「刺しに行く」…殺人予告もポケベルだった!?…平成初期の真実【平成レトロ】(2/2)

2019/2/8 12:00 山下メロ 山下メロ

■ ポケベル暗号BOOK



こちらが暗号BOOKに、おもしろ徹底活用術といったポケベル関連書籍です。ともに1994年に出版されており、すでに文字通信への過渡期ではあるものの本格的な普及はまだ先なので、まだまだ数字による暗号が全盛でした。

では、実際に書籍の中を見てみましょう。


↑ H&Pセミナー著『ポケベルおもしろ徹底活用術』(文化創作出版)P.111 より

遊びに行く場所を数字に変換する方法が示されていますが、いきなり「ジュリアナ東京」というのが時代を感じさせますね。中華街の挿し絵として周富徳や金萬福のネタが描かれているのもまさに時代です。「チュウカ(クァ)ガイ」と「カ」=「クァ」で表していることをわざわざ書いてあるのにも驚きました。


↑ ぽにーてーる編『ポケベル暗号BOOK』(双葉社)P.46 より

「うた」というコーナーに、時代を感じさせる歌のフレーズ。「歌詞に乗せて気持ち伝えたい」というのは非常によく分かりますが、ZARDの「負けないで」以外、いつ使ったらいいのか分からない。「オーレオレオレ」はギリギリ応援っぽさがあるが見た目は「00000000」だし、「お魚くわえたサザエさん」に意味はあるのか?……というか、そもそもお魚くわえてたのはドラ猫だし、歌詞が間違っちゃってますね……。


↑ ぽにーてーる編『ポケベル暗号BOOK』(双葉社)P.50 より

「流行りコトバ」の場所に、まさに「バブル崩壊」がありました。1994年ですから、すでにバブル崩壊による影響が出始めている時期ですね。トイレの花子さんも流行っていたのが意外でした。『ポンキッキーズ』で花子さんのアニメが始まるのはこの本の出版のおよそ半年後。


↑ ぽにーてーる編『ポケベル暗号BOOK』(双葉社)P.65 より

「怖い言葉・悪口」というコーナーがやたらに充実しています。しかし「地獄に送る」「刺しに行く」など、おだやかじゃありませんね。



では、最後にこちらをご覧ください。




↑ ぽにーてーる編『ポケベル暗号BOOK』(双葉社)P.22 より



シチゴサンシテイクヨ!?



「ポケコトバで753は“おしゃれ”という意味」



……初めて聞きました。



では、また次回。






■ 保護のお願い

私は全国の観光地で保護活動を行っていますが、現地から消滅したファンシー絵みやげについては、皆様の家に残されたものが頼りです。もしご実家などの学習机の引き出しの中に眠っているものなどが見つかりましたら、是非ともご一報ください。ハッシュタグ #ファンシー絵みやげ での報告も待ってます。

(文と写真:山下メロ)



《番組出演のお知らせ》
2月8日(金)よる21時からAbemaTVのAbemaNewsチャンネルで生放送される『AbemaPrime』に平成文化研究家として山下メロが出演いたします。

【出演】
MC 石井正則
アンカー 紗倉まな(AV女優)

レギュラー
ハヤカワ五味 (実業家・デザイナー)
向井慧 (お笑いトリオ・パンサー)
宇佐美典也(コンサルタント・元経産官僚)
所太郎(リポーター)
新保里歩 (フリーアナウンサー)
気象予報士 穂川果音
司会進行 小川彩佳(テレビ朝日アナウンサー)

番組公式WEBサイト
AbemaTV番組表


《書籍発売のお知らせ》
ファンシー絵みやげ初のガイドブック『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著/イースト・プレス刊)を全国の書店で発売しています。


『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ・著)




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