「名医」として雑誌などで特集されるドクター、実は…。ネットユーザーから批判殺到
整形外科医であるnobu.i (@nobuchin141) さんがTwitterに投稿した、こんなエピソードが話題になっています。
【速報】ワイ人工関節の名医
— nobu.i (@nobuchin141) 2018年11月12日
雑誌の掲載依頼がきたで!
ワイのことババーンと見開きで特集してくれる。ギャラは150万円。これだけ『払えば』ワイも遂に全国に名の知れた名医や!
こういうあくどい商売やめろや。一般人は勘違いするぞ。逆に言えばこういう特集で載る医師は金を払っただけである。 pic.twitter.com/o0BhbcrWg5
この投稿によると、整形外科医であるnobu.iさんのところに、とある雑誌からnobu.iさん自身のことを見開きで特集しませんか?という掲載依頼がきたそうです。しかもそれはギャラを貰うのではなく、逆にnobu.iさん側が150万円払って特集記事を載せてもらうのだとか…。
これって、ドクターが「自分自身の広告」を載せるようなものですね。雑誌で特集が組まれるほどのドクターって信用してしまいがちですが、実はお金を払って載せてもらっているケースもあったとは…。
このツイートをみたネットユーザーからは、こんな声があがっています。
人工関節手術って350~500万は取れるからね。
— ウッシー (@usimafin0522) 2018年11月13日
ひとり来ても広告費がペイできる。
自分の広告掲載するって!????????????
— 赤牛 (@tathaagatajp) 2018年11月12日
私の知り合いの歯医者さんも言ってました。
— レーシック難民を救う会@やった!勝利的和解!!なのに…被告の品川近視クリニックが和解条項を守らない… (@lasik_victims) 2018年11月13日
「ウチにも営業来たよ。ああいう雑誌に載るかどうかは金次第なんだよね」
ネットにも同様なことが言えますが、人の人生を左右する医療情報が、「広告屋の飯のタネ」になるのは弊害しか招かないと思います。
接骨院の院長やってた時にこの手の「掲載料」払えば雑誌に載ります系の営業がバンバン来てた。インタビュアーは一応芸能人で、自分の時は凄いシャクレの人だったなぁ。(故人)
— ちょーすけ (@tyo_suke) 2018年11月12日
病院探しをしている患者さんたちに知ってほしいですね。ウチの患者さんたちには、当院では金払って載せることはしないので、こういうのに載ったら褒めてね、と言ってますw
— 日野皮フ科医院 福岡県福津市の皮膚科 (@hinohifuka) 2018年11月13日
えーー
— ピロてんてん (@d5e0178f5a3a40b) 2018年11月13日
こういうのって医者側がお金払って掲載してもらってたのー????
まったくわかってなかった一般人の私はショックをうけましたぁ????????????
気をつけます(-_-;)
なるほど、本当の名のある名医はタダか謝礼払って載せ、本を権威付けて、金貰って名もない医師を載せる。食い物屋サイトでもサクラいるし、なんだかなぁ。
— MizukiMausu (@MizukiMausu) 2018年11月13日
金を出せば名医認定。金を出したら掲載してやるという態度が気に入らない。
— AZUL (@AZUL3285) 2018年11月13日
そもそもこんなのに応じる医師がいるから、いつまで経っても信頼できる情報の歪曲がなくならないんですよね‥‥‥。
問題は、保険医療機関は広告制限があることです。それをさも『雑誌が選定した特集記事』かのように装うことで規制から逃れようとするのです。
— nobu.i (@nobuchin141) 2018年11月12日
出版社がある基準で選定、インタビューするのでなく、選定条件が????金だけというのがゲスいのです。
なるほど…。さも雑誌が選定したドクターの特集記事のように装うわけですね。出版社が一定の基準でドクターを選定していれば特に問題はないのですが、「お金を出せば掲載する」というのはちょっと考え物ですね…。
一方で、こんな意見もありました。
仮にそれであっても患者にとって最良の治療だと思えるのなら一概に悪いとも言えないかと。自身の経験ですが、20年ぐらい前に週刊文春で股関節の回転骨切り術の特集を見て人工股関節を入れずに済みました。他の病院では人工股関節を入れるしかないと言われていました。結果は今でも満足してます。
— たか@BOT以下の情弱 (@ta_ka159x99) 2018年11月13日
確かに、こうした特集記事で紹介されるドクターはお金を払っているかもしれませんが、記事自体の内容に関しては、ドクターの考えや治療法などがしっかり載っていると思います。
患者側にとっては、その特集を読んでドクターの存在や治療法を知ることができるわけですので、ドクターがお金を払っていようといまいとに関わらず、いろんな治療法を知るためのきっかけにもなり得るわけです。一概に悪と決めつけるのは良くないことなのかもしれませんね。
また、怖いのはやっぱりコレですね…。
日本の名医ランキングもこんな感じで決めているんですかね。
— ダリルキャット (@lolo_daryl) 2018年11月12日
雑誌などのメディアで「名医」として紹介されるドクターのほとんどは、正真正銘の名医でしょう。決して、お金を払って紹介してもらっているわけではないと思います。
一方で、Twitterでこうした事実が大っぴらになることで、お金を払って特集してもらう“名医”がいることも明らかになりました。
また、世の中には、取材される側が取材するメディアにお金を支払う“取材商法”というものがあるようです。聞き慣れない雑誌に“名医”などとして持ち上げられている場合は、まずは「◯◯(雑誌・書籍の名前) 取材」などで検索して、こうした“掲載依頼”を送っている事実がないかどうかを確かめるのも、“ホンモノの名医”かどうかを見分ける1つの方法なのかもしれません。
(いまトピ編集部:ヤタロー)