もう体験した? 未知の世界を一気にひらく! 【参加型ミュージアム4選】
あっという間に8月も半ば。「パンチの効いた思い出もないまま夏が終わってしまうのでは……!?」と焦っている方、いませんか?
海も山も良いけれど、暑すぎて尻込みしますよね(私は断念しました)。
そんなときにうってつけ、手軽に新しい体験ができるミュージアムがあるのです。
今回はお台場と上野で2つずつご紹介します。それぞれの施設は距離も近いのでハシゴすることもできますよ! お台場エリア お台場の2つの施設の距離は、約1キロ程度となっています。 また、それぞれの施設前にはコミュニティサイクルのポートもあるので、自転車でスイスイ移動することもできますよ! →コミュニティサイクルとは? ▮チームラボ ボーダレス
2018年6月21日(木)、東京・お台場パレットタウンにまったく新しいミュージアムが誕生しました。その名も「チームラボ ボーダレス」。 10,000平方メートルという圧倒的なスケールと、5つの世界で構成された空間が特徴の、チームラボによる国内初の常設展示です。
チームラボ ボーダレスの ”ボーダレス” という言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自分と他者」の境界を取り払うという想いが込められています。
その言葉の通り、作品自身が部屋を移動してコミュニケーションを取り合ったり、人に反応して展示が変化するなど、世界でも類を見ない全く新しい美術館となっているのです!
また、光る森でアスレチックができる空間や、お茶の中に花が咲くカフェなど、デジタルならではの仕掛けが活きたコーナーも。
特筆すべきところは半端ない没入感。これに尽きます。 「デジタルアート」と難しく捉えずに、「現代の技術で、こういうことができるようになったのか!」と純粋に楽しんでみることをオススメします!
身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性を「デザインマインド」と捉える NHK Eテレの人気番組「デザインあ」。
本展は、そのコンセプトを体験の場に発展させた展覧会です。
一見子ども向けに見える展示ですが、もしかしたら固定観念が確立されてしまった大人にこそ必要な展覧会かもしれません。
私たちが何気なく認識しているものが「どう構築されているのか」、多角的に見ているつもりで全く見えていなかった世界が「どんな顔をしているのか」、それが目に飛び込んでくる瞬間の、なんと衝撃的で清々しいことか!
本展で気持ちをまっさらにした後は、日本科学未来館の常設展をめぐるのも良いでしょう。あなたの明日からの毎日が、発見と冒険に満ちたものになりますことを!
7月24日に期間限定で爆誕したこの美術館は、NHK Eテレでおなじみの「びじゅチューン」と、東京国立博物館のコラボ企画。 絵の中に登場する人物や、絵を描いた人になりきることで、もっと美術を楽しもうというがっつり参加型の展覧会です。
マイクに向かって叫んだ音量に応じて波の高さが変わる《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏》に、版木をスタンプに置き換えることで体験できる浮世絵版画。 《見返り美人図》のモーションキャプチャーや、屏風の中に潜む「おいしいもの」を探す「洛中洛外グルメチェック」、そして自分の顔が《麗子像》に合成されるマシンといった、おもしろ展示が目白押しです。
普段は大声を出さないことがマナーの美術館ですが、ここではおしゃべり、笑い声、大歓迎。 「美術って、こんな楽しみ方もあったんだ!」と、目から鱗が落ちまくること間違いなしです! なりきりを堪能したあとに本物の作品にも会えてしまうところも、トーハクならではですね。
「お弁当の展覧会」と聞いて、駅弁博覧会のような展示を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。しかし本展はちょっと違います。 お弁当を「食べることにまつわるコミュニケーション」として考え、生きる糧のアートを展開。 お弁当箱の歴史からお弁当を作る人・食べる人の姿、さらにはお弁当の中に入って「食」について考えるなど、今までなんとなく食べていたお弁当が持つ、深い役割を知ることができる内容となっています。
なかでも「お弁当のおかずをおすそ分けする」という観点から作られた《おすそ分け横丁》の存在は斬新。 鑑賞者は横丁に置いてある品物をひとつおすそ分けしてもらうことができます。そして「私も何かおすそ分けしたいな」と思った人は専用の箱を持ち帰ることができ、品物を箱に詰めて、次回来館時に自分がおすそ分けする側にまわることができるという仕組みです。
「お弁当」というプロダクトの先に広がるソーシャルなつながりを可視化した展覧会。 日常的な存在であるからこそ、見つめなおすことで新しい世界が広がる───お弁当をきっかけに、芸術と私たちの身近な生活や社会との関係を考えてみませんか?
