【相性最高】チーズと紅茶のフードペアリングを体験!小岩井農場×KIRINコラボセミナーに潜入

2018/9/14 13:40 satomin satomin


前回のチーズティーの取材で、紅茶とチーズの相性の良さを痛感しましたが、午後の紅茶と小岩井農場のチーズ製品とのフードペアリングを体験できるセミナーがあると聞き行ってきました。


しかも、小岩井農場×キリンビバレッジ湘南工場コラボ企画!!
開催場所は東京駅目の前、丸ビルにある小岩井農場直営レストラン「小岩井フレミナール」というから、期待が高まります。




丸ビルのレストラン街にある店舗は大人の雰囲気のお店。




店内に入ると窓からは東京駅の赤レンガ駅舎が目の前に見え、眺望抜群です。

お店を貸しきってセミナーが開かれます。
会場には若い女性からサラリーマン、年配の方と男女様々な世代の方がいました。


まずは、小岩井農場の佐々木さんの登壇です。


▲小岩井農牧株式会社 観光部首都圏営業課長 佐々木孝之さん

まじめな話しをしていますが、よく見ると牛柄のシャツを着ているところが和みます。


聞き慣れた小岩井農場という名前ですが、その由来は意外と知らない人も多いと思いのでは。
岩手県の盛岡から車で30分のところにある小岩井農場ですが、小岩井という地名があったわけではなく、とある3人の名前から「小岩井」になったのだとか!?


その3人とは共同創始者である小野義眞(日本鉄道会社副社長)、岩崎弥太郎の実弟、岩崎弥之助(三菱社社長)、井上勝(鉄道丁長官)。それぞれの頭文字をとって「小岩井」と命名されたそうです。朝ドラになりそうな話です。




岩崎弥之助はキリンの前身のジャパンブリュワリーカンパニーに日本人で唯一出資した人でもあります。さらに、岩崎弥太郎の長男、岩崎久弥は小岩井農場の経営を受け継ぎ、ジャパンブリュワリーカンパニーがキリン麦酒株式会社になった際に出資をしています。

小岩井農場とキリンには歴史的にみて深いつながりがあったんですね。



■「午後の紅茶」おいしさの秘密セミナー



▲キリンビバレッジ湘南工場で工場見学の案内をしている池尻明子さん


紅茶の生産地スリランカにも訪れている、キリンビバレッジ湘南工場の池尻さんは、鮮やかな赤い色のスリランカの民族衣装サリーで登場。


はじめに、午後の紅茶のペットボトルにも描かれているアンナ・マリアの説明から始まり、午後の紅茶に使われている3種類の茶葉を実際に見て、香りをかぐ体験をします。


▲左からストレートティー、レモンティー、ミルクティー


その後、スリランカでの製茶の模様や、湘南工場の工場見学で鑑賞される映像を観たりと紅茶好きには充実した内容でした。




家庭で紅茶を淹れるように、工場でも茶葉を熱湯に入れて蒸らし、一定時間経ったら茶殻をこして作ります。
工場では、ティーポットの替わりに大きなニーダーという機械に、茶葉とお湯を入れて紅茶を作ります。

バスタブのような巨大なニーダーで紅茶を作り、傾けて茶殻をこす映像は迫力も満点!





印象的だったのが、池尻さんが、世界第1位の紅茶輸出国はどこか?という質問に会場では「中国?」「インド?」などと言葉が飛び交い、池尻さんから「ケニアが世界1位の輸出国です」と正解を伝えられると、会場からは「えーっ」と驚きの声があがっていました。

ちなみに、インドは生産量は多いのですが、自国消費が多く輸出1位にはならないそう。



■アレンジティー体験とフードペアリング体験

後半は、アレンジティー体験とフードペアリング体験です。




「キリン 午後の紅茶」でアレンジティーを作ります。

1つ目は、グレープフルーツ ティーエード。
午後の紅茶ストレートティーとグレープフルーツジュース、ガムシロップ、氷を使ったセパレートティーです。





紅茶とグレープフルーツの層が分かれる、見た目にも楽しいアレンジです。
ポイントはグレープフルーツジュースにガムシロップを入れることと、ジュースとガムシロップを入れたところに、ゆっくりと紅茶を注ぐこと。ゆっくり注がないときれいな層に分かれないこともあるので注意です。





2つ目は、スパークリングレモンティー。
氷を入れたグラスにレモンティーに注ぎ、ガムシロップを加えて混ぜます。その上からキリンレモンをこれまたゆっくり注ぎ、軽く混ぜます。




炭酸とレモンの清涼感のある、夏にぴったりなアレンジです。




最後は、フードペアリング体験です。




食べあわせを試した小岩井農場の製品は下記の3つ。

・大人のクッキー【チーズ&黒胡椒】
・小岩井農場 熟成チーズ【ゴーダタイプ】
・純良発酵バターケーキ





なかでも、小岩井農場のチーズ工場で生産しているゴーダタイプのチーズは、生産量も少なく売ってるいるところも少ない為、東京ではなかなか買えない品だとか。

「約2000頭の牛から選び抜かれた優秀な68頭、“ミス小岩井”たちをメインにした150頭の生乳だけを使った小岩井自慢の製品です。」と佐々木孝之さん。

そう聞くと、ことさら美味しく感じます。



ストレートティーと、各フードとの食べ合わせを試してみて、次はレモンティー、最後はミルクティーと、順に試していき、それぞれに相性の良い食べ合わせをみつけます。
この頃になると、会場中も様々な声が飛びかい楽しい雰囲気に。


こうやって一つずつ比べながら食べると、それぞれの違いがわかりやすいと感じました。
個人的には下記の食べ合わせがよかったです。

午後の紅茶ストレートティー×純良発酵バターケーキ
午後の紅茶レモンティー×大人のクッキー【チーズ&黒胡椒】
午後の紅茶ミルクティー×小岩井農場 熟成チーズ【ゴーダタイプ】


黒胡椒のパンチにはレモンティーの酸味がマッチし、ゴーダ系の濃厚なチーズはミルクティーと相性がよかったです。
ふんわりしたバターケーキにはストレートティーのやさしい風味が心地よかったです。



セミナー中、池尻さんの紅茶に対する熱い想いが赤いサリーだけでなく、話しを聞いていても伝わってきました。



スリランカのスライドの説明時も、実際に現地を訪れた際のエピソードをイキイキと楽しそうに話す池尻さん。


キリンビバレッジ湘南工場には、池尻さんが植えたくて植えたお茶の樹があるのだそう。
「いま紅茶の樹がだいぶ新芽がでているので(遠いんですが)ご覧に遊びにきてください。」と笑顔を見せていました。

お茶好きなら、誰しも身近にお茶の樹が欲しいと思うもので、池尻さんのガチ度がわかるエピソードでした。ちなみに筆者も持っています。#お茶好きあるある ですね。



そんな紅茶好きの池尻さんも担当するキリンビバレッジ湘南工場の工場見学は参加費無料!紅茶好き必見です。

コラボした小岩井農場でも、動物とのふれあいや、チーズなど美味しい食べ物だけでなく、昨年国の重要文化財に指定された明治から昭和初期の歴史的建造物21棟を巡るガイド付きツアーが実施されています。

いずれも楽しく学べる施設です。昨今、大人の社会化見学も流行っています。ぜひ秋の行楽シーズに訪れてみては。


・キリンビバレッジ湘南工場 工場見学ツアー(神奈川県)

・小岩井農場(岩手県雫石)


(satomin@お茶ライター Teawriter)