新成人に教えたい、バブル時代の「ヤバい飲酒文化」【ファンシー絵みやげ】(1/3)

2019/1/11 12:00 山下メロ 山下メロ


■ 新成人と飲酒カルチャー

成人の日ももうすぐですが、新成人の皆さまにおかれましては成人式が終わったら早速飲酒されることでしょう。もちろん満20歳の誕生日をもって晴れて飲酒解禁となるわけですので個人差があるわけですが、義務教育を一緒に過ごした同窓生なんかと再会して酒を飲むというのは良いものですね。筆者は早生まれなので、体験できなかったはずですが……。

中学生の頃などはヤンキーカルチャーだったので、みなアメリカかぶれでバドワイザーの缶を持って夜な夜な公園に集まっていたことなども、成人式では笑い話にできます。


↑ 中学時代は部屋にバドのタペストリーを飾っていた。今も買い直して飾っている。

しかしこういった飲酒スタイルの変化は、必ずしも年齢的な変化によってもたらされただけではなく、時代による飲酒文化自体の変化の影響があることも看過できません。ファンシー絵みやげが売られたバブル時代周辺の飲酒文化について見て行きましょう。

↑漫画家なんきん先生のイラストが有名な飲みすぎシールが登場したソルマックのCM。

1980年代~平成初期には色々なお酒のCMが作られましたが、まずはバブル経済期を象徴するお酒CMともいうべき、胃腸薬のCMを紹介したいと思います。

↑おやじGALS「今夜はオ・イェー!」がフィーチャーされたソルマックのCM。作詞はサエキけんぞうさん。

バブル経済期は派手に夜遊びするというイメージもあり、やはりそこにお酒は付き物でしょう。ジュリ扇持ってジュリアナ東京に通うボディコンギャルも、やはりお酒を飲んでいました。中尊寺ゆつこによって流行した「おやじギャル」という、中年男性的志向を持ったギャルはゴルフ、競馬、麻雀などの他に日本酒などを好んだものです。

その「おやじギャル」をテーマにしたユニット「おやじギャルズ」がソルマックのCMソングを歌っていました。

↑「食べる前に飲む!」で有名な田中邦衛さん出演の大正漢方胃腸薬CM。しかしこの時代は「飲む前に飲む!」なのである。

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