今回はお台場と上野で2つずつご紹介します。それぞれの施設は距離も近いのでハシゴすることもできますよ! お台場エリア お台場の2つの施設の距離は、約1キロ程度となっています。 また、それぞれの施設前にはコミュニティサイクルのポートもあるので、自転車でスイスイ移動することもできますよ! →コミュニティサイクルとは? ▮チームラボ ボーダレス
2018年6月21日(木)、東京・お台場パレットタウンにまったく新しいミュージアムが誕生しました。その名も「チームラボ ボーダレス」。 10,000平方メートルという圧倒的なスケールと、5つの世界で構成された空間が特徴の、チームラボによる国内初の常設展示です。
▲《人々のための岩に憑依する滝、小さきは大きなうねりとなる》
チームラボ ボーダレスの ”ボーダレス” という言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自分と他者」の境界を取り払うという想いが込められています。
その言葉の通り、作品自身が部屋を移動してコミュニケーションを取り合ったり、人に反応して展示が変化するなど、世界でも類を見ない全く新しい美術館となっているのです!
▲《ランプの森》
また、光る森でアスレチックができる空間や、お茶の中に花が咲くカフェなど、デジタルならではの仕掛けが活きたコーナーも。
▲《マルチジャンピング宇宙》
特筆すべきところは半端ない没入感。これに尽きます。 「デジタルアート」と難しく捉えずに、「現代の技術で、こういうことができるようになったのか!」と純粋に楽しんでみることをオススメします!
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
場所:お台場パレットタウン
時間 :日によって開館時間が変わります。詳しい営業時間は公式サイトでご確認ください。 公式サイト:http://borderless.teamlab.art/jp
※チームラボは豊洲にも「チームラボプラネッツTOKYO DMM.com」というデジタルアート空間を展開中。こちらとあわせて「まるっと1日チームラボ体験」をするのもおすすめです。
公式サイト:https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
▮デザインあ展 in TOKYO時間 :日によって開館時間が変わります。詳しい営業時間は公式サイトでご確認ください。 公式サイト:http://borderless.teamlab.art/jp
身のまわりに意識を向け(みる)、どのような問題があるかを探り出し(考える)、よりよい状況をうみだす(つくる)という一連の思考力と感性を「デザインマインド」と捉える NHK Eテレの人気番組「デザインあ」。
本展は、そのコンセプトを体験の場に発展させた展覧会です。
▲パーフェクトロン《たまごの変身》 何気なく調理しているたまごも、こうやって並べて見ると、その豊富なバリエーションに驚きます。
一見子ども向けに見える展示ですが、もしかしたら固定観念が確立されてしまった大人にこそ必要な展覧会かもしれません。
▲岡崎智弘《じかんのかたち》 どの枠が何を表しているかわかりますか?
私たちが何気なく認識しているものが「どう構築されているのか」、多角的に見ているつもりで全く見えていなかった世界が「どんな顔をしているのか」、それが目に飛び込んでくる瞬間の、なんと衝撃的で清々しいことか!
▲パーフェクトロン《全国名字かずくらべ》 あなたの名字はありましたか?
本展で気持ちをまっさらにした後は、日本科学未来館の常設展をめぐるのも良いでしょう。あなたの明日からの毎日が、発見と冒険に満ちたものになりますことを!
▲科学未来館常設展。「デザインあ展」のチケットで鑑賞できます。
デザイン あ展
場所:日本科学未来館
会期:~10月18日(木)
時間:10:00-17:00 (※入場は閉館の30分前まで)
※土曜日、祝日前、8/10~18は20:00まで(常設展は17:00に終了)
休館日:8月中無休。9月、10月は火曜休館
公式サイト:http://www.design-ah-exhibition.jp/
上野エリア
上野の2施設は、いずれも上野恩賜公園の中になります。それぞれコンパクトな展示なので、ハシゴもらくらく。
縄文展や藤田嗣治展などの特別展とあわせて見るもよし、昆虫展(国立科学博物館)にまで足を延ばして昆活するもよしです!
今の時期、午前の早い時間ならギリギリ蓮の花も楽しめますよ!
