美術館にも館内各所にデザイナーズチェアがあり、座ることが出来るのです。以下の写真はその一部。



アルネ・ヤコブセン「スワンチェア／エッグチェア」

埼玉県立近代美術館ほど多くの種類はありませんが都内でデザイナーズチェアの無料体験を出来る貴重な場所になります。



ハンス J. ウェグナー「CH07 シェルチェア」

国立新美術館も埼玉県立近代美術館と同じ黒川紀章の建築設計。デザイナーズチェアを置きたくなる何かがあるのでしょうか？


「吉岡徳仁　ガラスの茶室 – 光庵」

また現在、国立新美術館にデザイナーの吉岡徳仁が手がけた「ガラスの茶室」が展示されています。屋外の無料エリアで2021年5月まで展示されています。デザイン好き必見です！