大ヒットから20年…世紀末の日本を狂わせた、驚がくの「だんご」ブームとは【平成レトロ】(1/2)

2019/3/8 12:00 山下メロ 山下メロ

■ だんご3兄弟とは何か



先日、3月3日は何の日でしょうか。そうです。桃の節句・ひな祭りですね。そして耳の日なんて言われたりしますが、まさに今年でしかない日があります。それが『だんご3兄弟』のシングルCD発売20周年記念日です。だんご3兄弟は、NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』の番組内ソングとして1999年に生まれ、同年の3月3日に発売されました。まさにノストラダムスの大予言に揺れる(?)世紀末のことだったのです。発売前から話題になっていた同楽曲は1999年の年間1位、最終的には300万枚近く売り上げました。



この動画は、CDの発売元によって音声が削除されてしまっていますが、なんとなく雰囲気は分かりますでしょうか。タンゴ調の楽曲で、タンゴと団子をかけているわけです。かつて、1969年に皆川おさむが歌った童謡「黒ネコのタンゴ」が大ヒットしたように、タンゴの楽曲が子供にウケるということが証明されました。だんご3兄弟の発売翌月には、さっそくオリジネーターである皆川おさむが「黒ネコのタンゴ」と「だんご3兄弟」のカバーの両A面シングルを発売しています。



突然ですが、平成レトロの大ベストセラーである、東京サザエさん学会による『磯野家の謎』(飛鳥新社)です。サザエボン事件について書いた記事でも少し触れましたね。この後に、色々な長編マンガの謎本、秘密本が雨後のタケノコのように続々と出版されたのですが、ここで「だんご3兄弟」がいかに凄いか分かるエピソードに繋げたいと思います。こちらです。



はい、そうですね。だんご研究会による『だんご3兄弟の謎』です。大体が何十巻も出ている長編マンガをくまなく調べて色々な謎を書いている謎本の中で、異彩を放ちすぎています。たった1曲だけで謎本が作られてしまうというのは前代未聞でしょう。しかも3月25日が発行日で、CDの発売からひと月も経たないうち出版されているのです。当然中身は無理矢理ページを稼いだ感のあるネタ満載で、着メロの入力方法や替え歌の歌詞などバラエティ豊かです。だとしても、1冊の研究本が即座に出たことは異常事態と言えるでしょう。

だんご3兄弟は、NECのバザールでござーるなど、数々のキャラクターやアイディアを生み出してきたCMプランナーの佐藤雅彦さんが考案しました。社会現象となり、たくさんの商品が飛ぶように売れ、替え歌なんかもたくさん作られたのです。そんな中で特に象徴的だったのは、突如世間に増えはじめた「だんご」モチーフ商品たちです。

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