ガムテープ文字って?…「文体の練習」展と「ファンシー絵みやげ」(2/3)
■ ファンシー絵みやげも展示しています
「文体の練習」の展示の中には、私が協力したファンシー絵みやげの展示コーナーもございます。ファンシー絵みやげとは1980年代から1990年代にかけて日本全国の観光地やスキー場などの土産店、各種施設の売店などで売られていた雑貨商品の総称で、二頭身や擬人化などのデフォルメを施した漫画風イラストとローマ字日本語が特徴です。
↑展示室内には学習机が配置され、当時の小学生の勉強部屋のようになっている。
この連載でも何度も紹介している通り、ファンシー絵みやげはローマ字日本語だけでなく文字にも特徴があります。中でも手書き文字が多く、その時代のマル字など、若い世代が書いている文字がそのまま商品に使われているのです。
↑暖簾やタペストリーなど、さまざまなアイテムが壁面に展示されている。
ファンシー絵みやげの基本的な内容とともに、文字や文体に特徴のある商品などを多数展示しております。ファンシー絵みやげの現物を見られる展示はほとんど行っておりませんので、この機会にぜひ近くで現物を見ていただければと思います。
↑このように日本列島に各都道府県のキーホルダーを配置した展示もある。