▮なりきり日本美術館会期:~10月18日(木)
時間:10:00-17:00 (※入場は閉館の30分前まで)
※土曜日、祝日前、8/10~18は20:00まで(常設展は17:00に終了)
休館日:8月中無休。9月、10月は火曜休館
公式サイト:http://www.design-ah-exhibition.jp/
7月24日に期間限定で爆誕したこの美術館は、NHK Eテレでおなじみの「びじゅチューン」と、東京国立博物館のコラボ企画。 絵の中に登場する人物や、絵を描いた人になりきることで、もっと美術を楽しもうというがっつり参加型の展覧会です。
▲「体感! ザパーン ドプーン 北斎」 絵のなかに入り込んで北斎のビッグウエーブを体感しよう!
マイクに向かって叫んだ音量に応じて波の高さが変わる《冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏》に、版木をスタンプに置き換えることで体験できる浮世絵版画。 《見返り美人図》のモーションキャプチャーや、屏風の中に潜む「おいしいもの」を探す「洛中洛外グルメチェック」、そして自分の顔が《麗子像》に合成されるマシンといった、おもしろ展示が目白押しです。
▲「洛中洛外 グルメチェック」 屏風に描かれた400年前の京都の街に繰り出して、おいしいものを探してみよう!
▲見つけられたかな?
普段は大声を出さないことがマナーの美術館ですが、ここではおしゃべり、笑い声、大歓迎。 「美術って、こんな楽しみ方もあったんだ!」と、目から鱗が落ちまくること間違いなしです! なりきりを堪能したあとに本物の作品にも会えてしまうところも、トーハクならではですね。
なりきり日本美術館
会期: ~9月9日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別4室・5室 時間:9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
※会期中の金曜・土曜は21:00まで、日曜は18:00まで開館 公式サイト:https://www.tnm.jp/ 特別展「縄文─1万年の美の鼓動」のチケットで鑑賞することができます。
▮おべんとう展会場:東京国立博物館 本館特別4室・5室 時間:9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
※会期中の金曜・土曜は21:00まで、日曜は18:00まで開館 公式サイト:https://www.tnm.jp/ 特別展「縄文─1万年の美の鼓動」のチケットで鑑賞することができます。
「お弁当の展覧会」と聞いて、駅弁博覧会のような展示を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。しかし本展はちょっと違います。 お弁当を「食べることにまつわるコミュニケーション」として考え、生きる糧のアートを展開。 お弁当箱の歴史からお弁当を作る人・食べる人の姿、さらにはお弁当の中に入って「食」について考えるなど、今までなんとなく食べていたお弁当が持つ、深い役割を知ることができる内容となっています。
▲NHK Eテレ「サラメシ」でもおなじみのお弁当ハンター・阿部了による《ひるけ》
▲鮮やかな空間はオランダのイーティング・デザイナーであるマライエ・フォーゲルサングの《intangible bento》。お弁当の中に入り、普段は見えないお弁当がもつ意味を探っていきます。
なかでも「お弁当のおかずをおすそ分けする」という観点から作られた《おすそ分け横丁》の存在は斬新。 鑑賞者は横丁に置いてある品物をひとつおすそ分けしてもらうことができます。そして「私も何かおすそ分けしたいな」と思った人は専用の箱を持ち帰ることができ、品物を箱に詰めて、次回来館時に自分がおすそ分けする側にまわることができるという仕組みです。
▲東南アジアのマーケットのような北澤潤による《おすそわけ横丁》。
▲おすそわけ用の箱は、このように風呂敷に包んでもらうことができます。
「お弁当」というプロダクトの先に広がるソーシャルなつながりを可視化した展覧会。 日常的な存在であるからこそ、見つめなおすことで新しい世界が広がる───お弁当をきっかけに、芸術と私たちの身近な生活や社会との関係を考えてみませんか?
BENTO おべんとう展―食べる・集う・つながるデザイン
会期: ~10月8日(月・祝)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C 休室日:月曜日 ※詳しくは公式サイトでご確認ください。 時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで) ※金曜日は20:00まで。8月中の金曜日は21:00まで。 公式サイト:http://bento.tobikan.jp/index.html
夏休みの自由研究にも使える4つの参加型展覧会、いかがでしたか?
他にも趣向を凝らした夏休み企画を設けているミュージアムはたくさんあります。
ぜひ気になるところをチェックして、足を運んでみてくださいね! 会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C 休室日:月曜日 ※詳しくは公式サイトでご確認ください。 時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで) ※金曜日は20:00まで。8月中の金曜日は21:00まで。 公式サイト:http://bento.tobikan.jp/index.html