話題の「まずい棒」、どれぐらいまずいの…?

2018/8/5 10:47 いまトピ編集部 いまトピ編集部


8月3日の18時18分、「うまい棒」ならぬ「まずい棒」が発売され、話題となっています。

販売者は、千葉県のローカル鉄道「銚子電気鉄道」(以下、銚子電鉄)。

銚子電鉄は、沿線の過疎化による人口減少や観光客の減少などの影響で利用者数が減り続け、赤字続きのために行政からの補助金で何とか運行を維持している状態でした。さらに、当時の社長による1億円超にものぼる横領が発覚し、廃線・倒産の危機に陥っていました。

銚子電鉄は、何とかしなければならないと副業として「ぬれ煎餅」を販売しました。同社のホームページに「ぬれ煎餅を買って下さい。電車修理代を稼がなくちゃいけないんです。」と書いたところ、それが掲示板やブログなどに拡散されたほかテレビなどにも取り上げられ、ぬれ煎餅は爆発的な売上げを記録したそうです。

しかし、そんなぬれ煎餅もだんだん飽きられたのか売り上げが減少し、鉄道事業の維持費を賄えなくなってしまったそうです。

そこで、新たに打ち出したのがこの「まずい棒」なんだとか。



銚子電鉄の竹本勝紀社長は「まずい棒」というネーミングについて、「味が“まずい”のではなく、銚子電気鉄道の経営状況が“まずい”と言う意味。この乗降を打開したい」とのことです。

また。発売が開始された「8月3日の18時18分」というのは、「は さん いや いや」の語呂合わせだそうです。この自虐センス、エグすぎ!

「まずい棒」の発売に関して、さまざまなメディアが大々的に報じました。





なお、本稿執筆時点(8月5日)では、銚子電鉄の「犬吠駅」と、銚子市小浜町にある「ぬれ煎餅駅」(道の駅)の2ヶ所にしか売っていないそうなので、買いに行く人は注意して下さい。



パッケージイラストは、埼玉の所沢在住の日野日出志先生書き下ろしの「まずえもん(魔図衛門)」。キャラクターは何となくお笑いコンビ「中川家」の礼二さんに似ていますね。礼二さんは鉄道マニアとして有名ですから、もしかしたらモデルになっているのでしょうか…?



価格は、税込み1本50円で、15本セットは600円。うまい棒が10円で販売されているせいか、「1本50円とかwww 絶対買わないだろ」といった声もあがっているようです。それでも発売日には行列を作った人たちが、次々とまとめ買いしていたのだとか。




このニュースについて、ネット上では「まずい棒」販売という方向性は正しいのかどうかはわからないとしながらも、概ね、銚子電鉄を応援している人が多いようです。



確かに、「お菓子屋さんが電車走らせてる状態」なのかもしれませんね。

銚子電鉄の竹本勝紀社長は「当社の経営状況がまずい。『まずい!もう1本!』を合言葉にして多くの皆様に食べてもらいたい」とコメントしています。

「まずい棒」を買いに行くときは、マイカーではなく是非とも「銚子電鉄」を使いましょう!


(いまトピ編集部:ヤタロー)